奈良県教員採用試験の二次試験で行われる個人面接。
「自己PRや志望動機を聞かれる試験でしょ?」となんとなく内容をイメージできるけど、実際に”何を質問されるのか“気になるのではないでしょうか。
結論からお話すると、奈良県教員採用試験の個人面接では、「教員を目指した理由は何ですか?」みたいなベタな質問から、『教員の資質・能力を3つ言ってください。』といった、教員採用試験ならではの質問まで幅広く聞かれています。
本記事では、奈良県教員採用試験の個人面接に関する下記の内容を紹介します。
※青字をクリックすると、読みたい項目まで移動できます。
「個人面接で聞かれる質問が知りたい」「個人面接の内容が知りたい」「個人面接の対策を始めたい」という方は必見です!
早いうちに自己分析や志望動機の整理を行い、個人面接を攻略できるように準備を始めましょう。
なお、教採ギルドでは、他にも全自治体の面接質問を集約・配信しています。気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

奈良県教員採用試験 面接の質問
ここでは、実際に奈良県教員採用試験を受験してきた方々(様々な校種・教科)から集めた質問内容を抜粋してまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!

その辺に落ちているような出典元が不明なものではなく、僕自身のツイッターやサイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
個人面接の質問
- 教師を目指したきっかけは何ですか。
- 勤務地の希望はありますか。
- 僻地勤務でも大丈夫ですか。
- 奈良県の魅力を言ってください。
- 教師のやりがいは何ですか。
- 教師になったらやってみたいことは何ですか。
- 今後の課題は何ですか。
- 今抱えている悩みとその解決策を教えてください。
- 地域との連携が大切な理由は何だと思いますか。
- 規範意識を上げるにはどうすればよいと思いますか。
- 職場の雰囲気をよくするために大切なことは何ですか。
- クラスで大事にしたいことは何ですか。
- 5年後はどのような教師になっていたいですか。
- 教師も学び続ける姿勢が大事ですが,どのようなことを学び続けたいですか。
- 自分のよいところを伝わるようにアピールしてください。
- 教員の資質・能力を3つ言ってください。
- 生徒とコミュニケーションを取るにはどうすればいいですか。
場面指導のテーマ
- 居眠りしている子どもに注意したところ、「誰にも迷惑かけていないからいいでしょ」と言っています。どのように対応しますか。
- あなたのクラスには、服が汚れており周りの子どもからからかわれている子がいます。どのような声掛けをしますか。
- 1限目に遅刻をしてきた子どもがいます。どのように指導しますか。
- あなたは3年生の担任です。保護者の方から,「子どもが1年生のときある生徒と仲が悪くなり,2年生では別のクラスになるようにしてもらったが,3年生でまた同じクラスになった。これは教員同士で連携がとれていないのではないか。」ということで来校しました。どのように対応しますか。
- クラスで1人,授業中に外に出てしまう児童がいる。他の児童の保護者から,その子のせいで授業が遅れているという苦情がありました。どのように対応しますか。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。今までの経験を思い返して、自信を持って答えられるように準備を始めましょう。
なお、ここには掲載しきれなかった問題や返答に困る質問への回答例は下記記事で公開しています。


奈良県教員採用試験 面接の傾向
奈良県教員採用試験の面接は、二次選考で行われます。
試験日 | 令和5年8月11日(金)~18日(金) |
---|---|
試験時間 | 30分 |
面接官 | 2人 |
配点 | 300点 |
評価基準 | ①表情・姿勢・態度 ②表現力・的確な応答 ③専門的知識・理解 ④指導方法・創意工夫 ⑤ 自立した社会人としての豊かな人間性 ⑥ 自己成長に向けた探求心 ⑦ 問題解決や社会の変化に柔軟に対応できる能力 ⑧ 教育者としての識見、資質・適性 |
内容は、「個人面接+場面指導+教科指導についての質問(新設)」です。
面接試験(個人面接)では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
教科指導についての質問
- 出願した「校種・教科等」において、教科指導についての質問を行います。
- 教科指導については、小学校に出願した受験者は出願時に選択した教科、高等学校・地理歴史に出願した受験者は出願時に選択した領域の質問を行います。
- 教科指導については、次の表に示す学習指導要領の目標に沿った質問を行います。表に示した目標に沿った質問に加え、出願した「校種・教科等」についての質問も行います。
- 義務教育学校教員選考の受験者に対しては、小学校・中学校両方の教科指導についての質問を行います。
- 小学校英語専攻、中学校及び高等学校の外国語(英語)、国際バカロレア教員選考の受験者に対しては、英語による質問があります。
教科指導についての質問で扱う学習指導要領の目標
なお、さいたま市教員採用試験でも同じような質問がされているので参考にするといいでしょう。
- 第1学年の「正の数と負の数」について、数学的活動を通して主にどのような資質・能力の育成を目指して指導しますか。簡潔に2つ答えてください。
- 第2学年の「データの分布」について、数学的活動を通して主にどのような資質・能力の育成を目指して指導しますか。簡潔に2つ答えてください。
- 関数の指導では、具体的な事象を捉え考察し表現することが求められています。日常の事象と関連づけて指導する際に、どのようなことに留意して指導しますか。簡潔に2つ答えてください。


形式はコンピテンシー評価型
奈良県では、かなり前から「コンピテンシー評価型面接」を実施しています。
知識として知っている方も多いと思いますが、この面接形式は、結果や成果にとどまらず、その達成までのプロセスに着目し、受験者の行動特性を評価することを目的としています。
たとえば「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、以下のような追質問がされることがあります。
- なぜ家庭教師をしようと思ったのですか?
- どんな子どもたちを教えていたのですか?
- 苦労(工夫)した点はありましたか?
このように、これまでの経験や体験について掘り下げる面接形式であるため、しっかりと準備しておく必要があるのです。
しかし、コンピテンシー評価型面接はタネさえわかっていれば恐れることはありません。時間をかけて対策すべき質問パターンはたった3つしかないので、早めにポイントを押さえて準備を始めましょう。
詳しいパターン(問われ方)は以下の記事を参考にしてください。


奈良県教員採用試験 面接対策のポイント
奈良県教員採用試験の面接対策ポイントを3つ紹介します。
- 求める教師像を理解する
- 自己分析を進める
- 模擬面接で実践練習
求める教師像を把握する
奈良県教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(奈良県)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
奈良県が求める教師像は以下のとおりです。
- 使命感や情熱にあふれ、愛情をもって児童生徒との信頼関係が築ける人
- 豊かな人間性をもち、深い専門知識に裏付けられた実践的な指導ができる人
- 奈良の伝統、文化を理解し、地域と社会的絆の中で子どもを育てられる人



「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
その他、以下の資料にも目を通しておくといいでしょう。
自己分析をする
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。自己分析ができていないと、面接官を納得させられる話をできないからです。
多くの方は自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。
なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
コツは求める教師像を自分なりに解釈して、一つずつエピソードを考えること。
そうすれば、自分の芯と奈良県が求める人物像とがマッチングしてくるので、話に厚みが出てきますよ。
過去の質問内容などを使いながら、面接で話す内容(自己PRや志望動機)を作るところから始めていきましょう。
模擬面接で実践練習
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
このような観点は一人では判断(評価)できないですよね。なので、最低でも3回は客観的な評価をもらえるような環境で練習してください。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にみてもらうといいでしょう。
なお、面接対策を始める時期やコツは以下の記事で詳しく解説しています。
.png)
.png)
奈良県教員採用試験 面接も過去問分析が大事
今回は、奈良県教員採用試験の面接を徹底解説しました。
面接は筆記試験と違い、どのような対策をすれば良いのかが分かりにくく、努力がそのまま結果に繋がらない不透明な試験です。
そのために対策を後回しにしてしまい、不合格になる人が後を絶ちません。しかし、面接対策も筆記試験の勉強とやることはほとんど同じです。
過去問分析を行い”どのような傾向(聞かれる質問の種類)があるのか“を知り、そしてベストな回答を用意すること。
実際の面接試験で質問に対して即答できる受験者は、ほとんどいません。どの合格者も時間をかけて回答を練っています。自己分析や志望動機を考えることも重要ですが、結局は「事前に回答を用意する」ことになるので、それなら最初に過去問を使って回答を考えていった方が効率的です。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることで、面接対策は考えているよりも簡単に行えますよ。
まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
過去の質問や回答例は下記記事で詳しくまとめています。ぜひ活用してください。


今回は以上です。
その他、奈良県教員採用試験の情報を下記記事で配信しています。

