兵庫県教員採用試験の二次選考において実施される「模擬授業」。
模擬授業を経験したことのある人は少ないため、
- どんなテーマがでるの?
- どんな試験・流れなの?
- どうやって対策すればいいの?
と、悩んでいる人は多いです。
そこで本記事では、兵庫県教員採用試験の模擬授業で出題されたテーマ(過去問)を紹介します。
傾向や流れ、対策方法なども解説しているので参考にしてください。

その他、兵庫県の試験情報は次の記事で紹介しています!


兵庫県教員採用試験の模擬授業とは?
模擬授業は、面接官を児童・生徒に見立てて自分のイメージで授業を披露する試験です。
模擬授業の傾向
試験時間 | 15分 |
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テーマ | 事前告知 ※兵庫県教委HP上で公開されます。 |
面接官 | 3人 |
配点 (評価) | 120点満点 |
児童・生徒役がいないので、自分の想定通りに進めることができるため準備さえしておけばスムーズに行うことができますが、面接官はほとんど反応しないため、やりにくく緊張感も増しやすくなります。
とくに指導経験がない受験者だと、実際の授業のテンポ・展開とはかけ離れたものになっても気づきにくい点が難しいといえるでしょう。
模擬授業の流れ
一次試験の終了後に、模擬授業の課題(複数)が兵庫県教委HP上に公開されます。
模擬授業が始まる前に事前告知されていた課題から1つが指定されます(教科書のコピーを受け取る)。
その後、試験室まで移動。
模擬授業がはじまる5分前になると合図(課題を見る)があるので、そこから授業の構想を5分間で行います。
最初に本時の狙いと内容を1分間で説明して模擬授業を行います。
試験時間は12分。



時間は途中でも打ち切られるので配分に注意が必要です。
模擬授業の評価基準
模擬授業は面接官それぞれが下記の観点に沿ってA~Eの5段階で評価します。
教材内容に関する 知識・理解 | 教科等の専門知識に関する評価 |
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構成力 | 授業の構成に関する評価 |
声・表情・所作 | 教員としての所作等に関する評価 |
最終的に面接官(3人)の評価を合わせて、120点に換算します。



なお、D以下で不合格となります。
兵庫県教員採用試験 模擬授業のテーマ(過去問)
ここでは、兵庫県教員採用試験の模擬授業で出題されたテーマ(過去問)を公開しています。
模擬授業のテーマは事前にホームページで複数公開されます。当日、その中から1つが指定されて実施するという流れ。
どのテーマが出ても大丈夫なように準備してください。
令和6年度 (2023年実施) | 模擬授業のテーマ一覧(PDF) |
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令和5年度 (2022年実施) | 模擬授業のテーマ一覧(PDF) |
令和4年度 (2021年実施) | 模擬授業のテーマ一覧(PDF) |
令和3年度 (2020年実施) | 模擬授業のテーマ一覧(PDF) |
令和2年度 (2019年実施) | 模擬授業のテーマ一覧(PDF) |
平成31年度 (2018年実施) | 模擬授業のテーマ一覧(PDF) |
兵庫県教員採用試験 模擬授業の対策ポイント
模擬授業の流れやテーマがわかったら、いよいよ対策をはじめると思います。
模擬授業で意識するポイントは次の3つです。
- 児童・生徒の視点を大切にする
- 面接と同じで印象が重要
- 客観的な姿をみて練習
児童・生徒の視点を大切にする
模擬授業では、ただ授業ができればいいわけではなく、「どれだけ子どもたちの興味・関心を惹けるか」が重要です。
授業方法や専門知識の量、講師経験の有無など受験者によって違うので、模擬授業をするときには、「どんな先生が子どもたちに人気があるのか」を意識して演じる必要があります。
アンケートによると「面白い・楽しい先生」が人気みたいですよ。淡々と知識を教えるだけの先生は求められていないってことです。



よく「講師経験があると有利」みたいに言われていますが、あまり関係ありません。
面接と同じで印象が重要!
専門知識や授業構成力などの内容も重要ですが、あくまでも試験なので「印象」が超大事です!
たとえば「教科書の7ページを開いてください」という動作。
「声に出すだけ」なのと「体全体を使って表現」するのとでは、まったく印象は違いますよね。とくに小学生の低学年を対象にするのであれば、動作を大きくして授業したほうが子どもたちからすれば楽しいはず。
もちろん、本当の授業ではする必要はありませんが、あくまでも試験なのでそれくらいしたほうが評価はよくなります。
- 表情や声の大きさ
- 話し方
- 話す速度
などを練習の段階から意識することが大切です。
客観的な姿を見て練習
模擬授業は自己満足では意味がありません。
声の大きさや表情、板書のわかりやすさなどは第三者の意見がすべてだからです。
一番は勤務先の先生や大学の教職課に見てもらうことが一番ですが、一人でも授業を録画するなどして対策はできます。大切なのは印象ですから繰り返し練習することが大切ですよ。
単に授業構成を考える対策では、高評価をもらうことは難しいです。



どんな先生が求められているのか理解しながら対策してください。
兵庫県教員採用試験の模擬授業まとめ
今回は、兵庫県教員採用試験の模擬授業について過去のテーマや傾向、対策方法を解説しました。
はじめての模擬授業は緊張してしまうものですが、大切なことは明るくハキハキと試験を行うことです。
上手に授業を行うことも重要ですが、それよりも児童生徒に好かれる授業かどうかという部分の方が大事。
繰り返し練習して自信を持って臨みましょう。