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三重県教員採用試験の面接対策に取り組むにあたり、「何から始めたら良いのかわからない…」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。そこで本記事では、三重県教員採用試験の面接試験で、過去に聞かれた質問内容を紹介します。
面接試験の傾向や対策方法についても解説しているので、早いうちに自己分析や志望動機の整理を行い、面接試験を攻略できるように準備を始めましょう。
三重県教員採用試験 面接・模擬授業の過去問
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
三重県では、一般的な質問にくわえて、模擬授業についても問われています。
あらかじめ質問内容がわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
ここでは、実際に三重県教員採用試験を受験してきた方々(様々な校種・教科)から集めた質問内容を抜粋してまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!

その辺に落ちているような出典元が不明なものではなく、僕自身のツイッターやサイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
模擬授業の課題
模擬授業の課題(テーマ)は、事前に三重県教委HPで公開されます。
校種・教科 | 単元 | |
---|---|---|
小学校 | 書くこと「物語を書く」 | |
中学校 | 国語 | 話すこと・聞くこと「グループディスカッション」 |
社会 | 近世までの日本とアジア「鎌倉幕府の成立」 | |
数学 | 数と式「平行根」 | |
理科 | 化学変化とイオン | |
音楽 | 表現「歌唱」 | |
美術 | 鑑賞「みんなのためのデザイン」 | |
保健体育 | 器械運動「マット」 | |
技術 | 材料と加工の技術「問題の発見と課題の設定」 | |
家庭 | 衣食住の生活「食品の選択と購入」 | |
英語 | 話すこと(やり取り)「現在進行形」 | |
高校 | 国語 | 話すこと・聞くこと(国語表現) |
世界史 | 諸地域の結合・変容「アメリカ合衆国の台頭」 | |
日本史 | 中世の日本と世界「武家政権の成立」 | |
地理 | 持続可能な地域づくりと私たち「自然環境と防災」 | |
政経 | グローバル化する国際社会の諸課題「現代の国際政治・経済」 | |
数学 | 数列「等差数列と等比数列」 | |
物理 | 運動量「運動量の保存」 | |
化学 | 化学反応とエネルギー「電気分解」 | |
生物 | 生態系「生態系の物質生産と物質循環」 | |
美術 | 鑑賞「日本の美術と文化」 | |
保健体育 | 健康を支える環境づくり「環境と健康」 | |
家庭 | 衣食住の生活の科学と文化「食生活の科学と文化」 | |
看護 | 在宅看護の特徴「在宅看護の役割と機能」 | |
農業 | 農業に関する情報手段「農業の各分野における情報の役割」 | |
機械 | 生産の管理「生産計画と管理」 | |
情報 | コンピュータとプログラミング「アルゴリズムによる表現」 | |
英語 | 言語活動及び言語の働きに関する事項「言語の働きに関する事項」 | |
福祉 | 認知症の理解「認知症の基礎的理解」 | |
特別支援 | 小学部 | 書くこと「見聞きしたり,経験したりしたことについて,簡単な語句や短い文を書くこと。」 |
中高部 | 陸上運動「陸上運動についての自分の課題を見付け,その解決のための活動を考える。」 | |
養護教諭 | 学級活動「病気の予防」(小学校) | |
栄養教諭 | 学級活動「食育の観点を踏まえた学校給食に関する指導」(中学校) |
個別面接での質問
- 緊張していますか。
- 教師になろうと思ったのはいつですか。
- 教師になりたい志望動機を言ってください。
- タブレットなどのデジタル教材の利点はどこだと思いますか。
- コンプライアンスについて、具体的にどのような行動を行いますか。
- 併願はしていますか。
- タブレットを家庭学習をどのように活かしていけると思いますか。
- 勤務地はどこでも大丈夫ですか。
- 自己申告書には〇〇と書いてありますが、詳しく説明してください。
- 自己申告書には〇〇と書いてありますが、その課題を学校現場ではどのように対処していきますか。
- 意見が合わない人とは、どのように付き合っていきますか。
- コンプライアンス意識がない同僚にどう対応しますか。
- 克服した(しようとしている)自分自身の課題について具体的に話してください。
なお、ここには掲載できなかった個人面接の質問は三重県教員採用試験の面接対策!過去の質問と模範回答でも公開しています。たくさん練習したい方は、ぜひ参考にしてください。
三重県教員採用試験 面接・模擬授業の傾向
面接試験とは、志望動機や自己アピール、教科に関する指導力などを問うことで、あなたが教員に相応しいかどうかを評価・判断する試験のことです。
三重県教員採用試験では、二次試験で「模擬授業+個別面接」が行われます。
面接試験の流れ
事前に模擬授業の課題が2題通知されます。
それぞれの課題の指導計画を構想したうえで、模擬授業の内容を考えましょう。
試験5分前に、模擬授業の課題が1つ発表されます。併せて授業で指導する学習集団の状況設定も指示あり。
それらの内容を踏まえて、1時間の授業の冒頭4分間を行います。
10分間の模擬授業を行います。
模擬授業に関する質問や自己申告書の内容などをもとに、個人面接が行われます。
試験時間は20分程度。
※令和5年度の情報
模擬授業
試験時間 | 4分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
配点 | 150点満点 ※個人面接と合わせて |
評価基準 | ・基礎的素養 ・実践的指導力 ・専門性 |
模擬授業とは、与えられたテーマをもとにして、実際の授業風景を披露する試験のことで、指定された本時の冒頭部分を4分間で行います。
志望教科の専門性や指導力だけでなく、どのように(な)授業をしているのか、児童生徒の興味・関心を惹きだす内容か、などを総合的に評価されます。
模擬授業では、教室に児童生徒がいるつもりで進めるようにアナウンスされます。面接官に呼びかけてもリアクションはないので注意しましょう。
》課題テーマはこちら。
個別面接
試験時間 | 20分 |
---|---|
面接官 | 3人 |
配点 | 150点満点 ※模擬授業と合わせて |
評価基準 | ・基礎的素養 ・実践的指導力 ・専門性 |
個人面接では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中しやすく、自分をアピールしやすいという利点があります。
形式はコンピテンシー評価型
三重県では、かなり前から「コンピテンシー評価型面接」を実施しています。知識として知っている方も多いと思いますが、この面接形式は、結果や成果にとどまらず、その達成までのプロセスに着目し、受験者の行動特性を評価することを目的としています。
たとえば「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、以下のような追質問がされることがあります。
- なぜ家庭教師をしようと思ったのですか?
- どんな子どもたちを教えていたのですか?
- 苦労(工夫)した点はありましたか?
このように、これまでの経験や体験について掘り下げる面接形式であるため、しっかりと準備しておく必要があるのです。これが理解できているかできていないかだけで合格率が全然違ってくるので、きちんと対策しましょう。
コンピテンシー評価型面接の質問手法などは三重県教員採用試験の面接対策!過去の質問と模範回答で解説しています。参考にしてください。
三重県教員採用試験 面接対策の手順
個人面接試験の対策を始めるときの手順を解説します。
- 求める教師像を理解する
- 自己分析を進める
- 模擬面接で実践練習
求める教師像を把握する
三重県教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(三重県)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
三重県が求める教師像は以下のとおりです。
- 教育に対する情熱と使命感をもつ人
-
子どもに対する愛情や教育者としての責任感が強く、常に子どもの人格と個性を尊重した指導ができる人
- 専門的知識・技能に基づく課題解決能力をもつ人
-
常に自己研鑽に努め、子どもとともに課題に取り組む創造性、積極性、行動力をもつ人
- 自立した社会人としての豊かな人間性をもつ人
-
優れた人権感覚と社会人としての良識に富み、組織の一員として関係者と協力して職責を果たし、子どもや保護者との間に深い信頼関係が築ける人



「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
自己分析をする
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。自己分析ができていないと、面接官を納得させられる話をできないからです。
多くの方は自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
過去の質問内容などを使いながら、面接で話す内容(自己PRや志望動機)を作るところから始めていきましょう。
模擬面接で実践練習
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
このように1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にもみてもらってください。
なお、教員採用試験の面接対策についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
三重県教員採用試験の面接で受かる人の特徴は?
結論からいうと、面接で受かる人は以下の特徴を持った人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接において、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝した実績が必要だ」というような内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もし面接官として、受験者が素晴らしいことを言っているのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりしていたらどう感じますか?そのような受験者を採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点を取っていたとしても、留学経験や難関資格をたくさん持っていたとしても、そんな人を採用したいとは思いません。それよりも、一生懸命に取り組みながらも明るく大きな声で自分の言葉で話している人を採用したいと思います。
なので、面接で受かりたいのであれば、話す内容だけに時間をかけるのではなく、どのように振る舞い、話し方をすることで受け入れられるかにも時間を費やすことが必要です。
当然、これらの要素を1人で判断することはできません。必ず第三者に協力してもらい、面接で受かるためのポイントを学ぶよう努めましょう。
なお、面接でのNGポイントなどを教員採用試験の面接で落ちる人・受かる人の特徴は?合格・不合格サインを徹底解説で解説しています。あわせて確認してみてください。
まとめ|三重県教員採用試験の面接で落ちないために必要なこと
今回は、三重県教員採用試験の面接試験における過去の質問内容や傾向を解説しました。
面接試験は筆記試験と違い、どのような対策をすれば良いのかが分かりにくく、努力がそのまま結果に繋がらない不透明な試験です。そのために対策を後回しにしてしまい、不合格になる人が後を絶ちません。
不合格にならないためには、面接で必要とされる「自己分析」をしっかりと行い、過去問を繰り返し練習することで自分オリジナルの回答を作り上げることが重要です。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることで、面接対策は考えているよりも簡単に行えます。
面接試験は筆記試験よりもやることが多く、時間もかかるため、できるだけ早めに対策を開始することが重要です。
まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
詳しくは、こちらの『三重県教員採用試験の面接対策!過去の質問と模範回答』でまとめています。
今回は以上です。
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