どんなに頑張って筆記試験で高得点を取っても、面接試験で一定の評価をとらないことには最終合格できません。
これから面接対策をしようと思うものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と悩んでいる人も多いことでしょう。実際に僕も面接対策には頭を抱えましたからね……。
結論からいうと、面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を用意する」ことです。
実際の面接試験で質問に対して即答できる受験者は、ほとんどいません。どの合格者も時間をかけて回答を練っています。
そこで本記事では、広島県教員採用試験の面接試験で聞かれた過去問(質問)を紹介!面接試験の傾向や面接で受かる人の特徴まで徹底解説していきます。
本記事を参考にして、面接で落ちないように準備をはじめましょう。
- 過去に問われた質問200個
- コンピテンシー評価型面接の特徴と質問技法
- 受験者の9割が回答に困る質問と模範回答
これらを集約したnoteを公開しています!大手予備校や塾が書きたがらないようなリアルな情報もふんだんに盛り込んでいるので、効率よく面接対策を進めたい方はぜひ役立ててください。
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広島県教員採用試験 面接試験の過去問
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
あらかじめ質問内容がわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
ここでは、実際に広島県教員採用試験を受験してきた方々から集めた質問内容を抜粋してまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!

その辺に落ちているような出典元が不明なものではなく、僕自身のツイッターやサイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
- 学校で行っている新型コロナウイルスの対策についてどう思いますか。
- 学校で新型コロナウイルスのクラスターを発生させないために、こうした方が良いと思うことはありますか。
- 「チーム学校」にどのように取り組んでいきますか。
- 10年後の自分について教えてください。
- あなたの教員に向いていると思うところはどこですか。
- アルバイトの内容と学んだことを教えてください。
- アルバイト経験で今後活かせることはありますか。
- いじめを発見したら担任としてどうしますか。
- コロナ対策で教師が疲弊しているニュースを聞いてどう思いますか。
- 一番初めの授業で、何を伝えたいですか。
- 今まで頑張ったことは、教職にどう活かせますか。
- あなたのセールスポイントを教えてください。
- あなた自身が学生時代の部活動で得たものは何ですか。
- あなた自身が部活動で壁にぶつかったことはありますか。
- アンケートに書いてあること以外で、気になる施策はありますか。
- いじめについてどう思いますか。
- いじめの解決策は何かありますか。
- 今までの経験で、挫折を乗り越えた経験を教えてください。
なお、ここには掲載できなかった質問内容などを以下のnoteでも公開しています。
たくさん練習したい方は、ぜひ参考にしてください。
広島県教員採用試験 面接試験の傾向
実施 | 二次試験 |
回数 | 1人1回 |
試験時間 | 25分~30分 |
面接官 | 3人 |
形式 | 個人面接 (コンピテンシー評価型) |
配点 | A~Fの6段階 |
面接試験(個人面接)では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
模擬授業→面接の流れ
なので、集中を切らさないようにしてください。
何かを切り替えるときに人間の素が出てしまいますからね…、常にチェックされていると思って臨みましょう。
面接の試験時間
1人25分~30分程度です。
早く終わったら落ちる?
面接時間が短かった場合でも、不合格だと決めつける必要はありません。
短すぎるから不合格とは限らず、採用側の事情で短い時間しかとれないときや、すでに結果が見えているときは、短い時間でも合格の場合があります。
限られた時間であってもしっかりと自己アピールができていれば、採用されることも十分考えられるので安心して臨みましょう。



逆に長くて落ちることもあるからね・・・。面接時間はあまり気にしなくてOK!
形式はコンピテンシー評価型
広島県では、かなり前から「コンピテンシー評価型面接」を実施しています。知識として知っている方も多いでしょう。
結果や成果に着目するのではなく、それらを成し遂げるに至った経緯(行動や考え、問題解決など)を聞き出し、受験者の行動特性を評価する面接のこと。
たとえば「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、
- なぜ家庭教師をしようと思ったの?
- どんな子どもを教えていたの?
- 苦労(工夫)したことはあった?
といった形で、あなたがこれまでに行ってきた体験・経験を深堀していく面接形式のことを指します。
これが理解できているかできていないかだけで合格率が全然違ってくるので、きちんと対策しましょう。
なお、コンピテンシー評価型面接の特徴やどんな感じに質問を深堀されるのか(質問技法)を以下の記事で解説しています。
広島県教員採用試験の面接カード(アンケート用紙)とは


- あなたの「県・市の希望」と広島県・広島市の教育施策を踏まえて、どのような教師を目指したいか具体的な事例を挙げて答えてください。
- 最近、どのようなことにストレスを感じましたか。自分なりのストレス解消法として、どのようなものがありますか。
このような、面接試験で使用される資料のことです。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなどを記入して提出します。
面接カード(アンケート用紙)の役割は、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための資料なので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
基本的には、この「面接カード(アンケート用紙)」に沿って質問されるので時間をかけて内容を考えてくださいね。


広島県教員採用試験 面接試験の評価基準
個人面接では、面接官それぞれが下記の観点に沿ってA~Fの6段階で評価します。
項目 | 着眼点 |
---|---|
1 指導力 | ・児童・生徒の考えを引き出そうとしているか ・児童・生徒に見通しを持って学習させようとしているか ・児童・生徒の自らの考えを深めさせようとしているか ・発達段階に応じた指導となっているか ・児童・生徒を引き付ける表情や動作ができているか |
2 表現力 | ・相手に伝わるように動作・言葉等を工夫しているか ・児童・生徒を引き付ける表現ができているか ・主旨が簡潔・的確で話すことに統一性があるか ・話に気迫・説得力はあるか ・音声は明瞭で流ちょうか ・用語は適切か |
3 専門性 | ・教科指導に関する基礎的能力はあるか ・適切な学級経営が期待できるか ・生徒指導に意欲的に取り組むことが期待できるか |
4 教育的愛情・使命感 | ・児童・生徒に対する深い愛情を持っているか ・教育に対する熱情を持っているか ・教育者としての使命・責任を自覚しているか |
5 倫理観・人間性 | ・誠実で責任感は強いか ・忍耐力があり、しっかりしているか ・意志は強いか ・信頼される人物か |
6 柔軟性 | ・児童・生徒を正しく理解し、柔軟に対応できるか ・最近の教育課題を的確にとらえているか ・日頃から研究・修養に努めているか |
7 コミュニケーション能力 | ・質問内容を正しく理解できるか ・適切な判断を下せるか ・反応が早いか |
8 積極性・意欲 | ・活気があるか ・正しいと思うことは実行に移す行動的な性格か ・人が好まないような仕事でも進んで解決しようとする気迫があるか ・困難な状況を克服できる性格か |
9 協調性・協働性 | ・温和で円満な感じを与えるか ・ものの見方、考え方に独断的なところがないか ・他人の意見を取り入れ、指導・統率できるか |
10 態度 | ・動作・態度は適切か ・全体の態度が落ち着いているか ・明るく表情豊かであるか ・服装・髪型は適切か ・礼儀や姿勢はよいか ・真面目に応答しているか |
なお、E評価がつくと不合格が決定するので気をつけましょう。
広島県教員採用試験の面接で受かる人の特徴
結論からいうと、面接で受かる人は以下に当てはまる人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接となれば、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝できるくらいの実績が必要」みたいな内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だとして、言っていることは素晴らしいのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点でも、留学経験や難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容ばかりに時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのかにも時間を使ってください。
当然、そういった部分は1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で受かるポイントと言えるでしょう。


広島県の求める教師像を理解して面接対策をしよう!
広島県教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(広島県)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
広島県が求める教師像は以下のとおりです。
- 問題に直面した時点で集められる情報や知識を入手し、自ら深く考え、それを統合して新しい答えを創り出す力
- アイデア・情報・知識の交換や共有、アイデアの深化や答えの再吟味のために他者と協働・協調できる力
- 協調的・創造的な問題解決のために、どのような分野においても学び続ける力



「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
なお、教員採用試験の面接対策については以下の記事でも詳しく解説しています。


まとめ|広島県教員採用試験の面接で落ちないために必要なこと
面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機の作成)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。
そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接対策は考えているより簡単に行えますよ。
面接試験の対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!
- 過去に問われた質問200個
- コンピテンシー評価型面接の特徴と質問技法
- 受験者の9割が回答に困る質問と模範回答
これらを集約したnoteを公開しています!大手予備校や塾が書きたがらないようなリアルな情報もふんだんに盛り込んでいるので、効率よく面接対策を進めたい方はぜひ役立ててください。
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