沖縄県教員採用試験の内容は?一次、二次の傾向と勉強方法を解説

沖縄県教員採用試験の勉強法

  • 沖縄県教員採用試験の内容は何があるの?
  • 沖縄県教員採用試験の傾向は?。
  • 沖縄県教員採用試験はどうやって対策するの?

沖縄県教員採用試験の対策をはじめよう!」と思うものの、何からはじめていいかわかりませんよね。

そもそも、どんな試験があるのかどうかもよくわかっていない…。

教員採用試験は、自治体ごとに試験内容や出題される問題が違います。そのため、内容を知らずに対策することはNGです。

そこで本記事では、沖縄県教員採用試験の具体的な内容と、試験ごとの傾向から対策方法まで解説します。

沖縄県の教員になるには筆記対策と面接対策の両方が必要です。

今すぐにでも勉強を始めたいと考えている人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

※一般選考の内容をまとめています。

▼この記事を書いている人▼

沖縄県教員採用試験の内容は?

沖縄県教育委員会は2022年3月18日、令和5年度(2022年実施)沖縄県教員採用試験の内容を発表しました。

例年どおり、試験は大きく「筆記」と「面接」に大別されています。

試験は段階式で行われ、まず一次選考で受験者をふるいにかけ人数を絞ります。その後、一次選考の合格者を対象に二次・三次選考を行い最終合格者を決定するという流れです。

試験の流れを知らない人は「【令和5(2023年度)】沖縄県教員採用試験の日程や併願のポイント解説!」を参考にしてください。

まずは試験ごとに大まかな内容を把握しましょう。

一次試験の内容

  • 教職教養・一般教養
  • 専門試験

午前・午後に分けて実施。

二次試験の内容

  • 個人面接(模擬授業含む)
  • 実技試験(一部の教科)

配点

試験内容配点
一次教職・一般90点
専門180点
二次個人面接5段階評価
実技試験5段階評価

合格率はどれぐらい?

年度合格率受験者合格者
令和2年度
(2019年実施)
12.3%3,395419
令和3年度
(2020年実施)
11.3%3,375380
令和4年度
(2021年実施)
12.8%3,022388

6人に1人しか合格できない厳しい状況が続いています。

教科ごとの合格率などは「【令和5(2023年度)】沖縄県教員採用試験の日程や併願のポイント解説!」を参考にしてください。

沖縄県教員採用試験の勉強時間はどれくらい?

合格までにどれぐらいの勉強期間・時間が必要なのか気になりますよね。

勉強時間が多いからといって合格に直結するわけではありませんが、落ちる人の多くは圧倒的に量が少ないです。

目安は700時間

勉強時間は700時間〜を目標としましょう。

1日2時間やれば1年程度で達成できる時間ですね。

学業や仕事と両立しながら合格を目指すことになるので、負担がなく、現実的に勉強できる計画を立てて実行することが重要。

  • 1日2時間・・・350日(約1年間)
  • 1日3時間・・・233日(約8ヶ月)
  • 1日4時間・・・175日(約半年)

具体的な勉強法は「【教員採用試験の勉強法】独学で合格したい初学者におすすめのやり方を完全解説」で解説しています。

短期集中がポイント

勉強時間の確保が難しい場合は、はやめに対策をはじめることにプラスして「効率性」を意識することが大切です。

どれだけ「量」をこなしても、「質」が伴っていないと効果減です。逆に「質」が良ければ、最低限の量をこなすだけで効果バツグン

なので、できるだけ短期集中(9ヶ月ぐらい)で覚えていくことが重要です。

勉強を始めるタイミングについては「教員採用試験の勉強はいつから?合格に必要な勉強時間とスケジュールを解説」でも詳しく解説しています。

沖縄県教員採用試験 教職・一般教養の傾向

沖縄県教員採用試験の

一般教養試験とは科目の多い大学入学共通テスト(センター試験)のようなもので、科目の多くが高校までに学んだ内容です。

沖縄県教員採用試験では、「教職教養」と「一般教養」に大別でき、さらに細分化されているんですね。

教職・一般教養の試験科目

(2020〜2022年度 沖縄県教員採用試験で出題された科目一覧)
科目主な内容
教職教養教育原理学習指導要領や教育時事など、教育の基礎知識、
教育法規教育基本法や学校教育法など、教育関連の法令知識。
教育心理学習に関する心理過程や成長発達、教育評価などの知識。
教育史西洋、日本の教育に関する歴史や制度の変遷
一般教養人文科学国語、英語
社会科学日本史、世界史、地理、政治、経済
自然科学数学、物理、化学、生物、地学、環境
その他社会時事、一般常識、教育施策

これらの科目から45問出題されます。

試験時間は50分。

出題は「空欄補充」や「正誤問題」が多く、解答方式は択一式(マークシート)。5つの選択肢から正答を選んで解答します

教職・一般教養の過去問題

試験の過去問を「沖縄県教員採用試験の過去問はどこで入手できる?試験ごとの問題を紹介」でまとめています。

出題内容やレベルの把握など、勉強を始める前に確認してみましょう!

教職・一般教養の対策方法

ここまで解説した通り教職・一般教養は、出題数が多く、対策する試験は他にもあるため、全科目に同じ時間を使って勉強してはいけません。

勉強するときのポイントは、次の2つ。

  • 「主要科目から勉強すること」
  • 「頻出分野から手をつけること」

主要科目から勉強する

まずは、以下の科目内訳を参考に主要科目を考えてみましょう。

(2020〜2022年度沖縄県教員採用試験 教職・一般教養の科目別内訳)
科目 / 年度202220212020
教育原理131430
教育法規5710
教育心理326
教育史134
教育施策他7410
国語224
英語224
倫理2
日本史11
世界史111
地理1
政治111
経済11
環境1
社会時事・他334
数学111
物理112
化学112
生物112
地学112
情報2

沖縄県教員採用試験で一番時間がかかる「主要科目」は教育原理、教育法規です。出題数が多く、理解するのに時間がかかる、または物理的に量が多いというのが主要因です。

まずは、これらの科目に絞って手をつけるのが先決!

これらの科目にある程度メドが立たないと、合格点を取ることは厳しいので、最初は主要科目に絞って勉強することがポイントです。

つまり、主要科目の正答率が高ければ高いほど、その他の科目の負担が少なくなるので、効率よく勉強できます。逆に主要科目で点が取れないと、その他の科目でも点を取らなければいけなくなるため多くの時間がかかってしまうんですね。

教育施策(沖縄県教育大網など)の出題も多いけど範囲がハンパないので、資料を絞ってスキマ時間に読むことをオススメします。

頻出分野から手をつける

また、重要科目だからといって全範囲を勉強することはNGです。

なぜなら、すべての範囲から満遍まんべんなく出題されているわけではないから。

たとえば、教育原理の出題率を見ると「学習指導要領」「生徒指導」「特別支援教育」は100%出題されていますが、「教育方法」や「人権教育」はほとんど出ていません。

このように、どの科目も多くの章・分野で構成されていますが、出題される部分は限定的。使える時間は限られているのに、出ない範囲まで時間を使っても損ですよね。

これを間違えると、時間をたくさん使って勉強したのに点数が取れない、つまり不合格という悲惨な結末になってしまいます。

過去の出題傾向をしっかり把握しておけば、「どこから手をつければいいのか」なんて悩まなくてよくなります。

まずは試験に必要な全体像をつかみ、最重要箇所から勉強していくようにしましょう。

Point!
  • 全科目・範囲を勉強することはNG
  • 出題数の多い科目から手をつける
  • 最重要箇所を把握して効率よく勉強する

沖縄県教員採用試験 専門教科の傾向

沖縄県教員採用試験の専門教科は、教員として授業等を行う上で必要な専門的知識を問う筆記試験です。

専門教養の試験科目

教科ごとに出題される科目が違うので、過去問などをみて傾向を把握することが必要。

(主な教科と試験科目)
小学校国語、社会、算数、理科、生活、音楽、図画工作、
家庭、体育、外国語、外国語活動、総合的な学習の時間、特別の教科道徳など
中高国語現代文、古典分野など
中高社会地理、歴史、公民など
中高理科物理、化学、生物など分野に限らず全般
中高保体体育分野、保健分野など
特別支援特別支援教育に関する専門知識
養護教諭養護に関する専門知識

試験時間は60分ですが、問題数は教科によって異なります。また、小学校志望者は小論文も同じ時間内で行われているので注意が必要です。

出題方式は択一式。

専門教養の出題レベル

専門教養は、中学〜高校までに習う部分が中心に出題されますが、大学の専門課程で学習するレベルの問題も出ています。

詳しいレベルは過去問を見て確認してください。

専門教養でオススメの参考書を「【2023年版】教員採用試験でオススメの参考書・問題集は?選び方のコツ」で紹介しています。

専門教養の過去問題

試験の過去問を「沖縄県教員採用試験の過去問はどこで入手できる?試験ごとの問題を紹介」でまとめています。

出題内容やレベルの把握など、勉強を始める前に確認してみましょう!

Point!
  • 得意な人が集まるため平均点は高くなりがち
  • 目標は最低7割
  • 過去問等で出題割合を把握して勉強する

沖縄県教員採用試験 個人面接の傾向

沖縄県教員採用試験の面接は、二次試験で実施されます。

内容は「個人面接+模擬授業」。

試験時間は全体で40分程度となっています。

個人面接の流れ

受付

まずは受付で受験番号を確認し、指定された教室に集合します。

説明

時間になると面接の流れや今後についての説明、その後、試験5分前になったら、面接室前に移動。

模擬授業

事前に配布された課題に沿って5~7分間の模擬授業を行います。

口頭試問

模擬授業や教科に関する質問に回答します。

個人面接

自己PRや志望動機などに関する質問に回答します。(20分程度)

面接カード(受験調書)

面接カード(受験調書)とは、面接で使われる資料のことです。

自己PRや志望動機などを記入して一次試験で提出します。

主な内容は以下のとおり。

  • 志望動機
  • 学生生活で最も印象に残った事柄
  • これまでに最も努力してきたこと
  • これまでに取り組んだ地域・社会活動
  • 自己PR文(600字)

参考沖縄県教員採用試験の面接カード(受験調書)

個人面接で聞かれた質問

面接で重要なことは、過去の傾向(質問内容)を知ることです。

なぜなら、聞かれる内容がわからないと何をどう準備すればいいかわからないからです。

たとえば、一般的に自己PRや志望動機はよく聞かれる項目です。でも、自治体によってはまったく質問されておらず、生徒指導や教育問題に関する質問ばかりってこともあるんですよね。

面接では頻出質問と予想外のツッコミ質問に回答することが求められます。

どれだけ答えられるか考えてみてください。

  • 教員を目指したきっかけは何ですか。また、教員に向いているところはどこですか。
  • 沖縄県を志望する理由は何ですか。
  • 沖縄県の教育施策について何か知っていることはありますか。
  • 保護者の苦情への対応など色々と大変なことがあるが、嫌にならないですか。
  • 不登校の生徒が久しぶりに登校してきたら、どのように関わりますか。
  • 一人一人の良さを活かすためにできることは何ですか。
  • 地方公務員法で知っているものは何ですか。
  • 体調は大丈夫ですか。
  • 生徒理解のために必要なことはなんですか。
  • ストレスを抱えたらどうしますか。

こういった質問に箇条書きでもいいので、自分の考えを書いてみてください。

質問内容を知らずに志望動機ばかり考えていても直接的な対策にはなりません。効率よく対策するためにも過去問を把握しておくことが大切です。

Point!
  • 個人面接は合否に大きく影響する
  • コンピテンシー評価型面接で行われる
  • 面接カードをしっかり作りこんで対策することが重要

沖縄県教員採用試験 模擬授業の傾向

沖縄県教員採用試験の模擬授業は、テーマにしたがって授業する試験で、全校種・教科を対象に行われます。

個人面接と同じ枠で実施され、模擬授業→面接の順であります。

模擬授業の流れ

令和4年度の内容をもとに流れを解説します。

テーマの発表

一次試験の合格発表と同時に課題が提示されます。

説明

試験日当日に下記の説明があります。

  • 模擬授業の時間(5分~7分)※教科による
  • 教室には児童・生徒が30人いると想定して授業を行う
  • 号令、出席確認、学習規律、宿題の点検は終了したとして始める。
  • 机間指導は号令のみで動かない。
  • 面接官は生徒役として参加しますが指名は行わない。
模擬授業

テーマに沿って模擬授業を行ないます。

試験時間は5分~7分(教科による)

終了後、すぐに個人面接

時間になると、途中でも打ち切られます。

終わったら板書を消してすぐに個人面接なので集中を切らさないようにしましょう!

このような流れで模擬授業があります。時間オーバーは大きく減点されるので、練習の段階から時間配分を意識することが大切です。

模擬授業の対策法(ポイント)

模擬授業の流れやテーマがわかったら、いよいよ対策をはじめると思います。

模擬授業で意識するポイントは次の3つです。

  • 児童・生徒の視点を大切にする
  • 面接と同じで印象が重要
  • 客観的な姿をみて練習

ポイント①:児童・生徒の視点を大切にする

模擬授業では、ただ授業ができればいいわけではなく、「どれだけ子どもたちの興味・関心を惹けるか」が重要です。

よく「講師経験があると有利」みたいに言われていますが、あまり関係ありません。授業方法や専門知識の量、講師経験の有無など受験者によって違いますもんね。なので、模擬授業をするときには、「どんな先生が子どもたちに人気があるのか」を意識して演じる必要があるわけです。

アンケートによると「面白い・楽しい先生」が人気みたいですよ。淡々と知識を教えるだけの先生は求められていないってことです。

ポイント②:面接と同じで印象が重要!

専門知識や授業構成力などの内容も重要ですが、あくまでも試験なので「印象」が超大事です!

例えば「教科書の7ページを開いてください」という動作。

「声に出すだけ」なのと「体全体を使って表現」するのとでは、まったく印象は違いますよね。

とくに小学生の低学年を対象にするのであれば、動作を大きくして授業したほうが子どもたちからすれば楽しいはず。もちろん、本当の授業ではする必要はありませんが、あくまでも試験なのでそれくらいしたほうが評価はよくなります。

  • 表情や声の大きさ
  • 話し方
  • 話す速度

などを練習の段階から意識することが大切です。

ポイント③:客観的な姿を見て練習

模擬授業は自己満足では意味がありません。

声の大きさや表情、板書のわかりやすさなどは第三者の意見がすべてだからです。

一番は勤務先の先生や大学の教職課に見てもらうことが一番ですが、一人でも授業を録画するなどして対策はできます。大切なのは印象ですから繰り返し練習することが大切ですよ。

ただ授業構成を考える対策では高評価をもらうことは難しいです。どんな先生が求められているのか理解しながら対策してください。

Point!
  • 試験時間は、構想+実演で11分。
  • 人間性や情熱が重要
  • 板書にも注意する

沖縄県教員採用試験 実技試験の傾向と対策法

沖縄県教員採用試験の実技試験は、教科・科目に関する実践力を備えているのか評価する試験です。

音楽や美術など、知識よりも技能を専門に教える教科を中心に行われています。

実技試験のある校種・教科

  • 中学校(美術、家庭、保健体育)
  • 高校(美術、家庭、保健体育、農業)

実技試験の対策法

結論をいえば、十分に練習することです。

上記で示した内容をもとに、何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。

そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。

なお、内容に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象。

そのため、実際の試験では面接と同じように楽しくできるように練習してください。

Point!
  • 内容を把握して早めに練習する
  • 実技試験は最低限のスキルチェックなのでできて当然
  • 子供たちの手本になることを意識する

沖縄県教員採用試験に合格する方法まとめ

沖縄県教員採用試験の内容は幅広いため、「難しそうだな…。」と感じたかもしれませんが、この内容をしっかりと理解して対策していかなければ合格できません。

しっかりと試験の本質を理解して正しい努力をすればある程度の結果は見えてきます。

もちろん、何も傾向を理解せず適当に勉強するだけでは時間のムダになってしまいますが、この記事を見ているような勉強熱心なあなたなら大丈夫です!

確かに試験内容は多いですが、あなたはしっかり勉強したいという意思が強いので、適当に勉強しているその他大勢の人に負けるわけありません。

勤勉なあなたは結果を出すことができるので安心してノウハウを学んで、まずは対策に時間のかかる筆記試験から勉強をはじめていきましょう。

Point!
  • 筆記試験:「教職教養」「教科専門」
  • 人物試験:「個人面接」「模擬授業」「実技試験」
  • 出題傾向を理解して効率よく対策することが最重要