- 京都府教員採用試験の論文はどんな傾向?
- 京都府教員採用試験の論文はどんなテーマ?
- 京都府教員採用試験の論文の書き方は?
本記事は、京都府教員採用試験の論文について解説しています。
最初に論文試験の傾向を明確にしつつ、過去問も紹介していきます。
実際、論文が書けずに不合格になる受験者は多く、対策を後回しにしないことが重要。本記事の後半では、過去問を使いながら書き方のコツやNGポイントも解説しているので必見です。
それでは、前置きはこの辺にしてさっそく内容を見ていきましょう!
その他の試験内容は「京都府教員採用試験の内容は?傾向と勉強方法を解説!」で解説しています。
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京都府教員採用試験 小論文の傾向
京都府教員採用試験の論文は一次試験で全校種を対象に実施されます。
京都府の論文は「生徒指導や学習指導」について自分の教育論を書かせる傾向があります。
ただ文章を書くだけでなく、教職教養の知識や指導力を文章で表現しなければいけません。
「慣れ」が必要なので、しっかり書く練習をしてください。
小論文の試験時間
論文の試験時間は40分です。
論文を書くときには、時間配分を意識する必要があります。
時間配分の目安は以下のとおり。
- 課題の把握、文章構成:5分
- 執筆:30分
- 推敲(見直し):5分
時間配分の感覚をつかむためには、実際に時間を図りながら練習することが必須です。
小論文の文字数
文字数の制限はありません(論文用紙は750字ぐらいしか書けませんが・・・)。
試験時間は40分と短いため、500字程度を目安に書けるといいでしょう。
文字数は採点に大きく関わってくるため、少なすぎると点数がつかずに即落ちの可能性もあるからです。
練習の段階から時間を計り、しっかり文字数を埋められるように準備してください。
小論文の配点
字数制限、表現の適切さ、論理性、構成力等をもとにA~Cの3段階で評価します。
足切り
一次試験の合否を決める際、小論文はB評価以上でないと不合格となります。
とくに「論旨」がズレてしまえば、大幅に評価をさげてしまうため、しっかりテーマを理解して書くことが大切です。
このような観点は独学ではなかなか判断できないので、添削指導を受けて自分の弱点をあぶり出して対策しましょう。
- 京都府の傾向は「生徒指導や学習指導」について論じる
- 試験時間40分、文字数は500字程度を目安に書く
- 足切り(基準点)に注意
京都府教員採用試験 小論文の過去問テーマ
ここでは京都府教員採用試験の論文で出題された過去問をまとめています。
問題は校種によってわかれているので、該当する問題を見て内容を確認しましょう。
令和2年度(2020年度)
京都府教員採用試験 小論文試験の過去問テーマを確認する(PDF)
令和3年度(2021年度)
京都府教員採用試験 小論文試験の過去問テーマを確認する(PDF)
令和4年度(2022年度)
京都府教員採用試験 小論文試験の過去問テーマを確認する(PDF)
なお、答案は書きっぱなしにしても意味がありません。
必ず誰かに添削をしてもらいダメな部分を把握することが重要です。
- 過去問をたくさん説いて傾向を理解する
- 書いた答案は添削してもらい出来具合を把握する
京都府教員採用試験の小論文対策|書き方を解説!
論文は「三段型」を使って書くことをオススメします。
なぜなら、文章の構成がしっかりでき、論旨に一貫性を持たせることが簡単にできる型だからです。
三段型の構成は以下のとおり。
- 【序論】:テーマに対する自分の考えや解釈を主張
- 【本論】:主張を裏付ける根拠や具体例を提示
- 【結論】:全体を占める、今後の抱負や熱意を示す
この型を使い、全体的に4~5段落構成で書くといいでしょう。
書き方の例
実際の問題を参考に考えてみましょう。
京都府教育委員会では、目指す人間像に向けて子どもたちにはぐくみたい力として、「主体的に学び考える力」「多様な人とつながる力」「新たな価値を生み出す力」を掲げていますが、その必要性について、昨今の子どもを取り巻く状況や課題を踏まえ、あなたの考えを述べなさい。また、これら3つの力をはぐくむため、あなたはどのような取組をしていきたいと考えますか、1つの力を例に挙げ、具体的に述べなさい。
ここで意識すべき点は以下の2つ。
- 3つの力の必要性について、昨今の子どもを取り巻く状況や課題を踏まえ、自分の考えが述べられているか。
- 3つの力をはぐくむための取組について、1つの力を例に挙げ述べられているか。
あとは、このポイントを守りながら、先ほど紹介した型(三段型)に当てはめて書けばOK。
情報収集が必要
過去問を見てわかったと思いますが、「生徒指導や学習指導」に関する知識が必要です。
書くためには、教育問題に対する知識、京都府の教育方針や施策、自らの教育観といった多くの情報が必要。
ただ自分の考えを書くだけでは評価はもらえないため、事前に情報収集をしておくことが大切。
マイナス評価を受けない書き方
どれだけ上手に文章が書けても、以下に該当する答案はマイナス評価を受けてしまいます。
- 雑、汚い
- 原稿用紙の使い方
- 誤字・脱字
- 横文字だらけ
- 一文が長い
なかでも誤字・脱字や文体(常体・敬体)の混同は大きく減点されてしまいます。
- 「常体」・・・文末が「である」「だ」形
- 「敬体」・・・文末が「です」「ます」の形
✕「学習指導において、正しい言葉遣いを身につけさせたいです。言葉遣いは良好な人間関係を形成するためにも必要不可欠な要素だからだ」
◎「学習指導において、正しい言葉遣いを身につけることができるようにする。言葉遣いは良好な人間関係を形成するためにも必要不可欠な要素だからだ」
- 書き方は「三段型(序論・本論・結論)」を使って執筆
- 書くには前提知識(教職、教育時事、教育施策など)が必要
- 書いた答案は添削を受けて弱点を把握することが上達のポイント
京都府教員採用試験 小論文対策はいつから始める?
結論をいえば、人によります。
「何を当たり前のことを言っているんだ!」と思うかもしれませんが、事実なので…。
というのも、あなたが文章を書くのが得意と思いこんでいるなら本番1カ月前でもよいかもしれませんし、まったく苦手ならもっと早くやるべきだからです。
とはいえ、とりあえず書いてみて評価を受けてから判断することをオススメします。
何度も言うように、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあるからです。
添削を受けてみて、ある程度書けていれば月に1~2枚ぐらい書く、まったくダメなら繰り返し書く。このように判断するといいでしょう。
論文対策は明確な解答がないため、独学では限界があります。そのことを踏まえて練習してください。
- 京都府の傾向は「生徒指導や学習指導」について論じる
- 過去問をたくさん説いて傾向を理解する
- 書き方は「三段型(序論・本論・結論)」を使って執筆
- 書くには前提知識(教職、教育時事、教育施策など)が必要
- マイナス評価を受けないように注意