滋賀県教員採用試験の内容の中で特に厄介なのが、今回解説する教職・一般教養。
なんとなく情報を集めて勉強を始めたものの、「結局、何から始めればいいの?」と悩む方がほとんどでしょう。
本記事では、滋賀県教員採用試験の教職教養について試験科目から出題傾向まで徹底解説します。
本記事を参考にし、効率よく勉強を始めましょう。
【滋賀県教員採用試験】教職・一般教養とは?
教職・一般教養とは、一次選考で行われる筆記試験のことです。
生徒指導や教育基本法など、教職に必要な専門知識や基礎学力がどれくらい備わっているのかを評価します。
教職・一般教養の試験概要
試験時間 | 40分 |
---|---|
問題数 | 22問 |
出題形式 | 択一式 |
配点 | 100点満点 |
教職・一般教養の試験科目
試験科目 | 2022 | 2023 | 2024 |
---|---|---|---|
教育原理 | 4 | 2 | 2 |
教育法規 | 3 | 2 | 3 |
教育心理 | 3 | 3 | 2 |
教育史 | 1 | – | 1 |
国語 | 3 | 3 | 3 |
英語 | 3 | 3 | 3 |
世界史 | 1 | – | – |
地理 | 1 | 1 | 1 |
政治 | – | 1 | – |
経済 | 1 | – | – |
環境 | – | – | 1 |
数学 | 3 | 2 | 2 |
物理 | 1 | – | 1 |
化学 | 1 | 1 | – |
生物 | – | – | 1 |
地学 | 1 | 1 | – |
その他 | 4 | 3 | 2 |
出題数の多い科目から勉強するのがポイントです!
【滋賀県教員採用試験】教職・一般教養の出題傾向
滋賀県教員採用試験の科目は多く出題範囲は広範です。試験科目ごとの特徴や出題傾向を解説します。
最初から最後まで勉強するのではなく、出題頻度の高い分野から始めましょう!
教育原理の出題傾向
教育原理は、次の12分野で構成されています。
- 教育の意義と目的
- 教育方法
- 学習指導要領
- 道徳教育
- 特別活動
- 生徒指導
- 特別支援教育
- 人権・同和教育
- 社会教育
- 生涯学習
- 学校と学級
- 教育時事
このうち、もっとも出題されている分野は「6.生徒指導」です。
過去10年間のうち9回(延べ12問)出ています。
- 2014〜2023年実施の本試験問題を分析
- 分析結果は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
令和4年12月に改訂されており、今後も引き続き出題されると言えるでしょう。
「3.学習指導要領」も頻出です。併せて対策してくださいね!
教育法規の出題傾向
教育法規は、次の8分野で構成されています。
- 教育法規の概要
- 日本国憲法
- 教育基本法
- 学校に関する法規
- 学校教育に関する法規
- 児童生徒に関する法規
- 教職員の法規
- 教育行政等の法規
このうち、もっとも出題されている分野は「2.教育基本法」です。
過去10年間のうち8回(8問)出ています。
- 2014〜2023年実施の本試験問題を分析
- 分析結果は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
全国的にも教育基本法は頻出分野であり、7年連続で出ていることから、今後も引き続き出題されると言えるでしょう。
「7.教職員の法規」も頻出です。併せて対策してくださいね!
教育心理の出題傾向
教育心理は、次の6分野で構成されています。
- 教育心理学の歴史や意義
- 発達の理論
- 学習の理論
- 人格と適応
- 学級集団
- 教育評価
このうち、もっとも出題されている分野は「4.人格と適応」です。
過去10年間のうち9回(延べ11問)出ています。
全国的にも人格と適応は頻出分野であり、9年連続で出ていることから、今後も引き続き出題されると言えるでしょう。
「2.発達の理論」も出やすいです。併せて対策してくださいね!
教育史の出題傾向
教育史は、次の7分野で構成されています。
- 西洋教育史(古代・中世)
- 西洋教育史(近世)
- 西洋教育史(近代・現代)
- 日本教育史(古代・中世)
- 日本教育史(近世)
- 日本教育史(近代・現代)
- 西洋・日本総合
このうち、もっとも出題されている分野は「3.西洋教育史(近代・現代)」です。過去10年間で7回(延べ8問)出ています。
直近では、5年間で4回出ているので、今後も引き続き出題される可能性が高いです。
人文科学の出題傾向
人文科学は、次の6分野で構成されています。
- 国語
- 英語
- 倫理
- 音楽
- 美術
- 保健体育
このうち、もっとも出題されている分野は「1.国語」です。過去10年間で10回(30問)出ています。
国語の中でも、とくに出題率の高いのは「読解」に関する問題です。10年連続で出ているので、今後も引き続き出題される可能性が高いです。
その他にも「2.英語(とくに読解)」がよく出題されています。併せて確認してください。
社会科学の出題傾向
社会科学は、次の7分野で構成されています。
- 世界史
- 日本史
- 地理
- 政治
- 経済
- 国際関係
- 環境
このうち、もっとも出題されている分野は「3.地理」です。過去10年間で10回(10問)出ています。
地理の中でも、とくに出題率の高いのは「世界の国と産業」に関する問題です。
その他にも「5.経済」がたまに出題されています。時間があれば確認してください。
自然科学の出題傾向
自然科学は、次の6分野で構成されています。
- 数学
- 物理
- 化学
- 生物
- 地学
- 情報
このうち、もっとも出題されている分野は「1.数学」です。過去10年間で10回(延べ28問)出ています。
数学の中でも、とくに出題率の高いのは「図形」に関する問題です。10年連続で出ているので、今後も引き続き出る可能性が高いです。
その他にも「2.物理」がよく出題されています。併せて確認してください。
ローカル・その他の出題傾向
その他にも、滋賀県の教育施策や制度、一般常識・時事などに関する出題があります。
- 教育しが
- 滋賀県学級づくり支援事業
- 滋賀県子ども読書活動推進計画 など
幅広い資料から出題されるので、傾向を掴むのは困難です。
深入りするのはコスパが良くないので、時間を見つけて滋賀県の資料(教育委員会HP)を見たり、ニュース・新聞を読んだりする習慣をつけましょう。
滋賀県教育委員会HPの検索窓に「〇〇 取組み」や「〇〇 資料」と入力して検索すれば色々出てきますよ!
【滋賀県教員採用試験】教職・一般教養対策に関するFAQ
滋賀県教員採用試験の教職・一般教養対策でよくある質問に回答しています。
教職教養でオススメの参考書・問題集はありますか?
結論、「セサミノート」をオススメします。
セサミノートは、書き込み(穴埋め)式の参考書兼問題集なので、狙われやすい語句やポイントが把握しやすいです。同シリーズの参考書や問題集も併用して使えば、効率的・効果的に知識を覚えられます。
もちろん、教員採用試験の参考書・問題集は数種類あるので、合う合わないがあります。店頭まで足を運び、自分の目で確かめて、合うものをチョイスしましょう。
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【2024年版】教員採用試験のオススメ参考書と問題集【選び方も解説】
教職教養の過去問はどこで入手できますか?
結論、滋賀県情報センターで閲覧・コピーできます。
解説はありませんが、問題内容や形式の把握などに活用するといいでしょう。
【滋賀県教員採用試験】教職・一般教養は効率よく勉強しよう
教職・一般教養を効率よく勉強するには、試験科目を把握し、出題傾向を理解することがポイントです。
試験に出ない科目・分野をどれだけ勉強しても、それは時間の無駄にしかなりませんよね。
ぜひ、本記事で紹介した内容をもとに効率よく勉強しましょう。なお、教職・一般教養の勉強方法は次の記事で詳しく解説しています。
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【教員採用試験】教職教養・一般教養の内容は?勉強法や問題例を紹介