- 鳥取県教員採用試験の内容
- 鳥取県教員採用試験の傾向
仕事や学校で忙しい中、効率よく試験対策できるかどうかは、内容や傾向をどれだけ理解しているかが重要です。
今回は、鳥取県教員採用試験の試験内容(一次、二次試験)を徹底解説します。試験内容だけでなく、それぞれの試験傾向も解説しているので参考にしてください。
教員採用試験の内容は自治体によって違います。きちんと内容を把握してから対策を始めましょう!
鳥取県教員採用試験の内容
鳥取県教員採用試験は、一次選考で受験者を篩にかけ人数を絞ります。その後、一次選考の合格者を対象に二次選考を行って最終合格者を決定する仕組みです。
具体的な試験内容(科目)は、以下のとおり。
一次試験の内容
- 一般教養
- 専門試験
一次試験は筆記試験がメインになっています。
「教員採用試験=人物重視」という傾向にありますが、対策の大半を勉強に充てなければなりません。試験科目を的確に捉え、出題傾向をつかんで対策しましょう。
二次試験の内容
- 適性検査
- 技能・実技試験
- 専門試験(技能・実技)
- 集団面接
- 個人面接
二次試験は人物試験がメインです。教採=面接重視なので、面接試験でどれだけ点数を稼ぐかが最終合否に大きく関わってきます。
努力に比例して成果が見える一次試験とは違い、面接試験は質の高い練習が必要です。適当にダラダラ練習しても効果は薄いので気をつけましょう。
鳥取県教員採用試験の傾向
ここでは、鳥取県教員採用試験の傾向を試験ごとにまとめています。
一般教養
試験時間 | |
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問題数 | |
出題形式 | 択一式(マークシート) |
配点 | 100点満点 |
一般教養は、基礎的な知的能力及び学力を総合的に測定する試験です。
問題は非公開なので、確かな情報はないのですが、受験者からの話を聞く限りSPI3(国語や算数)のような試験とのこと。
教採用の対策が通用しないので、注意が必要です。
専門試験(筆記試験)
試験時間 | 60分~ |
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問題数 | 教科・科目による |
出題形式 | 択一式と記述式 |
配点 | 180点満点 |
専門試験とは、志望する校種・科目の専門知識や学習指導要領の理解度を測る筆記試験のことです。指導教科の専門性を問われるので問題レベルが高く、多くの勉強時間が必要という特徴があります。

だいたい、大学入試共通テスト(旧センター試験)から国公立大二次試験で問われるレベルの問題が6割以上を占めています。
また、どの校種・教科も一般教養に比べて配点が高いです。なので、専門試験で点が取れないとピンチなんですよね。
まずは志望する校種・教科の過去問を解いてみて、現在の実力を確認してみてください。そうしないと、何から対策すればいいか判断できません。
現在の得点から以下のように勉強プランを考えてみましょう。
- 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす
- 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける
- 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服
専門を得意とする受験者は多いので、ライバルたちに差をつけられないように、手厚く勉強することが大事です。
技能・実技試験
試験時間 | 20分 |
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問題数 | 5問 |
配点 | 30点満点 |
技能・実技試験では、コンピュータやタブレットを使ったICT活用能力を測る実技形式の試験です。
問題は第1問から第5問まであり、1問目から順番に操作します。試験時間は20分間なので、けっこう短めですが、試験時間内であれば何度もやり直して大丈夫です。



試験官は受験者の右後ろななめにいるので、緊張せずに行いましょう!
専門試験(技能・実技)
実技試験とは、教科・科目に関する実践力を備えているのか評価する試験です。
対象校種・教科は以下のとおり。
中学校 | 音楽 | ①弾き歌い「夏の思い出」 ②器楽演奏(5分程度の独奏) ③和楽器演奏(5分程度の独奏) |
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美術 | ①「鳥取県の魅力を伝えるペットボトルのデザイン(パッケージ)」づくり ②指導のポイント説明(記述) | |
技術 | ①棚の作成に関する説明 ②発光ダイオードを点灯させる回路の図解 | |
家庭 | 壁掛けティッシュカバー作成 | |
中高 | 保健体育 | ①体つくり運動「体力を高める運動」又は「体ほぐしの運動」から選択 ②球技:バレーボール「アンダーハンドパス、オーバーハンドパス、ネット貼り、サーブ」 ③器械運動:連続技「倒立前転、開脚前転、伸膝後転、側方倒立回転、伸膝前転又は後転倒立」 ④創作ダンス |
英語 | 英語による面接とスピーチ | |
高校 | 音楽 | ①筆記試験(楽譜の書き取り、指導法の説明) ②弾き歌い(浜辺の歌など) ③独唱または独奏(「ふるさと」と任意の曲) |
美術 | ①鉛筆デッサンの指導方法 ②鉛筆作画「ビニール袋を持つ片手」 | |
家庭 | ハーフパンツの後ろにポケットを縫い付けるときのポイントと図解 |
何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。
なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象。そのため、実際の試験では面接と同じように楽しくできるように練習してください。
集団面接
試験時間 | 40分 |
---|---|
受験者 | 4人程度 |
形式 | グループワーク(討論)+集団面接 |
配点 | 225点満点 |
集団面接は、複数の受験者が一つのグループとなり、同時に面接を受ける形式です。1グループの人数は4人程度で、全体を通して40分で行われます。
集団面接の流れ
最初にグループワークで話し合うテーマが発表されます。
その後、3分間で構想。
テーマにそって、グループメンバーで話し合います。
試験時間は20分間。
グループワークが終わると、そのまま集団面接を行います。
試験時間は20分間。
集団面接の過去問
- 1日の時間が24時間から30時間に伸びた。これにより需要が高まるサービスについて、それぞれがアイデアを出し合い、最終的にグループで一つのアイデアにまとめてください。
- 2050年に中学生・高校生の間で流行しているソーシャルゲームについて、それぞれがアイデアを出し合い、最終的にグループで一つのアイデアにまとめてください。
- ペットの家族化が進む社会において、ペットを飼う人が働きやすい職場について、それぞれがアイデアを出し合い、最終的にグループで一つのアイデアにまとめてください。
- 日本の首都を東京から移転させることになった。移転先をどこにするかについて、それぞれがアイデアを出し合い、最終的にグループで一つのアイデアにまとめてください。
- 「世界共通の新たなポイント制度」が誕生した。何によって貯めることができ、何に利用することができるかについて、それぞれがアイデアを出し合い、最終的にグループで一つのアイデアにまとめてください。
面接官の質問に回答するときは、他の受験者のことも考えて端的に行うことが求められます。アピールしたいからといって、長々と話さないようにしましょう。
また、自分の発言だけに全集中するのではなく、他の受験者の意見を聞くことや自分の意見が他の受験者にどのように受け止められたのかなど、周りの状況にも注視することが大切です。
個人面接
試験時間 | 30分 |
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面接官 | 3人 |
形式 | 個人面接+場面指導 |
個人面接とは、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが鳥取県の教師として相応しいかどうかを評価・判断する人物試験のことです。
試験時間は30分程度で、自己PRや志望動機などの口頭試問のほか、場面指導も行われます。
個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。また、集団面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
面接を苦手とする人は多いです。しかし、合格するには避けては通れません。
面接練習をすることで、
- 自分の長所や短所
- なぜ教員になりたいのか
- 教員になって何がしたいのか
といった部分を改めて確認できます。自分と向き合う良い機会なので、時間をかけてじっくり取り組んでいきましょう。
過去の質問などはこちらの記事で解説しています。


鳥取県教員採用試験 対策のコツとポイント
これから鳥取県教員採用試験の対策を始めるうえで、大切なポイントやコツを3つ紹介します。
- 過去問は最初に使う
- モチベーション維持できる環境を作る
- スキマ時間を活かす
過去問は最初に使う
「過去問は腕試しに使う」、そう思っていませんか?確かにそういう目的もありますが、過去問をどれだけ解いても意味がないんですよね。
正直、志望先の過去問を何周繰り返したところで意味はありません。なぜなら、過去問は勉強するものではなく、出題傾向を理解するためのツールだからです。



過去問はあくまで「過去」問であって、同じ問題は出ません(類似問題はでることもあるけど・・・。)
過去問は何度も繰り返すのではなく、出題傾向を理解し、その出題範囲を参考書や問題集で覚えていくのが勉強です。
過去問に限らず、目的を決めてテキストを使うのはとても大事なポイントです。何となく使って時間や労力を消費しないようにしてください。
モチベーションを維持する
対策はやることが多いので…まぁ、シンドイです。モチベーションを長期間保ちながら筆記対策も面接対策もする必要があるため、相当な覚悟が求められます。
実際、合格を目指して勉強を始める人は多いですが、途中で挫折する人も相当多いです。100人いて30〜50人ぐらい、半分はいなくなります。
想像してみてください、周囲が遊んでいる中で自分だけ勉強漬けの毎日、飲み会やイベントの誘いをシャットアウトしながら勉強に集中して高いパフォーマンスを維持しなければならないのです。
試験に合格するためには、同じ目標を持った仲間を作ることが大切です。共通の目標を持つ仲間と一緒に勉強したり、励まし合ったりすることで、モチベーションが高まり、成績も向上することが期待できます。
また、仲間と情報を共有することも重要です。受験に必要な情報や知識を共有し合うことで、受験の準備がより効率的に進められます。さらに、受験に不安や悩みがあれば、仲間と共有して相談することで、心の負担を軽減することができます。



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スキマ時間を活かす
通学・通勤しながら対策することになるので、スキマ時間をどれだけ生み出せるかが重要です。
- 通学時間
- 学校での休み時間
- 食事の前後
- 入浴時間
- 寝る前の10分間 など
全てを使うのは難しくても、自分の生活スタイルに合わせてこの中のいくつかを取り入れるだけでも十分スキマ時間を活用できるはず。
たとえば1回15分のスキマ時間でも、1年で5,475分(約100時間)も捻出できます。これを1日の中で3回(朝、昼、夜)繰り返せば、1年で305時間も勉強できることになりますよね。
最終合格までに必要な勉強時間は600~700時間なので、スキマ時間だけでも半分程度の勉強ができてしまうのです。



スマホを封印したら…かなりのスキマ時間を捻出できそうですね!
鳥取県教員採用試験の内容と傾向まとめ
今回は、鳥取県教員採用試験の内容と傾向、合格に向けた対策方法を徹底解説しました。
鳥取県教員採用試験の難易度は、そこまで高くありません。しかし、筆記試験で点を取れば合格できるのではなく、面接試験などによる人間性が最重視されるため、努力がそのまま結果に結びつかない難しさがあります。
鳥取県の教採に合格するのは簡単ではありませんが、きちんと対策すれば受かることは十分可能な試験です。試験内容と傾向を再確認して、効率よく勉強を始めましょう。
鳥取県教員採用試験の内容一覧
本サイトでは、鳥取県教員採用試験に関する有益情報を多く発信しています。ぜひ、参考にして合格に少しでも近づいてください。
今回は以上です。