「過去問を制するものは試験を制する」
こういった迷言を聞いたことがあるでしょうか?冗談はさておき、教員採用試験を効率よく対策していくには過去問分析がとても重要です。
とはいえ、過去問はどこで入手(ダウンロード)できるのか知らなければ意味がないですよね。
そこで本記事では、教員採用試験の過去問を入手する4つの方法を紹介していきます。
過去問分析をする理由や過去問がダウンロードできる自治体も紹介しているので参考にしてみてください。
教員採用試験の過去問を入手する4つの方法
教員採用試験の過去問を入手する方法は以下の4つ。
①県庁でコピーする
どの自治体も県・市庁舎の情報センターなどで過去問を自由に閲覧・コピーできるようにしている場合が多いです。
最も定番な方法ですが確実に過去問を入手することができます。
②協同出版「過去問シリーズ」
過去5年間の出題項目一覧表及び詳細な傾向と対策及び直近数カ年の実施問題全問と解答、わかりやすい解説を収録。「参考書」シリーズとの併用で理解度アップ!論作文は実際に行われた論作文・面接・模擬授業・場面指導・実技試験の課題や内容を収録。論文については、出題テーマごとの傾向と分析。作成のポイントを収録。試験直前まで活用できる自治体別人物対策定番書。
50自治体別・教員採用試験「参考書」「過去問」シリーズ
教職教養や一般教養の過去問は豊富ですが、専門教科はラインアップが限られています。
解説もあるので、1冊は購入しておくことをオススメします。


③予備校を活用する
たとえば、大手予備校の東京アカデミーでは相談すれば全国の過去問を閲覧・コピーさせてくれます。簡単に全自治体の過去問を見られる可能性が高いので、近くに校舎がある人は行ってみるといいですよ。
④ホームページからダウンロードする
一部の自治体は、ホームページで過去問(問題と解答)を掲載してくれています。詳しくはこちらにまとめています。
過去問は問題の内容やレベルの把握だけでなく、勉強戦略を考えるうえでも重要なツールです。はやめに入手して準備をはじめましょう。

続いて、過去問を最初に使うべき理由を解説します。
教員採用試験の過去問は勉強の最初に使う3つの理由
結論からいえば、過去問は勉強をはじめる前に使うことをオススメします。
理由は以下の3つ。
- 「何から」勉強すればいいかわかる
- 「どこから」勉強するのかわかる
- 短期間で合格点が取れる
①何から勉強すればいいかわかる
一つ目の理由は、どの科目から勉強すればいいのかわかること。
先日、こういったツイートをしました。
最近思うけど、どんなに頑張っても「正しい勉強」をしないと点数は取れないですよね。
わかりやすい例だと参考書の使い方。未だに「1ページ目」から勉強している人を見かけるけど、そこ出るの?と問いたい。一方である単元だけボロボロの人はちゃんと意味を持って勉強しているんだなって思う←重要!
— 福永 真@教職コンサルタント (@kyosai365) April 25, 2020
勉強は「引越し作業」に似ています。引っ越すときに、「必要な物」と「不要な物」を仕分けますよね。勉強も同じです。
教科にもよりますがボーダーラインは5割〜6割ぐらいなので、受かるために全科目は必要ありません。過去問分析をして、出題範囲を絞ることで、「必要な科目=やるべき科目」を知ることができますよ!



点数が取れない(落ちる)人ほど、律儀に最初から最後まで勉強する傾向があります。出ない科目・分野に時間を使っても無駄ですよね…。
②どこから勉強するのかわかる
二つ目の理由は、「どこから」勉強すればいいのかわかること。
たとえば、教育原理は13分野で構成されています。このままでは、どこから勉強すれば点が取れるのかわかりません。
そこで過去問分析をすることで、出る(出ない)部分を知ることができます。


静岡県の場合、過去10年間で「特別支援教育が100%」「学習指導要領の出題率は80%ですが、3年連続で出題」といった傾向がわかりますよね。一方で、教育方法や道徳教育などほとんで出ていない分野も多いです。
このように最初に過去問を使い傾向を把握しておけば、全範囲を勉強しなくても、効果的に点数を取ることができますね。



一部の自治体だけですが、過去の出題傾向をこちらの記事で配信しています。
③短期間で合格点が取れる
勉強時間を大幅に削ることができるのも理由の一つです。
たとえば、先ほども言ったように教育原理は13分野あります。1分野に10時間をかけて勉強すると一通り終わらせるのに130時間かかります。当然、1回やっただけでは覚えられないため3回繰り返すと390時間。他にも科目はたくさんあるので、試験までに終わりません。
理由②で見せた表をもとに出題範囲を理解した上で勉強すると、頻出の5分野だけで点数が取れる勉強ができます。同じように1分野に10時間かけると50時間ほど。
単純に考えると240時間も短縮することが可能ですね。試験科目は多いですし、面接や論文などの対策もしなければいけないため、無駄な時間は使わないようにしましょう。
教員採用試験の過去問をPDFでダウンロードできる自治体まとめ
今回は教員採用試験の過去問を入手する方法を解説しました。
ホームページ上で過去問を公開している自治体や色んな入手方法をまとめたので、ぜひ参考にしてください。
こういった自治体の問題を使えば出題傾向の確認からレベルの把握まですることが可能です。繰り返しになりますが、過去問は腕試しとして使うのではなく出題傾向を知るために使いましょう。