本記事は、静岡県教員採用試験を受験する方向けの記事です。
- 配点はどれくらいなの?
- 合格ラインや平均点は?
- 足切りって何?
このような悩みを解決します!
「何割くらい取れれば合格できるの?」って思っている人は多いと思いますが、残念なことに合格ラインは公表されていません。
そこで本記事は、静岡県教員採用試験の合格ラインについて実際の受験生から集めたデータや経験に基づいた話をしていきます。
配点も解説しているので参考にしてください。
静岡県教員採用試験の配点
本試験までに使える時間は限られているので、配点を知らないまま対策することはNGです。
配点を知っておけば、どの試験を攻略すれば合格に近づけるのかわかるので、必ず確認してください。
静岡県教員採用試験の配点は以下のとおり。
一次試験の配点
試験 | 小・中学校 養護 / 栄養 | 高校 | 特支 |
---|---|---|---|
教職・一般教養 | 50点 | 50点 | 50点 |
教科専門 | 100点 | 100点 | 100点 |
特支専門 | – | – | 100点 |
個人面接 (一次試験) | 5段階 | 5段階 | 5段階 |
実技試験 | ※1 | ※1 | – |
※1 教科専門と合わせて100点で計算。
二次試験の配点
試験内容 | 小・中学校 養護 / 栄養 | 高校 | 特支 |
---|---|---|---|
個人面接 (二次試験) | 75点 | 100点 | 30点 |
集団面接 | ※2 | 45点 | 15点 |
小論文 | – | 10点 | – |
実技試験 | – | 100点 | – |
※2 評定は行わず、個人面接での質問や評定に反映させる。
まずは、配点の高い教科専門から攻略していくのがセオリーといえるでしょう。続いて、静岡県教員採用試験の合格ラインについて考察していきますね。
静岡県教員採用試験の合格ラインは気にしても意味がない理由
勉強するうえで合格ラインは知りたいデータの一つだと思います。
しかし…、合格ラインは気にしても意味がないんですよね。
理由は以下のとおり。
- 公開されていない
- 点数化できない
- 相対評価
合格ラインは非公表
静岡県教育委員会が公式に合格最低点を公表していないので、正確な合格ラインを知ることはできません。
ぶっちゃけ、教採対策をしている大手予備校でも合格ラインは正確に把握できていません。実際に質問しても濁されます。
予備校でも把握できない(存在しない)ような情報を一個人のあなたが収集できると思いますか?僕は難しいと思いますよ。
点数化できない
一次試験の合格者は「教職・一般教養+教科専門+個人面接」の合計で決定します。筆記試験は自己採点できますが、個人面接の点数を正確に出すことはできません。
実際に、教職・一般教養と教科専門の点数が高くても個人面接の結果で落ちている人はけっこういるんですよね。
点数化できない試験があるのに、合格ライン7割とか8割とか言っても、あまり意味がないです。
相対評価
たとえば英検や漢検のような資格試験であれば、基準点以上(たとえば6割とか)の点数を取れば全員合格できます。これを絶対評価の試験といいます。
一方で、教員採用試験は合格人数が決まっていて、成績順に合格者を決めるのです。
賢い人が多ければ合格ラインは上がりますし、その逆もあるというわけです。採用人数によっても変動しますね。
例えば、5人の受験者がいて上位3人が受かる場合で考えてみましょう。
実施年 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 |
---|---|---|---|---|---|
2022年 | 100点 | 100点 | 80点 | 50点 | 30点 |
2021年 | 80点 | 70点 | 55点 | 40点 | 40点 |
2020年 | 100点 | 60点 | 45点 | 42点 | 40点 |
2020年の合格ラインは45点、2021年は55点、2022年は80点です。
これで合格ラインを知る(予測する)のって無理ゲーじゃないですか?仮に2021年までの受験者に合格ラインは6割あれば余裕と助言しても、2022年の合格ラインは80点ですから受かりません。
昨年の合格ラインが6割だと思って7割ぐらいの勉強をしていても、その年の合格ラインが8割だったら意味がないですよね。9割かもしれない。
なので、合格ラインを気にしても意味がないのです。教員採用試験の合格ラインについては、こちらの記事も参考にしてください。
静岡県教員採用試験の合格ラインを考察
上述したとおり、合格ラインは公開されていません。なので、「何点以上で合格!」と断言はできないです。
とはいえ、過去のデータから考察すると…。
教職・一般教養 | 教科専門 |
---|---|
28~32/50点 | 58~72/100点 |
教職・一般教養と教科専門でそれぞれ6割ほど取れれば合格できる、というのが実際に合格している方々から話を聞いている僕の見解です。
そう、‶それぞれ″の試験で6割です。
たとえば、合格ラインが150点中90点だったとしましょう。あなたは、教職・一般教養で19点、教科専門で80点の合計99点でした。
この場合、合格ライン90点を超えているので合格と思うかもしれません。しかし…、残念ながら不合格なんですよね…。
基準点(足切り)に注意
理由は簡単で、教職・一般教養が基準点を下回っているからです。

これを「足切り」と言ったりしますよ!
試験ごとに基準点(最低ライン)が決まっているので、どんなに総合点を上回っていても、一つでも基準を満たしていないと落ちてしまいます。
基準点は以下のとおり。
教職・一般教養 | 20点 |
---|---|
教科専門 | 25点 |
特支専門 | 30点 |
個人面接 (一次試験) | D,E |
実技試験 | – |
個人面接 (二次試験) | 点数が下位2割の者 |
集団面接 | – |
小論文 | 3点 |
実技試験 | 19点 |
基準点に注意してバランスよく対策してください。
まとめ|静岡県教員採用試験の合格点は6割を目安にしよう
今回は、静岡県教員採用試験の配点と合格ラインを解説しました。
これが過去の合格者データからわかる合格ラインです。どれだけネットを探しても時間の無駄です。あなたが望むような正確なデータは転がっていません。
ぶっちゃけ、教採対策をしている大手予備校でも合格ラインは正確に把握できていません。実際に質問しても濁されます。予備校でも把握できない(存在しない)ような情報を一個人のあなたが収集できると思いますか?僕は難しいと思いますよ。
そんなことに時間をかけずに、一問でも多くの問題を解く、志望動機を考える、などに時間をかけてみてください。この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!