- 一般教養はどんな科目なの?
- 一般教養は難しいの?
- 一般教養はどうやって勉強すればいいの?
教員採用試験の中でも一般教養はやることが多いので「結局何から勉強すればいいの?」と最初から挫折してしまうケースはとても多いです。
結論を先にいっておくと、一般教養は難しいです!
理由は次の3つ。
- 試験科目が多い
- 出題範囲が広い
- 参考書が少ない
これを深掘りしていきます!
一般教養がない自治体も紹介しているので参考にしてみてください。
記事をしっかり理解すれば「一般教養の特徴から点を取るまでの方法」がすべてわかりますよ!
なお、その他の勉強法は「【教員採用試験の勉強法】独学で合格したい初学者におすすめのやり方を完全解説」で解説しています。
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教員採用試験の一般教養とは?レベルを解説!
一般教養とは、中学から高校までに学んだ知識のことで、教養試験の1分野です。
一般教養のレベルは中学校〜高校1年までの範囲が中心ですが、大学入試共通テスト(旧センター試験)くらいの問題も出ることがあります。
日本の初代内閣総理大臣は( )である。
ア 原敬
静岡県教員採用試験
イ 大隈重信
ウ 伊藤博文
エ 吉田茂
オ 近藤文麿
解けましたか?
正解は「ウ 伊藤博文」ですね。
これくらいのレベルなら簡単に勉強できそうですが、なぜ、一般教養は難しいと言われるのでしょうか。
続いて、理由を解説していきます。
教員採用試験の一般教養が難しい3つの理由
教員採用試験の一般教養が難しい理由は次の3つ。
- 試験科目が多い
- 出題範囲が広い
- 参考書が少ない
順番に解説します。
理由①:試験科目が多い
一つ目の理由は、試験科目が多いこと。
一般教養は中学校から高校までの6年間に学んだ科目で構成される試験でしたよね。
中学や高校でどんな勉強をしましたか?とても多くの科目を勉強したはずです。
主な試験科目
人文科学 | 国語 / 英語 / 音楽 / 美術 / 保健体育 |
社会科学 | 日本史 / 世界史 / 地理 / 政治 / 経済 / 倫理 |
自然科学 | 数学 / 物理 / 化学 / 生物 / 地学 |
思い出しましたか?このような科目から出題されているんですね。
また、一般常識や時事、情報、ローカル問題(地域の特産物や教育施策など)からの出題もありますよ。
センター試験の約3倍の量を勉強しなくてはいけないので一般教養は難しいのです。
理由②:出題範囲が広い
二つ目の理由は、出題範囲が広いこと。
例えば、社会科目は日本史だけでなく世界史からも出題があります。
大学受験で選択した人は出題範囲の広さに悩まされたのではないでしょうか?
1科目だけでもキツかったのに両方を勉強しなくてはいけないので出題範囲の広さがわかりますね。
中学から高校までの6年間で勉強した範囲を1年程度でやり直す必要があるため、一般教養は難しいのです。
理由③:参考書・問題集がない
一般教養は使える参考書・問題集が少ないことも理由の一つです。
というのも、一般教養の全分野を1冊にまとめた本ばかりなので、当然、収録できる問題数に限界があります。
しかも、教職教養ほど問題数のストックもないため、とりあえず全範囲を幅広くまとめているだけなんですね…。
一般教養の参考書を使うよりは、勉強する科目や分野を決めて大学受験用の参考書を使ったり、「スタディサプリ」で授業を受けた方が確実に点数を取れます。
科目は多いのに、勉強に適した参考書や問題集が少ないってはキツいですね。
- 一般教養は科目・範囲がヤバい
- 教採用のテキストでは中途半端な対策しかできない
- 一般教養はスマホアプリで効率よく勉強する
【勉強法】教員採用試験の一般教養を攻略するコツ
一般教養の科目や範囲は膨大ですが、何をどの程度やっていいかわからないのが、一般教養の嫌なところ。
しかも、各科目から1問くらいしか出ないので、どれだけ時間をかけて勉強しても1点分にしかなりません。
とはいえ、全部捨てては破滅します。
そこで、効率良く一般教養を勉強する方法を3つ紹介します。
- 出題科目の確認
- 勉強する科目を決める
- 出題分野を把握する
コツ①:出題科目の確認
まずは志望先の過去問を数年分みて、科目ごとの出題数を確認しましょう。
なぜなら、「何」が出るか分からないからです。
- 国語
- 数学
- 社会
- 理科
- 英語
一般教養の教科は多いけど、どれから勉強しますか?
苦手な数学から勉強しますか?でも、もしかしたら数学は1問で、英語は10問も出ているかもしれませんよ?
「出る内容」が分からずに勉強するのって怖いですよね。
適当に勉強するとリスクが高い
例えば、福岡県の社会科学では政治や経済はよく出ていますが、日本史、世界史、地理からは出題されていません。
そうなると、福岡県が第一志望の人は最初から日本史や世界史は勉強しないという戦術をとることができますよね。
しかし、兵庫県では、日本史、世界史、地理から6〜8問出ているので全てを捨てることはリスクが高くなります。
どの科目が出て、どのくらい重要なのか知ることは優先事項と言えるでしょう。
コツ②:勉強する科目を決める
続いて勉強する科目を決めましょう。
なぜなら、すべての科目を勉強する必要はなく、現実的にも厳しいからです。
例えば、一般教養科目の出題割合は神奈川県だと約60%(39問中24問)。
出題は14科目もあるので、1問あたりの価値は相当低いです。
なので、あまりやりすぎない方がよくないですか?
しかし、科目によっては問題数が多かったり、得点源にできたりするので勉強する科目を決める必要があるのです。

ちなみに神奈川県の場合だと教養は5割あればいいので、教職3科目と国語、地理、政治、地学の7科目だけでも6割程度の勉強になりますよ!10科目くらいは捨てても合格できるってヤバいよね…。
コツ③:短期集中で覚える
勉強する科目が決まったら、一気に覚えていきましょう。
とくに暗記科目を勉強する場合は、短期集中で勉強した方が効率的です。
「オープンセサミノート」か「一般教養らくらくマスター」を使って必要な科目を覚えていく。
いきなり自力で解かずにすぐ解答をみてOK。考える時間がもったいないので。
そして、必ず再度、問題を自力で解いてみること。これをしなければいつまでも覚えることはできません。
「全国丸ごと過去問」を使って実際の形式でも問題を解きまくりましょう。
上記で使った問題集にはない知識も出てくると思うので、問題集の余白に書き込んだりしておけば補足として復習できますよ。
ちなみに過去問題集には「Hyper実践シリーズ」ってのもあるけど、これは都道府県別になっているので使いにくいです。
全国丸ごと過去問は科目ごとに分かれているのでオススメです!
一般知識はどれだけやっても難問は出てくるのでキリがありません。
深入りは不合格フラグなので、準備した教材の知識だけ勉強するくらいの気持ちで対策しましょう。
- 一般教養は出題傾向の把握が必須
- 全科目・範囲に手をつけると不合格フラグ
- 一般教養はスマホアプリで効率よく勉強する
【裏技】教員採用試験の一般教養がない自治体
自治体によっては、教養試験のうち一般教養がない自治体があります。
現在(2021年)、一般教養がない自治体は次の12自治体です。
- 岩手県
- 福島県
- 茨城県
- 東京都
- 岐阜県
- 奈良県
- 岡山県
- 岡山市
- 広島県・広島市
- 熊本県
- 熊本市
- 宮崎県
上記のほか、一般教養の出題はあるけど、内容が「時事のみ」「国語だけ」「特殊な試験」といった対策をあまりしなくても解くことができる自治体も探せばあります。
教員採用試験の一般教養は見極めが重要!
本記事は教員採用試験の一般教養が難しい理由と勉強法を紹介しました。
再度、内容を確認しましょう。
- 一般教養は中学〜高校までに学んだ科目
- 一般教養のレベルは中学〜高校1年
- 一般教養は難しい
- 一般教養が難しい理由
・試験科目が多い
・出題範囲が広い
・参考書が少ない - 一般教養を攻略するコツ
・出題内容を確認する
・勉強する科目を決める
・短期集中で覚える - 一般教養なしの自治体もある
繰り返しになりますが、一般教養の科目や範囲は膨大ですが、1科目あたりの価値は小さいです。
そのため、時間のかけ過ぎには注意してください。
独学が難しい数学や理科、英語が主要科目となっている場合は、教員採用試験の参考書・問題集だけでは対策が難しいです。
だからとって問題数が多いのに捨て科目にすると一気に不合格まっしぐらなので科目選びは慎重にしてください。
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こんな感じでさまざまなレベルの授業を受け放題なんですね。
レジュメや解説も詳しいので、参考書を黙々と読んで頭を抱えるよりもかなり効率良く勉強できますよ。