どんなに頑張って筆記試験で高得点を取っても、面接試験で一定の評価をとらないことには最終合格できません。
これから面接対策をしようと思うものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と悩んでいる人も多いことでしょう。実際に僕も面接対策には頭を抱えましたからね……。
結論からいうと、面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を用意する」ことです。
実際の面接試験で質問に対して即答できる受験者は、ほとんどいません。どの合格者も時間をかけて回答を練っています。
そこで本記事では、浜松市教員採用試験の面接試験で聞かれた過去問(質問)を紹介!面接試験の傾向や面接で受かる人の特徴まで徹底解説していきます。
本記事を参考にして、面接で落ちないように準備をはじめましょう。
- 過去に問われた質問180個
- コンピテンシー評価型面接の特徴と質問技法
- 受験者の9割が回答に困る質問と模範回答
これらを集約したnoteを公開しています!大手予備校や塾が書きたがらないようなリアルな情報もふんだんに盛り込んでいるので、効率よく面接対策を進めたい方はぜひ役立ててください。
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浜松市教員採用試験 面接試験の過去問
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
あらかじめ質問内容がわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
ここでは、実際に浜松市教員採用試験を受験してきた方々から集めた質問内容を抜粋してまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!

その辺に落ちているような出典元が不明なものではなく、僕自身のツイッターやサイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
一次面接で聞かれた質問
- 教員を志望した理由は何ですか。
- なぜ、その校種(教科)を志望するのですか。
- あなたのどこが教員に向いていると思いますか。
- 学校生活で思い出に残っていることはありますか。
- 今までに印象に残っている教師はいますか。どんな教師でしたか。
- 目指す教師像はありますか。また、そのために努力していることはありますか。
- 信頼される教師とは、どんな人を指しますか。
- 担任になったらどんな指導がしたいですか。
- 最近の教育問題で気になることはありますか。
- 浜松の教育方針のどんな点に惹かれましたか。
- 荒れている学校に赴任することになったらどうしますか。
- あなたの考えるワークライフバランスとは何ですか。
二次面接で聞かれた質問
- 清掃に消極的な子供に対してどう対応しますか。
- 学級の席替えをします。どのようなことに注意しますか。
- 1学期始業式の日の学級活動において、担任として子供たちに伝えたいことを話してください。
- 宿題をやってこない子供に対して、どう対応しますか。
- 読書の大切さや素晴らしさをどのように伝えますか。
- あいさつの大切さを子供たちにどのように指導しますか。
- グループを作って人の悪口を言ったり、人を寄せ付けなかったりする子供がいます。どう指導しますか。
- 言葉遣いが悪い子供にどう指導しますか。
- 家庭訪問で、隣の学級担任の批判を聞きました。その保護者にどのように対応しますか。
- 頻繁に保健室に来る子供に対して、どのようなところに気を付けて観察しますか。
- ゲームやSNSなどに夢中で夜遅くまで起きている子供に、養護教諭としてどのように声を掛けますか。
- 発達に障害を抱える子供やその保護者、担任とどのようにかかわっていきたいと考えていますか。
なお、ここには掲載できなかった質問内容などを以下のnoteでも公開しています。
たくさん練習したい方は、ぜひ参考にしてください。


浜松市教員採用試験 面接試験の傾向
実施 | 一次試験:1回 二次試験:1回 |
試験時間 | 一次試験:15分 二次試験:20分 |
面接官 | 3人 |
形式 | 個人面接 (コンピテンシー評価型) |
配点 | 5~1で判定 |
面接試験(個人面接)では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
一次・二次試験に実施
- 一次試験:教員・公務員としての適性、コミュ力などを測る
- 二次試験:子供への愛情、課題解決能力、意欲・態度を測る
自己分析に時間をかけることは当然ですが、教職や教育時事に関する知識も必要です。
一次試験に個人面接を課している点から、より人物面を評価するという方針なので、はやめに準備を始めましょう。
二次面接では場面指導あり
- 場面指導ってなに?
-
教育現場で起こりうる事例について、実際に指導風景を見せる試験のこと。
面接の後半に場面指導が行われます。
テーマは試験内で発表
最初にテーマが発表されるので3分で内容を考えます。その後、5分間で実演。面接試験の最中に発表されるので、事前告知される自治体に比べれば難度は高いです。
▼こんな問題が出ています▼
音楽発表会に向けて、今まで、練習を頑張り、良い状態に仕上がってきました。本番3日前。あなたが学級へ行くと、「すでに本番に向けて十分仕上がっているから、昼休みまで練習する必要はない」と主張するグループと、「本番に向けてさらに良いものにしていきたいから昼休みも練習が必要である」というグループがトラブルになり、クラスの雰囲気は良い状態ではありません。そこで、あなたは学級担任として、クラス全体にどんなことを語りますか。
形式はコンピテンシー評価型
浜松市では、かなり前から「コンピテンシー評価型面接」を実施しています。知識として知っている方も多いでしょう。
結果や成果に着目するのではなく、それらを成し遂げるに至った経緯(行動や考え、問題解決など)を聞き出し、受験者の行動特性を評価する面接のこと。
たとえば「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、
- なぜ家庭教師をしようと思ったの?
- どんな子どもを教えていたの?
- 苦労(工夫)したことはあった?
といった形で、あなたがこれまでに行ってきた体験・経験を深堀していく面接形式のことを指します。
これが理解できているかできていないかだけで合格率が全然違ってくるので、きちんと対策しましょう。
なお、コンピテンシー評価型面接の特徴やどんな感じに質問を深堀されるのか(質問技法)を以下の記事で解説しています。


浜松市教員採用試験 面接試験の評価基準
個人面接では、面接官それぞれが下記の観点に沿って5~1で評価します。
一次試験
観点 | 着眼点 |
---|---|
使命感 情熱 | ・教職への動機 ・教育に対する使命感 ・教育実践に対する情熱 ・教育実践に対する責任感 ・子供に対する愛情 |
人間性 対人関係 | ・明るく、さわやかな印象 ・粘り強さ ・誠実さ ・謙虚さ ・協調性、気配り ・柔軟性 |
倫理観 常識 健康度 | ・教員として必要な倫理観 ・判断力 ・品位 ・情緒の安定、落ち着き ・自己理解 |
二次試験
評価項目 | 着眼点 |
---|---|
子供への愛情 | ・教育に対する使命感が感じられる ・一人一人の育ちや実態を理解し、その子に応じた指導ができる ・子供を育てたいという願いや思いを持っている |
課題解決能力 | ・課題の重要性や本質を正しく理判できる ・他者と連携して課題に取り組むことができる ・子供に寄り添った適切な指導ができる |
意欲・姿勢 | ・教員として伸びる素養をもっている ・ねばり強く取り組もうとする意欲がある ・学び続ける情熱、他者の助言を受け入れる謙虚さと誠実さ ・組織の中で、経験や年齢相応の活躍が期待できる |
浜松市教員採用試験の面接で受かる人の特徴
結論からいうと、面接で受かる人は以下に当てはまる人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接となれば、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝できるくらいの実績が必要」みたいな内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だとして、言っていることは素晴らしいのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点でも、留学経験や難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容ばかりに時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのかにも時間を使ってください。
当然、そういった部分は1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で受かるポイントと言えるでしょう。


浜松市の求める教師像を理解して面接対策をしよう!
浜松市教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(浜松市)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
浜松市が求める教師像は以下のとおりです。
- 強い使命感をもち、児童・生徒のために情熱をもって教育実践に取り組む教員
- 児童・生徒や保護者に対して、人間味あるかかわりができる教員
- 児童・生徒を引き付け、児童・生徒に力を付ける授業が展開できる教員
- 健全な集団づくりができる教員
- 社会人としての常識や、教員としてふさわしい高い倫理観を身に付けた教員



「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
なお、教員採用試験の面接対策については以下の記事でも詳しく解説しています。


まとめ|浜松市教員採用試験の面接で落ちないために必要なこと
面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機の作成)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。
そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接対策は考えているより簡単に行えますよ。
面接試験の対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!
- 過去に問われた質問180個
- コンピテンシー評価型面接の特徴と質問技法
- 受験者の9割が回答に困る質問と模範回答
これらを集約したnoteを公開しています!大手予備校や塾が書きたがらないようなリアルな情報もふんだんに盛り込んでいるので、効率よく面接対策を進めたい方はぜひ役立ててください。
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