石川県教員採用試験で行われる個人面接。
「自己PRや志望動機を聞かれる試験でしょ?」となんとなく内容をイメージできるけど、実際に”何を質問されるのか“気になるのではないでしょうか。
結論からお話すると、石川県教員採用試験の個人面接では、「教員を目指した理由は何ですか?」みたいなベタな質問から、『石川県の求める専門知識を身に付けるためは何をすべきですか。』といった、教員採用試験ならではの質問まで幅広く聞かれています。
本記事では、石川県教員採用試験の個人面接に関する下記の内容を紹介します。
※青字をクリックすると、読みたい項目まで移動できます。
「個人面接で聞かれる質問が知りたい」「個人面接・志願書の内容が知りたい」「個人面接の対策を始めたい」という方は必見です!
早いうちに自己分析や志望動機の整理を行い、個人面接を攻略できるように準備を始めましょう。
なお、教採ギルドでは、他にも全自治体の面接質問を集約・配信しています。気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。
石川県教員採用試験 面接の質問
ここでは、実際に石川県教員採用試験を受験してきた方々から集めた面接試験の質問を抜粋してまとめています。
その辺に落ちているような出典元が不明なものではなく、僕自身のツイッターやサイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
模擬授業のテーマ
校種・教科 | 単元 | |
---|---|---|
小学校 | 分数のたし算とひき算「分数の大きさ」 | |
中学校・高等学校 | 国語 | 徒然草「亀山殿の御池に」 |
社会 | 地球環境間題への取り組み | |
数学 | 図形と計量 2節 三角形への応用 7 三角形の面積 | |
理科 | 第1章 物体の運動 第1節 運動の表し方 1 速さと等速直線運動 | |
音楽 | 「上を向いて歩こう」 | |
美術 | 風景に思いを重ねて(絵や彫刻など) | |
保健体育 | 性感染症とその予防 | |
技術 | 情報の技術 情報のデジタル化 | |
家庭 | 家族って何だろう | |
英語 | Lesson4 Work in the Future(Part1) | |
農業 | 第2章 私たちの暮らしと農業・農村 2-① 人間と農業 | |
工業 | 第3章 材斜の強さ 第1節 材料に加わる荷重 1 荷重 | |
商業 | マーケティングとは | |
福祉 | 介護における安全確保と危機管理 2章 介護従事者の健康管理 4節 労働安全衛生に関する知識 | |
情報 | 情報通信の取り決め | |
養護教諭 | 健康な生活 | |
栄養教諭 | 野菜やいものひみつ |
個人面接の質問
- 志望動機を述べてください。
- なぜ石川県の教員を目指すのですか。
- どんな子どもを育てたいですか。
- 自己肯定感を高めるにはどうすればいいですか。
- 先輩教員と意見が食い違う場合どうしますか。
- 校長先生の言うことが明らかにおかしい場合はどうしますか。
- ICTをどう活用しますか。
- ワークライフバランスを上手にするにはどうすればいいですか。
- 併願状況を教えてください。
- 併願先を志望した理由は何ですか。
- 保護者から子どもが学校に行きたくないといっていると連絡があったらどうしますか。
- 不登校の子どもにはどう接しますか。
- 石川県の求める専門知識を身に付けるためは何をすべきですか。
- 模擬授業の反省点はありますか。
- 模擬授業で工夫したところはどこですか。
- 模擬授業で身に付けさせたい力は何でしたか。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。今までの経験を思い返して、自信を持って答えられるように準備を始めましょう。
なお、ここには掲載しきれなかった問題や返答に困る質問への回答例は下記記事で公開しています。
石川県教員採用試験 面接の傾向
石川県教員採用試験の面接は、全受験者を対象に行われます。
試験日 | 令和5年7月29日(土)又は30日(日) |
---|---|
試験時間 | 25分 |
面接官 | 3人 |
内容 | 個人面接、模擬授業 (コンピテンシー評価型) |
配点 | 200点 |
評価基準 | ・指導方法 ・指導態度 ・応答内容 ・応答態度 |
内容は、「個人面接+模擬授業」です。個人面接では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
面接の流れ
*令和5年度の情報です。
試験前に模擬授業のテーマが発表されます。
模擬授業の内容を考える。
時間は25分間。
最初に10分間の模擬授業を実施
模擬授業が終わると、そのまま個人面接を実施。
試験時間は15分間。
終了後、荷物を持って退室(終了)
形式はコンピテンシー評価型
石川県では、かなり前から「コンピテンシー評価型面接」を実施しています。
知識として知っている方も多いと思いますが、この面接形式は、結果や成果にとどまらず、その達成までのプロセスに着目し、受験者の行動特性を評価することを目的としています。
たとえば「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、以下のような追質問がされることがあります。
- なぜ家庭教師をしようと思ったのですか?
- どんな子どもたちを教えていたのですか?
- 苦労(工夫)した点はありましたか?
このように、これまでの経験や体験について掘り下げる面接形式であるため、しっかりと準備しておく必要があるのです。
しかし、コンピテンシー評価型面接はタネさえわかっていれば恐れることはありません。時間をかけて対策すべき質問パターンはたった3つしかないので、早めにポイントを押さえて準備を始めましょう。
詳しいパターン(問われ方)は以下の記事を参考にしてください。
石川県教員採用試験 志願書(面接カード)とは
志願書とは、面接で使用される資料のことです(面接カードともいう)。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなどを記入して提出します。
志願書の役割は、採用者が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための資料なので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
志願書の内容
- 校種・教科・受験番号
- 氏名・生年月日
- 学歴
- 活動歴(生徒会、部活動、サークル、ボランティア活動等)及びその実績
- 学校教育で生かせる得意領域や分野
- 免許・特技・資格
- 志望の動機及び抱負
- 自己PR
志願書は出願期間中に提出します。
*令和5年4月24日~5月25日
志願書の書き方
- 自己分析
- 結論から書く
- 添削を受ける
志願書を作成するときのポイントは以下の記事で詳しく解説しています。注意点などもまとめているので、参考にしてください。
石川県教員採用試験 面接対策のポイント
石川県教員採用試験の面接対策ポイントを3つ紹介します。
- 求める教師像を理解する
- 自己分析を進める
- 模擬面接で実践練習
求める教師像を把握する
石川県教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(石川県)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
石川県が求める教師像は以下のとおりです。
- 児童生徒に対する教育的愛情を有する人
- 広く豊かな体験を持ち指導力・実践力を有する人
- 責任感と使命感を有する人
- 向上心を持ち明るさ・積極性に富む人
- 豊かな教養と専門的知識を有する人
「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
その他、以下の資料にも目を通しておくといいでしょう。
自己分析をする
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。自己分析ができていないと、面接官を納得させられる話をできないからです。
多くの方は自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。
なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
コツは求める教師像を自分なりに解釈して、一つずつエピソードを考えること。
そうすれば、自分の芯と石川県が求める人物像とがマッチングしてくるので、話に厚みが出てきますよ。
過去の質問内容などを使いながら、面接で話す内容(自己PRや志望動機)を作るところから始めていきましょう。
模擬面接で実践練習
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
このような観点は一人では判断(評価)できないですよね。なので、最低でも3回は客観的な評価をもらえるような環境で練習してください。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にみてもらうといいでしょう。
なお、面接対策を始める時期やコツは以下の記事で詳しく解説しています。
石川県教員採用試験 面接も過去問分析が大事
今回は、石川県教員採用試験の個人面接を徹底解説しました。
個人面接は筆記試験と違い、どのような対策をすれば良いのかが分かりにくく、努力がそのまま結果に繋がらない不透明な試験です。
そのために対策を後回しにしてしまい、不合格になる人が後を絶ちません。
しかし、面接対策も筆記試験の勉強とやることはほとんど同じです。
過去問分析を行い”どのような傾向(聞かれる質問の種類)があるのか“を知り、そしてベストな回答を用意すること。
実際の面接試験で質問に対して即答できる受験者は、ほとんどいません。どの合格者も時間をかけて回答を練っています。自己分析や志望動機を考えることも重要ですが、結局は「事前に回答を用意する」ことになるので、それなら最初に過去問を使って回答を考えていった方が効率的です。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることで、面接対策は考えているよりも簡単に行えますよ。
まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
過去の質問や回答例は下記記事で詳しくまとめています。ぜひ活用してください。
今回は以上です。
その他、石川県教員採用試験の情報は以下の記事を参考にしてください。
試験概要から傾向まで網羅しています。