北海道・札幌市教員採用試験の二次試験で行われる個人面接。
「自己PRや志望動機を聞かれる試験でしょ?」となんとなく内容をイメージできるけど、実際に”何を質問されるのか“気になるのではないでしょうか。
結論からお話すると、北海道・札幌市教員採用試験の個人面接では、「教員を目指した理由は何ですか?」みたいなベタな質問から、『アクティブ・ラーニングとは何ですか?』といった、教員採用試験ならではの質問まで幅広く聞かれています。
本記事では、北海道・札幌市教員採用試験の個人面接に関する下記の内容を紹介します。
※青字をクリックすると、読みたい項目まで移動できます。
「個人面接で聞かれる質問が知りたい」「個人面接の内容が知りたい」「個人面接の対策を始めたい」という方は必見です!
早いうちに自己分析や志望動機の整理を行い、個人面接を攻略できるように準備を始めましょう。
なお、教採ギルドでは、他にも全自治体の面接質問を集約・配信しています。気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

北海道・札幌市教員採用試験 面接での質問
実際に北海道・札幌市教員採用試験を受験してきた方々(様々な校種・教科)から集めた質問内容を抜粋してまとめています。
自分なりの回答を準備しつつ対策をはじめましょう!

その辺に落ちているような出典元が不明なものではなく、僕自身のツイッターやサイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
- 5年後、10年後に、どのような人になっていたいですか。
- あなたが気になる教育問題は何ですか。
- 「わかる」「できる」「楽しい」のうち、どれを一番にしますか。
- 「主体的で深い学び」を実践していますか。また、それはどのような授業ですか。
- 「いじめられている。」と訴えてきた生徒にはどのように対応しますか。
- 「優しい先生」、「厳しい先生」のどちらになりたいですか。
- ICT機器を生徒にどのように活用すべきと考えていますか。
- アクティブ・ラーニングとは何ですか、あなたの言葉で述べてください。
- 「生きる力」を3つ言えますか。
- 「開かれた学校」とはどのような学校ですか。
- 「嫌い」には他の意味が含まれていると思いますが、どのようなことだと考えますか。
- 「まほうのかいわ」を知っていますか。
- ICT、プログラミング、読書等の中で、具体的に効果があり、活用したいと感じたものはありますか。
- ICT機器を活用したことはありますか。
- LGBTについてどう考えていますか。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。今までの経験を思い返して、自信を持って答えられるように準備を始めましょう。
なお、ここには掲載しきれなかった問題や返答に困る質問への回答例は下記記事で公開しています。


北海道・札幌市教員採用試験 面接の傾向
北海道・札幌市教員採用試験の面接は、二次選考で行われます。
試験日 | 令和5年8月4日(金)〜6日(日) |
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試験時間 | 20分 |
面接官 | 2~3人 |
配点 | 5~7段階評価 |
内容は、「個人面接」です。個人面接では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
1人2回の個人面接
多くの自治体では1回の面接を行いますが、北海道・札幌市は一人2回の面接を実施しています。
面接の流れ
面接会場に入室→着席
志望校種・教科、受験番号、氏名の確認
- 提出した願書(面接カード)に関する質問
- 一般的事項の質問
- その他の確認事項
退室
試験時間は各20分もあり、より人物面を評価するという方針なのできちんと面接対策をすることが大事です。
D評価以下で足切り
試験では、2~3人の面接官が下記の着眼点に沿って評価します。
態度 誠実さ 倫理性 | 動作、礼儀、服装、身だしなみ、応答の仕方などから、社会人としての品性や基本的な素養等があるか |
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表現力 | 自分の考えを正しく、論理的でわかりやすく説明しているか |
判断力 | 質問事項について正しく理解し、専門性を活かして的確な判断をしているか |
意欲・情熱 | 教員志望の理由が明確であり、教職に対する意欲・情熱をもっているか |
指導力 | 専門知識が豊富で、子どもたちの興味・関心を惹ける魅力や実践的指導力があるか |
これらの観点をもとに面接官それぞれが評価し、最終的に北海道は7段階(A、B、B”、C、C”、D、E)、札幌市は5段階(A~E)で判定。
なお、D以下で不合格となります(足切り)。



こういった着眼点は一人では判断できません。なので、必ず1回は勤務先の校長や大学の教職センター、予備校などに見てもらってくださいね。
コンピテンシー評価型
面接は、事前に提出する出願書(エントリーシート)をベースに進行します。
しかし、出願書の内容以外からも聞かれるほか、1つ1つの回答に対して細かい深堀りをするコンピテンシー評価型で行われる点にも注意が必要です。
知識として知っている方も多いと思いますが、この面接形式は、結果や成果にとどまらず、その達成までのプロセスに着目し、受験者の行動特性を評価することを目的としています。
たとえば「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、以下のような追質問がされることがあります。
- なぜ家庭教師をしようと思ったのですか?
- どんな子どもたちを教えていたのですか?
- 苦労(工夫)した点はありましたか?
このように、これまでの経験や体験について掘り下げる面接形式であるため、しっかりと準備しておく必要があるのです。
しかし、コンピテンシー評価型面接はタネさえわかっていれば恐れることはありません。時間をかけて対策すべき質問パターンはたった3つしかないので、早めにポイントを押さえて準備を始めましょう。
詳しいパターン(問われ方)は以下の記事を参考にしてください。


北海道・札幌市教員採用試験 面接対策のポイント
北海道・札幌市教員採用試験の個人面接を攻略する方法を3ステップで紹介します。
- 求める教師像を理解する
- 自己分析を進める
- 模擬面接で実践練習
求める教師像を把握する
北海道(札幌市)教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(北海道や札幌市)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
北海道と札幌市が求める教師像はそれぞれ以下のとおりです。
- 教育者として、強い使命感・倫理観と子どもへの深い教育的愛情を、常に持ち続ける教員
- 教員の専門家として、実践的指導力や専門性の向上に、主体的に取り組む教員
- 学校づくりを担う一員として、地域等とも連携・協働しながら、課題解決に取り組む教員



「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
その他、以下の資料にも目を通しておくといいでしょう。
自己分析をする
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。自己分析ができていないと、面接官を納得させられる話をできないからです。
多くの方は自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
コツは求める教師像を自分なりに解釈して、一つずつエピソードを考えること。
たとえば、「教育の専門家として、実践的指導力や専門性の向上に、主体的に取り組む教員」とはどんな人でしょうか?何でもいいので、自分なりの解釈を考えてみましょう。そこで、「専門性の向上=常に学び続け向上心を持つこと」と解釈したら、今までの人生を振り返り「学び続けていることや、目標を掲げて頑張っていること」などを考えていくのです。
そうすれば、自分の芯と北海道(札幌市)が求める人物像とがマッチングしてくるので、話に厚みが出てきますよ。過去の質問内容などを使いながら、面接で話す内容(自己PRや志望動機)を作るところから始めていきましょう。
模擬面接で実践練習
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
このような観点は一人では判断(評価)できないですよね。なので、最低でも3回は客観的な評価をもらえるような環境で練習してください。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にみてもらうといいでしょう。
なお、面接対策を始める時期やコツは以下の記事で詳しく解説しています。
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北海道・札幌市教員採用試験 面接も過去問分析が大事
今回は、北海道・札幌市教員採用試験の個人面接を徹底解説しました。
個人面接は筆記試験と違い、どのような対策をすれば良いのかが分かりにくく、努力がそのまま結果に繋がらない不透明な試験です。
そのために対策を後回しにしてしまい、不合格になる人が後を絶ちません。
しかし、面接対策も筆記試験の勉強とやることはほとんど同じです。
過去問分析を行い”どのような傾向(聞かれる質問の種類)があるのか“を知り、そしてベストな回答を用意すること。
実際の面接試験で質問に対して即答できる受験者は、ほとんどいません。どの合格者も時間をかけて回答を練っています。自己分析や志望動機を考えることも重要ですが、結局は「事前に回答を用意する」ことになるので、それなら最初に過去問を使って回答を考えていった方が効率的です。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることで、面接対策は考えているよりも簡単に行えますよ。
まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
過去の質問や回答例は下記記事で詳しくまとめています。ぜひ活用してください。


今回は以上です。
その他、北海道・札幌市教員採用試験の情報は以下の記事を参考にしてください。
試験概要から傾向まで網羅しています。

