今回は岡山県教員採用試験に関する次の内容をまとめています。
この記事でわかること
- 令和6年度岡山県教員採用試験の概要
- 岡山県教員採用試験の実施状況
- 岡山県教員採用試験の内容(科目)
試験対策を効率よくできるかどうかは、内容や傾向をどれだけ理解しているかが重要です。
岡山県教員採用試験について網羅的に理解できますので、ぜひご一読ください。

その他、教員採用試験の内容は次の記事でまとめています。


令和6年度岡山県教員採用試験の概要
岡山県教員採用試験とは、岡山県内の公立学校で働く正規教員を決める公務員試験のひとつです。
ここでは、令和6年度(2023年実施)岡山県教員採用試験の概要を紹介します。
主な変更点
令和6年度採用(2023年実施)では、次の変更点や追加があります。
- 試験内容の変更
-
高校「地理歴史」「公民」について、筆記試験において地理歴史・公民の両分野から出題する(出題内容の一部に「日本史・世界史・地理・公民」の基礎的な内容を含む)。
- 出願方法
-
インターネットによる電子申請での出願のみとし、郵送での出願を廃止する。
- 新型コロナウイルス感染症対策
-
引き続き2次試験の小論文を中止
求める教師像
岡山県が求める教師像はそれぞれ次のとおりです。


受験資格(年齢制限)
次の1から3の全てを満たしていることが条件となります。
募集教科・採用人数
令和6年度(2023年実施)に採用を予定している校種・教科と人数は次のとおりです。
校種・教科 | 令和6年度 | 令和4年度 |
---|---|---|
小学校 | 200 | 200 |
中学校・国語 | 11 | 13 |
社会 | 18 | 22 |
数学 | 14 | 10 |
理科 | 16 | 18 |
音楽 | 4 | 4 |
美術 | 4 | 4 |
保健体育 | 4 | 7 |
技術 | 6 | 4 |
家庭 | 4 | 2 |
英語 | 19 | 16 |
高校・国語 | 10 | 9 |
世界史 | 1 | 2 |
日本史 | 1 | 2 |
地理 | 2 | 2 |
公民 | 1 | 1 |
数学 | 8 | 10 |
物理 | 3 | 2 |
化学 | 2 | 3 |
生物 | 3 | 3 |
保健体育 | 5 | 3 |
音楽 | 1 | 1 |
美術 | 1 | 1 |
書道 | 1 | – |
英語 | 10 | 7 |
家庭 | 5 | 3 |
農業 | 3 | 2 |
工業 | 9 | 9 |
商業 | 4 | 2 |
情報 | 1 | 1 |
看護 | 4 | 2 |
特別支援学校 | 50 | 40 |
養護教諭 | 15 | 12 |



昨年に比べると、全体で23人増える見込みです。
・令和6年度:440人
・令和5年度:417人
選考スケジュール
令和6年度(2023年実施)募集要項の発表から最終合格までのスケジュールは以下のとおりです。
4月中旬に募集要項の発表。
4月中旬から出願(申込受付)がスタート。
6月中旬に受験票(受験番号)が発行される。
7月中旬に一次試験を実施。
8月上旬に一次試験の合格発表。
一次試験の合格者を対象として、8月中旬~下旬に二次試験を実施。
10月上旬に最終合格者の発表。



詳細な日程や併願などの情報は次の記事でまとめています。


岡山県教員採用試験の実施状況
岡山県教員採用試験の実施状況(令和5年度~平成31年度)は次のとおりです。
採用年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
---|---|---|---|
令和5年度 | 1,892 | 451 | 4.2 |
令和4年度 | 2,043 | 460 | 4.4 |
令和3年度 | 2,210 | 407 | 5.4 |
令和2年度 | 1,963 | 431 | 4.6 |
平成31年度 | 2,012 | 483 | 4.2 |



校種・教科ごとの詳細は次の記事でまとめています。


岡山県教員採用試験の内容と傾向
岡山県教員採用試験の内容(科目)は、筆記試験の他にも面接やグループ討議などが課せられています。
具体的な試験内容(科目)は次のとおり。
一次試験 | 教職教養 |
---|---|
教科専門 | |
個人面接 | |
二次試験 | グループワーク |
個人面接 | |
実技試験 | |
模擬授業・口頭試問 |
それぞれ順番に解説しているので参考にしてください。
教職教養
試験時間 | 40分 |
---|---|
問題数 | 15問 |
出題形式 | 択一式 |
配点 | 60点満点 |
教職教養試験とは、教員として必要な基礎能力が、どれくらい備わっているかを測る筆記試験のことです。
制限時間40分で、15問に解答します。
出題形式は、5つの選択肢から正しい語句や組み合わせを選ぶ「択一式」です。
主な出題科目
- 教育原理
- 教育法規
- 教育心理
- 教育史
- 教育施策
教職教養は範囲がとても広いので、どの分野が多くでるのか、どの分野は苦手なのか、出題傾向を理解したうえで勉強することがポイントです。
また、教育時事(学校教育の変化や教育関連のニュースのこと)や岡山県の教育施策・制度に関する知識を問う問題もあります。
そのため、文部科学省や教育委員会のホームページを見たり、新聞を読んだりして、普段の生活から情報収集をしておきましょう。



詳しい出題傾向や勉強方法は次の記事で解説しています。


専門教科
試験時間 | 60分 |
---|---|
問題数 | 教科・科目による |
出題形式 | 記述式 |
配点 | 100点満点 |
専門教科とは、志望する校種・教科の専門知識や学習指導要領の理解度を測る記述式の筆記試験です。
指導教科の専門性を問われるので問題レベルが高く、多くの勉強時間が必要という特徴があります。



だいたい、大学入試共通テスト(旧センター試験)から国公立大二次試験で問われるレベルの問題が6割以上を占めています。
まずは志望する校種・教科の過去問を解いてみて、現在の実力を確認してみてください。そうしないと、何から対策すればいいか判断できません。
現在の得点から以下のように勉強プランを考えてみましょう。
- 5割以下:基礎がないので中学受験レベルから勉強しなおす
- 7割以下:高校~大学受験レベルで力をつける
- 7割以上:全国の過去問を解いて知識の定着や弱点克服
専門教科を得意とする受験者は多く、教職教養よりも配点が高いので、ライバルたちに差をつけられないように、手厚く勉強することが大事です。
個人面接(一次試験)
試験時間 | 10分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
配点 | 10段階評価 |
個人面接とは、志望動機や自己アピールなどを問うことで、あなたが岡山県の教師として相応しいかどうかを評価・判断する人物試験のことです。
個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
面接を苦手とする人は多いです。しかし、合格するには避けては通れません。
面接練習をすることで、
- 自分の長所や短所
- なぜ教員になりたいのか
- 教員になって何がしたいのか
といった部分を改めて確認できます。自分と向き合う良い機会なので、時間をかけてじっくり取り組んでいきましょう。



過去の質問例や対策方法は次の記事で解説しています。


実技試験
実技試験とは、教科・科目に関する実践力を備えているのか評価する試験です。
対象校種・教科と内容は以下のとおり。


何ができて、できていないのかを早めに把握するようにしましょう。そのうえで出来るように少しずつ技能を磨いていくことが最適解です。
なお、課題に沿って完璧にできることにくわえて、熱意や意欲、態度なども評価対象。そのため、実際の試験では面接と同じように楽しくできるように練習してください。
グループワーク
試験時間 | 20分 |
---|---|
受験人数 | 5人程度 |
面接官 | 2人 |
配点 | 10段階評価 |
グループワークは、テーマに沿って討論する(話し合う)集団形式の人物試験です。
流れ
試験前に話し合うテーマが発表されます。
試験が始まるまでに各自、構想。
グループワークが始まったら、自分の意見を1分半で発表します。
順番は挙手制。
全員が意見を発表し終えたら、15分程度の話合いを行います。
代表者1名を選出し、グループの意見を1分間で発表します。
テーマ(過去問)
小学校 | 第3次岡山県教育振興基本計画の中には,次のような内容がある。「確かな学力とともに,社会の変化に対応し,新しい時代を生き抜いていくことができる力を育みます。」あなたたちのグループは,「新しい時代を生き抜いていくことができる力」を具体的にはどのようなものと考えるか。グループで考えをまとめ,その内容を代表者が1分以内で説明しなさい。 |
---|---|
中学校 高等学校 特別支援 養護教諭 | 第3次岡山県教育振興基本計画の中には,次のような内容がある。「円滑な社会生活を営むことができるよう,コミュニケーション能力,発信力や協調性を育み,学校・家庭・地域・職場等で豊かな人間関係を築くことができる人間性を育成します。」あなたたちのグループは,「豊かな人間関係を築くことができる人間性」を具体的にはどのようなものと考えるか。グループで考えをまとめ,その内容を代表者が1分以内で説明しなさい。 |
個人面接(二次試験)の傾向
試験時間 | 15分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
配点 | 12段階評価 |
個人面接とは、提出書類、教職・教員としての適性に関する事項などを問うことで、あなたが岡山県の教師として相応しいかどうかを評価・判断する人物試験のことです。
個人面接は1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。集団面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
面接を苦手とする人は多いです。しかし、合格するには避けては通れません。
面接練習をすることで、
- 自分の長所や短所
- なぜ教員になりたいのか
- 教員になって何がしたいのか
といった部分を改めて確認できます。自分と向き合う良い機会なので、時間をかけてじっくり取り組んでいきましょう。



過去の質問例や対策方法は次の記事で解説しています。


岡山県教員採用試験の対策を始めよう
岡山県教員採用試験に合格するのは簡単ではありませんが、きちんと対策すれば受かることは十分可能な試験です。出題傾向を把握して、効率よく勉強を始めましょう。
本サイトでは、岡山県教員採用試験に関する有益情報を多く発信しています。ぜひ、参考にして合格に少しでも近づいてください。
今回は以上です。



この記事の他にも岡山県に関する試験情報をまとめています!