宮城県教員採用試験の中で、とくに厄介なのが、今回解説する教職・一般教養。
なんとなく情報を集めて勉強を始めたものの、「結局、何から始めればいいの?」と悩む方がほとんどでしょう。

事実、DMや公式LINEで相談を受けていても、的外れな(悪くいうとデタラメに)勉強をしてしまっている人が相当多いです。
そこで今回は、宮城県教員採用試験の教職・一般教養試験について徹底解説します。試験科目や出題傾向は自治体によって違うので、必ず理解してから勉強しましょう!
-300x159.png)
-300x159.png)
宮城県教員採用試験 教職・一般教養とは
一般教養・教職教養とは、教育原理・教育心理・教育関係法規等に関する『教職教養科目』と人文・社会・自然科学等に関する『一般教養科目』で構成される筆記試験です。
まずは試験科目や傾向などを紹介します。
科目の多い共通テスト
宮城県教員採用試験の教職・一般教養で出題される科目は以下のとおり。
教職教養 | 教育原理、教育法規、教育心理、教育史 |
一般教養 | 【人文科学】国語、英語、音楽、美術、保健体育 【社会科学】日本史、世界史、地理、政治、経済 【自然科学】数学、物理、化学、生物、地学 |
その他 | 一般常識、教育施策 |
このような、大学の教職課程や中学~高校までに学んだ内容から出題されるので、科目の多い大学入試共通テストと僕は比喩しています。
共通テストとの大きな違いは、科目選択の有無です。たとえば共通テストであれば、社会なら日本史か世界史、理科なら物理か生物のように、受験に必要な科目を選択して試験を受けられます。
しかし、宮城県教員採用試験では、全科目が必須なんですよね。なので、社会なら日本史も世界史も、理科なら物理も生物もすべて勉強しないといけません。



実際、試験科目の多さに途中で受験を諦めてしまう人は少なくないんですよね…。
速解力が求められる試験
宮城県教員採用試験の教職・一般教養は、試験時間に対する問題数が多いです。
試験時間 | 60分 |
---|---|
問題数 | 29問(必須解答) |
試験時間は60分です。それに対する問題数は29問なので、1問に2分以上もかけていると間に合いません。実際に、解答時間が足りずに問題を解ききれない人は少なくありません。
マークシートへの記入や見直しの時間も考えると、テンポよく解答していくことが必要になってきます。普段の勉強から時間配分を意識しておくなど、十分な対策をとっておくことが必要です。



最初から解く必要はないので、「確実に正解できる分野から解く」のがオススメです!
差がつきやすい
宮城県教員採用試験の筆記試験には、教職・一般教養の他に専門教科があります。
教職・一般教養は、どの校種・教科でも専門教科に比べて科目・範囲が膨大なので、対策や準備が疎かになりがちなんですよね。
しかし、専門教科を得意とする人は多く、対策をしっかり行ってくるため、実は教職・一般教養で一番差がつきやすいです。
もちろん、教職・一般教養よりも専門教科・科目の方が得意な人が多いのだから、専門対策が重要であることは間違いありません。でも、合格ライン上にいる人であれば誰でも、そんなことは知っているので、そのラインでの競争においては、専門教科・科目ではあまり差がつかないのです。
教職・一般教養は範囲も膨大ですし、まったく学習したことのない科目がいくつもあるため、できる人とできない人の差がハッキリでます。やみくもに手をつけるのではなく、出題傾向をきちんと理解して対策しましょう。



事実、対策に苦労している人は教職・一般教養の方が多いんですよね。
宮城県教員採用試験 教職・一般教養の出題傾向
ここでは、宮城県教員採用試験の教職・一般教養における出題傾向を解説します。
科目別の出題数内訳
出題科目 | 令和3年度 (2020年実施) | 令和4年度 (2021年実施) | 令和5年度 (2022年実施) |
---|---|---|---|
教育原理 | 5 | 7 | 9 |
教育法規 | 3 | 3 | 5 |
教育心理 | 1 | 1 | 1 |
教育史 | – | – | 1 |
国語 | 5 | 5 | 3 |
英語 | 2 | 2 | 2 |
音楽 | – | 1 | – |
保健体育 | 1 | 2 | – |
美術 | 1 | 1 | – |
世界史 | 1 | – | – |
日本史 | – | – | 1 |
地理 | 1 | 1 | 1 |
政治 | 3 | 1 | 1 |
経済 | 1 | – | – |
数学 | 4 | 3 | 2 |
物理 | – | 1 | 1 |
化学 | 2 | 2 | 1 |
生物 | 1 | 1 | – |
地学 | – | – | – |
情報 | 2 | – | – |
その他 | 1 | – | 1 |
分野別の出題内訳
下記記事で過去10年間の出題範囲を分野別にまとめています。


宮城県教員採用試験 教職・一般教養は効率よく勉強しよう!
今回は、宮城県教員採用試験の教職・一般教養について、概要や出題傾向を解説しました。
試験科目は多いので、やみくもに勉強するのではなく、効率よく勉強することが大切です。どんな勉強でもそうですが、どれだけ時間をかけて努力したとしても、それが間違った方法であれば意味がありません。
とくに教職・一般教養は未知な部分が多いので、はじめて受験する方であればこそ、正しい勉強方法を知り、効率よく勉強していくことが大切です。
まずは出題傾向の把握、そこから始めていきましょう!
過去の出題傾向は下記記事でまとめています。


今回は以上です。
その他、宮城県教員採用試験に関する情報は下記を参考にしてください。

