- 教員採用試験の倍率はどれくらいなの?
- 教員採用試験の倍率で高い県や低い県が知りたい。
- 教員採用試験の倍率を教科別に知りたい。
- 教員採用試験の全国倍率一覧が見たい。
このような教員採用試験の倍率に関する記事を書きました!
倍率が気になって夜も眠れない。そんな教採受験者は多いです!
倍率は客観的に合格の可能性を知れるデータなので、高いのか、それとも低いのか気になるのは仕方のないことです。
とはいえ、あまり鵜呑みにすることはよくありません。
倍率が高くても、低くてもやることは同じだからです。
サクッと現実を受け入れて対策をはじめましょう!
▼この記事を書いている人▼
教員採用試験の倍率は低下傾向?過去の推移を解説!
結論からいえば、教員採用試験の倍率は低下傾向にあります。
暫定値ではありますが、令和4年度(2022年度)の倍率は平均3.4倍で、前年度3.6倍から0.2さがりました。

この結果は文部科学省が集計しているデータの中で過去最低となっています。
自治体ごとに見ると、前年度から倍率が上昇したのは66自治体のうち以下の18自治体。
前年度より倍率が上がった自治体
山形県 / 横浜市 / 新潟県 / 北九州市 / 茨城県 / 宮城県 / 山口県 / 東京都 / 静岡市 / 福島県 / 大阪市 / 香川県 / 札幌市 / 群馬県 / 大阪豊能 / 京都市 / 奈良県 / 徳島県 / 高知県
反対に倍率が前年度より減少した自治体は44もありました。
前年度より倍率が下がった自治体
富山県 / 福岡市 / 新潟市 / 長崎県 / 佐賀県 / 仙台市 / 福岡県 / 岐阜県 / 千葉県 / 北海道 / 愛媛県 / 秋田県 / 川崎市 / 熊本市 / 島根県 / 大分県 / 鹿児島県 / 山梨県 / 埼玉県 / さいたま市 / 熊本県 / 宮崎県 / 相模原市 / 石川県 / 鳥取県 / 和歌山県 / 長野県 / 浜松市 / 岡山市 / 名古屋市 / 神奈川県 / 愛知県 / 静岡県 / 福井県 / 京都府 / 大阪府 / 滋賀県 / 岡山県 / 三重県 / 兵庫県 / 堺市 / 神戸市 / 沖縄県
※広島県、栃木県、岩手県、青森県は横ばい。
このように65%の自治体で倍率が低下しており、自治体によっては選考に支障をきたしかねない状況となっています。
令和2年度(2020年度)から令和4年度(2022年度)までの最新結果は以下のとおり。
※例年、3月頃に文部科学省が『前年度』の統計データを発表します。
自治体 | 倍率 | 自治体 | 倍率 |
---|---|---|---|
北海道 | 2.8 | 三重県 | 4.7 |
札幌市 | 4.4 | 滋賀県 | 4.2 |
青森県 | 4.5 | 京都府 | 4.0 |
岩手県 | 3.7 | 京都市 | 5.0 |
宮城県 | 3.1 | 大阪府 | 4.1 |
仙台市 | 2.7 | 豊能地区 | 4.8 |
秋田県 | 2.9 | 大阪市 | 3.9 |
山形県 | 2.4 | 堺市 | 5.4 |
福島県 | 3.7 | 兵庫県 | 4.8 |
茨城県 | 3.0 | 神戸市 | 7.1 |
栃木県 | 3.6 | 奈良県 | 5.2 |
群馬県 | 4.5 | 和歌山県 | 3.5 |
埼玉県 | 3.0 | 鳥取県 | 3.5 |
さいたま市 | 3.1 | 島根県 | 3.0 |
千葉県 | 2.8 | 岡山県 | 4.4 |
東京都 | 3.3 | 岡山市 | 3.7 |
神奈川県 | 3.7 | 広島県 | 2.7 |
横浜市 | 2.9 | 山口県 | 3.1 |
川崎市 | 2.9 | 徳島県 | 6.0 |
相模原市 | 3.3 | 香川県 | 4.4 |
新潟県 | 2.9 | 愛媛県 | 2.9 |
新潟市 | 2.2 | 高知県 | 7.8 |
富山県 | 2.1 | 福岡県 | 2.7 |
石川県 | 3.4 | 福岡市 | 2.2 |
福井県 | 4.0 | 北九州市 | 3.0 |
山梨県 | 3.0 | 佐賀県 | 2.4 |
長野県 | 3.6 | 長崎県 | 2.3 |
岐阜県 | 2.8 | 熊本県 | 3.2 |
静岡県 | 3.8 | 熊本市 | 2.9 |
静岡市 | 3.5 | 大分県 | 3.0 |
浜松市 | 3.7 | 宮崎県 | 3.3 |
愛知県 | 3.8 | 鹿児島県 | 3.0 |
名古屋市 | 3.7 | 沖縄県 | 7.8 |
自治体 | 倍率 | 自治体 | 倍率 |
---|---|---|---|
北海道 | 2.9 | 三重県 | 6.1 |
札幌市 | 2.9 | 滋賀県 | 4.9 |
青森県 | 4.5 | 京都府 | 4.2 |
岩手県 | 3.7 | 京都市 | 4.9 |
宮城県 | 2.9 | 大阪府 | 5.0 |
仙台市 | 3.3 | 豊能地区 | 4.2 |
秋田県 | 3.2 | 大阪市 | 3.4 |
山形県 | 2.2 | 堺市 | 6.8 |
福島県 | 3.6 | 兵庫県 | 5.4 |
茨城県 | 2.7 | 神戸市 | 7.5 |
栃木県 | 3.6 | 奈良県 | 5.0 |
群馬県 | 4.4 | 和歌山県 | 3.6 |
埼玉県 | 3.7 | 鳥取県 | 4.2 |
さいたま市 | 3.4 | 島根県 | 3.7 |
千葉県 | 3.4 | 岡山県 | 5.4 |
東京都 | 2.8 | 岡山市 | 4.2 |
神奈川県 | 4.1 | 広島県 | 2.7 |
横浜市 | 2.8 | 山口県 | 2.8 |
川崎市 | 4.2 | 徳島県 | 5.2 |
相模原市 | 3.5 | 香川県 | 4.3 |
新潟県 | 2.6 | 愛媛県 | 3.0 |
新潟市 | 3.5 | 高知県 | 7.6 |
富山県 | 2.3 | 福岡県 | 2.9 |
石川県 | 3.5 | 福岡市 | 2.3 |
福井県 | 4.6 | 北九州市 | 2.9 |
山梨県 | 3.1 | 佐賀県 | 2.6 |
長野県 | 4.0 | 長崎県 | 2.6 |
岐阜県 | 2.9 | 熊本県 | 3.6 |
静岡県 | 4.4 | 熊本市 | 3.4 |
静岡市 | 3.3 | 大分県 | 3.1 |
浜松市 | 4.2 | 宮崎県 | 4.0 |
愛知県 | 4.1 | 鹿児島県 | 3.4 |
名古屋市 | 4.1 | 沖縄県 | 8.9 |
自治体 | 倍率 | 自治体 | 倍率 |
---|---|---|---|
北海道 | 2.5 | 三重県 | 5.9 |
札幌市 | 3.3 | 滋賀県 | 4.5 |
青森県 | 4.6 | 京都府 | 4.5 |
岩手県 | 3.7 | 京都市 | 5.2 |
宮城県 | 3.7 | 大阪府 | 6.0 |
仙台市 | 4.4 | 豊能地区 | 4.6 |
秋田県 | 4.8 | 大阪市 | 3.7 |
山形県 | 2.4 | 堺市 | 5.2 |
福島県 | 3.4 | 兵庫県 | 6.0 |
茨城県 | 2.8 | 神戸市 | 7.1 |
栃木県 | 3.5 | 奈良県 | 5.3 |
群馬県 | 4.7 | 和歌山県 | 6.7 |
埼玉県 | 4.1 | 鳥取県 | 5.4 |
さいたま市 | 3.5 | 島根県 | 3.8 |
千葉県 | 3.0 | 岡山県 | 5.0 |
東京都 | 3.4 | 岡山市 | 3.9 |
神奈川県 | 4.7 | 広島県 | 2.8 |
横浜市 | 3.3 | 山口県 | 3.0 |
川崎市 | 3.7 | 徳島県 | 5.0 |
相模原市 | 4.1 | 香川県 | 4.4 |
新潟県 | 3.6 | 愛媛県 | 3.2 |
新潟市 | 3.6 | 高知県 | 7.4 |
富山県 | 2.4 | 福岡県 | 3.2 |
石川県 | 3.6 | 福岡市 | 3.9 |
福井県 | 3.7 | 北九州市 | 2.1 |
山梨県 | 3.0 | 佐賀県 | 2.7 |
長野県 | 3.9 | 長崎県 | 2.7 |
岐阜県 | 3.3 | 熊本県 | 4.5 |
静岡県 | 4.1 | 熊本市 | 4.2 |
静岡市 | 3.0 | 大分県 | 3.2 |
浜松市 | 3.1 | 宮崎県 | 3.8 |
愛知県 | 4.2 | 鹿児島県 | 3.9 |
名古屋市 | 4.5 | 沖縄県 | 8.1 |
自治体ごとの詳細はこちら。
教員採用試験の倍率ランキング!高い・低い県はここだ!
教員採用試験は自治体ごとに選考を行っているため、倍率は自治体によって異なります。
そこで気になるのは、「倍率の高い・低い自治体はどこなのか」ではないでしょうか。
そこで、令和4年度(2022年度)の結果から倍率が高かった県と低かった県を紹介します。
倍率が低い県トップ3
まずは倍率が低かった自治体トップ3を紹介します。
- 富山県
- 福岡市
- 新潟市
富山県
- 受験者:717人
- 合格者;335人
- 倍率:2.1倍
福岡市
- 受験者:1,331人
- 合格者;610人
- 倍率:2.2倍
新潟市
- 受験者:399人
- 合格者;181人
- 倍率:2.2倍
科目によっては2倍を切っている場合もあるので、選考がまともにできない危機的状況あるといえます。
倍率が高い県トップ3
反対に倍率が高かった自治体トップ3は以下のとおり。
- 高知県
- 沖縄県
- 神戸市
昨年度と同じ顔ぶれとなっています。
高知県
- 受験者:2,397人
- 合格者;306人
- 倍率:7.8倍
※第1回登録分のみの結果。
沖縄県
- 受験者:3,023人
- 合格者;388人
- 倍率:7.8倍
神戸市
- 受験者:1,746人
- 合格者;246人
- 倍率:7.1倍
このように倍率が高い自治体の場合、教科によっては20倍を超えることもあり、簡単に合格できません。
倍率が全てではありませんが、難度を測る数値として参考にしてください。
全体のランキングは下記記事でまとめています。
>>【うかりやすい自治体は?】教員採用試験の倍率が低い県ランキング2022
教員採用試験の倍率を校種・教科別に解説!
全体の推移や倍率の低い・高い自治体を紹介してきたので、なんとなく教員採用試験の状況がわかったのではないでしょうか。
これまで見てきたように、教員採用試験の倍率は低下傾向ですが、中には過去最高記録を更新している校種・教科もあります。
特に高校社会や保健体育、養護・栄養教諭といった専門性が求められる校種・教科ほど高倍率になっています。
例)
高校保体:群馬県(40.0倍)、広島県(55.0倍)、沖縄県(62.5倍)
養護教諭:静岡県(18.5倍)、大阪府(16.2倍)、徳島県(22.6倍)
栄養教諭:山梨県(16.0倍)、兵庫県(13.6倍)、愛媛県(36.0倍)
自分の志望する教科は全国的にどのくらいの位置なのか確認してみましょう!
併願などをするときにも役立ちますよ。
小学校の倍率
令和4年度(2022年度)全国平均の倍率は2.4倍でした。
全体的に低倍率の状況が続いており、2倍を切っている自治体は24自治体(全66自治体のうち)となっています。
2倍を切った自治体(令和4年度)
福岡県 / 熊本県 / 大分県 / 佐賀県 / 長崎県 / 北海道 / 山形県 / 宮崎県 / 秋田県 / 福島県 / 富山県 / 広島県 / 新潟市 / 福岡市 / 宮城県 / 島根県 / 鹿児島県 / 山梨県 / 愛媛県 / 熊本市 / 千葉県 / 岐阜県 / 北九州市 / 青森県
九州は沖縄を除く全自治体で2倍を切っているヤバい状況となっています。
過去の推移や詳細を下記記事でまとめているので、小学校志望者は確認してみてください。
>>教員採用試験の「小学校」で倍率が低い県は?全国の実施結果まとめ
中学校の倍率
令和4年度(2022年度)全国平均の倍率は4.1倍でした。
中学校は教科によって倍率の差が目立っています。
国語 | 3.0 |
社会 | 5.5 |
数学 | 3.8 |
理科 | 2.6 |
音楽 | 4.1 |
美術 | 2.4 |
保健体育 | 8.4 |
技術 | 2.0 |
家庭 | 2.3 |
英語 | 2.8 |
教科によっては2倍を切っている自治体も増えてきているので、現状を把握して対策を始めましょう。
教科ごとの詳細を下記記事でまとめているので、志望教科を確認してください。
教科別の倍率
高等学校の倍率
令和4年度(2022年度)全国平均の倍率は6.0倍でした。
国語 | 4.1 |
社会 | 7.2 |
数学 | 6.7 |
理科 | 5.6 |
音楽 | 5.7 |
美術 | 4.9 |
保健体育 | 11.8 |
家庭 | 4.7 |
英語 | 3.4 |
情報 | 4.6 |
商業 | 6.4 |
高校は教科によって採用がなかったり、中学校と一括採用される自治体もあります。
そのため採用数が少なく高倍率になりやすいです。
教科ごとの詳細を下記記事でまとめているので、志望教科を確認してください。
教科別の倍率
特別支援学校の倍率
令和4年度(2022年度)全国平均の倍率は2.9倍でした。
近年は、特別支援学校の教諭免許が必須になる自治体が増えており、全体的に倍率は低い傾向にあります。
山梨県や福岡市など一部の自治体では2倍を切っていることもあります。
過去の推移などを下記記事でまとめているので、確認してみてください。
>>【教員採用試験】特別支援学校の倍率は低い?全国の結果一覧
養護教諭の倍率
令和4年度(2022年度)全国平均の倍率は6.6倍でした。
全国的に倍率は高いですが、最近は低下傾向にあります。
探せば北海道や京都市など3倍を切っている自治体もあるので、上手く併願を使えば合格率を上げることができそうです。
自治体ごとの倍率をまとめています。
志望する、興味のある自治体を探して確認してみましょう!
>>倍率が高い養護教諭になるには?全国の実施結果一覧【低い県も紹介】
栄養教諭の倍率
令和4年度(2022年度)全国平均の倍率は9.2倍でした。
全体的に倍率は高い傾向にあり、合格は難しい校種です。
とはいえ、自治体によっては3倍を切ることもあるので、しっかり探せば受かりやすい自治体もあります。
下記記事で志望先の結果から併願先の候補などを探してみましょう。
>>【教員採用試験】栄養教諭は難しい?全国の倍率一覧から低い県まで解説!
【全国一覧】教員採用試験の倍率を都道府県別に紹介!
自治体ごとの倍率をまとめています。
志望する、興味のある自治体を探して確認してみましょう!
※随時、更新中。
北海道・東北地区
関東甲信越地区
東海・北陸地区
関西(近畿)地区
中国・四国地区
九州・沖縄地区
【今後はどうなる?】教員採用試験の倍率は上昇する可能性あり
「今後の倍率はどうなるんだろう・・・。」と不安に感じている高校生や大学1年、2年生は多いと思います。
結論から言うと、今後は倍率の上昇が予測されています。
というのも、教員の大量退職が終わり学校数、児童数の減少などもあり採用が抑制されると言われているからです。
とはいえ、いきなり2倍から5倍になるということはなく、2倍⇒2.2倍⇒2.4倍・・・みたいにジワジワ上昇するのではないでしょうか。
今後は小学校の教科担任制などもあるため教員の需要は間違いなく増えてきます。忙しいイメージのある教員ですが、中高生がなりたい職業ランキングでは上位にいることも事実です。
低倍率なこの時代に合格を目指して精進してください!