この記事でわかること
- 一般教養の試験科目や配点は?
- 一般教養は何から手をつければいいの?
- 一般教養の効率的な勉強方法は?
長野県教員採用試験の中で特に厄介なのが、今回解説する一般教養(教職教養含む)。
なんとなく情報を集めて勉強を始めたものの、「結局、何から手をつければいいの?」と悩む方がほとんどでしょう。
そこで今回は、長野県教員採用試験の一般教養について徹底解説します。
試験科目や出題傾向は自治体によって違います。まずは、志望先の傾向を把握してから勉強をスタートしましょう。
対象は小・中学校、養護教諭、栄養教諭です!
*合格に向けて準備を始めたい方は「長野県教員採用試験の内容は?傾向と対策方法【一次・二次試験】」をご覧ください。傾向や対策方法をまとめたガイドブックです。
一般教養の概要
長野県教員採用試験の一般教養は、一次試験で行われる筆記試験です。
校種・科目に関わらず、全員が同じ問題に解答します(高校・特支は別問題)。
試験時間と問題数
試験時間 | 60分 |
---|---|
問題数 | 28問 |
時間内に全ての問題を解くには、平均して1問2分ほどで解く必要があります。
計算問題や読解問題など、2分以上必要な問題もあるため、時間配分を意識して取り掛かりましょう。
配点
教職科目 | 24点 |
---|---|
一般科目 | 36点 |
合計(満点) | 60点 |
1問あたりの配点は2点~3点です。
得点目標は6割(36点)
得点目標としては、まず「6割」というのが第一目標です。合格者の多くがこの程度を取ってきます。
目標は7割。実際は6割程度でOKです。
合格したいなら、一般教養の1問に深入りするより配点の高い専門教科を極めることが大切。
- 一般教養:60点
- 専門教科:100点
くれぐれも科目間の重要性と勉強時間の配分を間違えないように注意しましょう。
試験科目
教職に必要な専門科目と人文・社会・自然科学といった幅広い分野から出題されます。
教職科目 | 教育原理、教育法規 |
---|---|
一般科目 | 【人文科学】国語、英語、音楽、美術 【社会科学】地理歴史、政治経済、倫理 【自然科学】数学、理科(物理、化学、生物、地学) |
このように試験科目は多いです。やみくもに手をつけるのではなく、これから解説する出題傾向をきちんと理解して対策しましょう。
一般教養は何から勉強すればいいか
結論、教育原理と教育法規から勉強しましょう。
なぜなら、出題数が多く理解するのに時間がかかるからです。
たとえば、教育原理は例年5問出ますが、日本史や物理は1問出るかどうかです。
採用年度 | 令和4年 | 令和5年 | 令和6年 |
---|---|---|---|
教育原理 | 5 | 5 | 5 |
教育法規 | 5 | 5 | 5 |
国語 | 2 | 2 | 3 |
英語 | 2 | 2 | 2 |
音楽 | 1 | 1 | 1 |
美術 | 1 | 1 | 1 |
日本史 | 1 | – | – |
倫理 | 1 | 2 | 1 |
数学 | 4 | 4 | 4 |
物理 | – | 1 | 1 |
化学 | 1 | 1 | 1 |
生物 | – | – | 1 |
その他 | 5 | 4 | 3 |
- 上記の出題数は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
- その他には総合問題や一般常識を含みます。
最初から社会や理科などの勉強に精を出すと、「主要科目(=得点源にすべき科目)」に十分な時間をかけれません。
目標点数6割に達するには、教育原理と教育法規にある程度メドが立たないと、合格は光の彼方なので、勉強当初はこれら科目に時間を使ってください。
主要科目の勉強にある程度メドをつけ、その後に他科目の勉強を本格化させるのが必勝パターンといえるでしょう。
とくに試験まで1年以上あるなら、最初の2〜3ヶ月はそのスケジュールでOKです!
一般教養を効率よく勉強するには
結論、過去問を分析しましょう。
理由は簡単でして、「よく出る分野」や「次に出そうな分野」を把握できるからです。
たとえば教育原理では、特別支援教育が100%出ていますが、学習指導要領からは出題が少ないです。
- 本試験問題より作成
- 上記の出題数は僕自身の解釈であり、公式発表されたものではありません。
また、学校と学級の運営は2年連続で出題されていることから、今後も出題される可能性が高いと推測できます。
このように、過去問分析をきちんと行えば出題範囲を絞り込めるので、あとは出題頻度が高い(よく出る)分野に重点を置けば効率よく勉強できるでしょう。
勉強が苦手な人ほど、試験に出る出ない関係なく、最初から最後まで勉強してしまっているので注意してください。
過去10年分の出題データを次の記事で紹介しています。ぜひ、活用してください。
一般教養対策でよくある質問FAQ
最後に、一般教養対策でよく相談される質問や悩みに回答します。
- オススメの参考書や問題集はありますか?
- 過去問はどこで入手できますか?
- 簡単に出題傾向を知る方法は?
一般教養は差がつきやすい
一般教養の範囲は膨大ですし、まったく学習したことのない科目がいくつもあるため、できる人とできない人の差がハッキリでます。
たとえば、一般科目の数学や理科は、高校・大学入試を頑張ってきた人なら短時間(もしくはノー勉)の勉強でも点数を取ってきます。
しかし、計算力や読解力がない人は、一から勉強し直さなくてはいけません。仮に100時間必要なら、この時点で100時間分の差がついてしまいますよね。
だからこそ、やみくもに勉強するのではなく、効率よく勉強することが大切です。
どんな勉強でもそうですが、どれだけ時間をかけて努力したとしても、それが間違った方法であれば意味がありません。
まずは出題傾向の理解、そこから始めていきましょう!
今回は以上です。