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和歌山県教員採用試験の二次選考で課される小論文。
「お題について文章を書く試験」という認識はあるものの、イマイチどんな試験なのか分からないって人も多いのではないでしょうか。
よく、「小論文=筆記試験」と思っている人は多いですが、書いた文章から人間性を探るという性質上、人物試験に近いと僕は思います。勉強量に比例して成果がでる筆記試験とは違い、小論文は正解が分かりづらいため、なんとも厄介な試験といえるでしょう。
そこで本記事では、和歌山県教員採用試験の小論文を徹底解説します。傾向だけでなく、過去問(テーマ)や対策ポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
【傾向】和歌山県教員採用試験の小論文とは?
小論文試験とは、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。筆記試験(総合教養や専門教科)では判断できない、論理的思考力や読解力、人間性などを総合的に測ることを目的としています。
試験時間 | 60分 |
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文字数 | 800字 |
形式 | 縦書き |
評価方法 | 5段階評価 |
試験時間60分、字数制限は800字程度です。
字数制限いっぱいを埋める必要はありませんが、少なすぎると減点になります。
9割前後(700字~)を目安に書ける練習をしましょう。

実際に時間を図りながら練習することが大事です。
【過去問】和歌山県教員採用試験の小論文テーマ
ここでは、和歌山県教員採用試験の小論文の過去問をまとめています。過去の出題テーマを参考に特徴や傾向をつかんでみましょう。
- 令和5年度(2022年実施)
- 令和4年度(2021年実施)
- 令和3年度(2020年実施)
令和5年度(2022年実施)
次の資料1~4をもとに,「不登校」の現状と課題を簡潔にまとめ,それらを踏まえた上で,あなたは自分の希望する校種の教員の立場からどのように対応するか,800字程度で具体的に述べよ。なお,資料を用いる時は「資料1より」等,どの資料を用いたかが分かるように書き,必ず2つ以上の資料に触れることとする。
資料1「小・中学校、高等学校における長期欠席者数(令和2年度)」
資料2「不登校児童生徒数の推移」
資料3「小・中学校における不登校の要因」
資料4「高等学校における不登校の状況」
出典元:文部科学省「令和2年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(令和3年11月25日「不登校に関する調査研究協力者会議資料」)より。
令和4年度(2021年実施)
次の資料1,2を参考にして、あなたは自分の希望する校種の教員として、防災教育において、児童生徒にどのような資質・能力を育成する必要があると考えるか、また、その資質・能力を育成するために、学校教育活動全体の中で、どのように取り組むか800字程度で具体的に述べよ。なお、資料1と2については他の校種と比較しても構わないが、論述する内容は希望する校種に沿ったものとする。
資料1「学校別 防災教育において重視している指導」
資料2「学校別 防災教育の課題」
出典元:株式会社政策研究所「平成25年度文部科学省委託事業『防災教育の体系的な指導に関する調査結果』報告書。」(平成26年2月より)
令和3年度(2020年実施)
次の資料1~3をもとに現代の学校現場における「ゲーム障害」の課題を見つけ、その課題を解決するために、あなたは自分の希望する校種の教員の職務にどのように取り組むか、800字程度で具体的に述べよ。なお、資料を用いる時は「資料1より」等、どの資料を用いたかが分かるように書き、必ず2 つ以上の資料に触れることとする。
資料1「ゲーム障害」に関する新聞記事
資料2「青少年のインターネット利用率(機器・学校種別)及びインターネットの利用内容」
資料3「行動嗜癖(しへき)(ギャンブル等やゲームなど)による様々な影響」
出典元:朝日新聞「患者を生きる 3875 眠る ゲーム障害5情報編(2019年9月6日)」、内閣府「平成30年度 青少年のインターネット利用環境実態調査 調査結果(概要)」、文部科学省「ギャンブル等依存症などを予防するために(平成31年3月)」
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オススメの添削方法を【教員採用試験の小論文】オススメの添削方法は?添削が必要な理由で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
【対策】和歌山県教員採用試験 小論文を攻略するポイント
ここでは、和歌山県教員採用試験の小論文を攻略するポイントを3つ紹介します。
- 今の実力を確認する
- 本番3か月前には対策をスタートする
- 客観的な評価をもらう
今の実力を確認する
自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答になっていなかったりすることはよくあります。
なので、とりあえず予備校の模試などを受けてみて、今の論文力を把握してから、対策する時期の判断をしてみましょう。
そこできちんと書けているようであれば、月に1枚~2枚の論文を書くだけでも対策になります。逆にまったく書けないなら基礎からやる必要がありますよね。
本番3ヵ月前には対策を始める
小論文対策はやることが多いです。
- 課題把握力(読解力)
- 文章構成力
- 表現力
- 語彙力
- 教職関連の知識
これらの力は短期間で身につくものではありません。
語彙力や教職の知識くらいなら1ヶ月でも何とかなりますが、他の力を短期間で身につけるのは厳しいです。
こういった順番で勉強することになるので、やはり最低でも3ヶ月は必要だと思って学習スケジュールを組んでみてください。
なお、教員採用試験の論文対策はこちらの記事で詳しく解説しています。
客観的な評価をもらう
正解不正解がわからないまま小論文対策を続けても成績は伸びないので、書いた答案は必ず添削してもらいましょう。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いんですよね…。論文を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことです。
効率よく小論文対策をするなら「添削でフィードバックをもらう」ことが大事です。



予備校を使うのもありだし、大学生なら教職課や教職センター、講師なら校長先生を頼ってみてください。
なお、教員採用試験の論文添削はこちらの記事でおすすめサービスを紹介しています。ぜひ、参考にしてください。
和歌山県教員採用試験 小論文で落ちないように準備しよう
過去問を眺めるだけでは、小論文を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、添削を受けることで徐々に上達します。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いです。論文を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことなので気をつけてください。
小論文が原因で不合格にならにように、早めに準備を始めていきましょう。
今回は以上です。