- 茨城県教員採用試験の論文はどんな傾向?
- 茨城県教員採用試験の論文はどんなテーマ?
- 茨城県教員採用試験の論文の書き方は?
本記事は、茨城県教員採用試験の論文について解説しています。
最初に論文試験の傾向を明確にしつつ、過去問も紹介していきます。
実際、論文が書けずに不合格になる受験者は多く、対策を後回しにしないことが重要。本記事の後半では、過去問を使いながら書き方のコツやNGポイントも解説しているので必見です。
それでは、前置きはこの辺にしてさっそく内容を見ていきましょう!
その他の試験内容は「茨城県教員採用試験の内容は?傾向と勉強方法を解説!」で解説しています。
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茨城県教員採用試験 論文の傾向
茨城県教員採用試験の論文は二次試験で全校種を対象に実施されます。
茨城県の論文は「生徒指導や学習指導」について書いたり、「長い文章題」を読み取って論述したりする傾向があります。文章を書く力の他に教職教養の知識や読解力を鍛えておく必要があります。
「慣れ」が必要なので、しっかり書く練習をしてください。
試験時間
論文の試験時間は60分(90分)です。
※( )は高校、特別支援学校の区分。
論文を書くときには、時間配分を意識する必要があります。
時間配分の目安は以下のとおり。
- 課題の把握、文章構成:10分(15分)
- 執筆:45分(70分)
- 推敲(見直し):5分
時間配分の感覚をつかむためには、実際に時間を図りながら練習することが必須です。
文字数
論文の※文字数は800字です。
※特別支援学校は1,200字。
書くときは9割前後を目安に書くといいでしょう。
文字数は採点に大きく関わってくるため、少なすぎると点数がつかずに即落ちの可能性もあるからです。
練習の段階から時間を計り、しっかり文字数を埋められるように準備してください。
配点
字数制限、表現の適切さ、論理性、構成力等をもとに※160点満点で採点します。
※高校、特別支援学校は200点。
足切り
なお、論文には基準点(3割)が設定されています。
この基準点を下回ると他の試験が満点でも不合格になる(=足切り)ので注意が必要です。
とくに「論旨」がズレてしまえば、大幅に評価をさげてしまいます。
このような観点は独学ではなかなか判断できないので、添削指導を受けて自分の弱点をあぶり出して対策しましょう。
- 茨城県の傾向は「生徒指導や学習指導」について論じる
- 試験時間60分(90分)、文字数は800字(1,200字)以内
- 足切り(基準点)に注意
茨城県教員採用試験 論文の過去問テーマ
ここでは茨城県教員採用試験の論文で出題された過去問をまとめています。
問題は校種によってわかれているので、該当する問題を見て内容を確認しましょう。
令和2年度(2020年度)
茨城県教員採用試験 論文試験の過去問テーマを確認する(PDF)
令和3年度(2021年度)
茨城県教員採用試験 論文試験の過去問テーマを確認する(PDF)
令和4年度(2022年度)
茨城県教員採用試験 論文試験の過去問テーマを確認する(PDF)
なお、答案は書きっぱなしにしても意味がありません。
必ず誰かに添削をしてもらいダメな部分を把握することが重要です。
- 茨城県の論文は校種ごとにテーマが異なる
- 過去問をたくさん説いて傾向を理解する
- 書いた答案は添削してもらい出来具合を把握する
茨城県教員採用試験の論文対策|書き方を解説!
論文は「三段型」を使って書くことをオススメします。
なぜなら、文章の構成がしっかりでき、論旨に一貫性を持たせることが簡単にできる型だからです。
三段型の構成は以下のとおり。
- 【序論】:テーマに対する自分の考えや解釈を主張
- 【本論】:主張を裏付ける根拠や具体例を提示
- 【結論】:全体を占める、今後の抱負や熱意を示す
この型を使い、全体的に4~5段落構成で書くといいでしょう。
書き方の例
実際の問題を参考に考えてみましょう。
確かな学力を育むためには,互いのよさを認め合い,自分のよさを発揮できる学級づくりが大切です。あなたは,このことをどのように考え,学級担任としてどのように取り組んでいきますか。
ここで意識すべき点は以下の2つ。
- 確かな学力をどのように捉えているか
- 学級づくりを実現するために努力していること
- 学級担任としてとりくむこと
そして、「具体的に600字~800字以内」と字数制限まで決まっています。
あとは、このポイントを守りながら、先ほど紹介した型(三段型)に当てはめて書けばOK。
- 【序論】確かな学力や学級づくりに関する私見を述べる(150字程度)
- 【本論】自分の意見を裏付ける根拠や体験談(500字程度)
- 【結論】このように~していきたい(100字)
このようにスッキリした文章を書くことができます。
情報収集が必要
過去問を見てわかったと思いますが、「生徒指導や額数指導」に関する知識が必要です。
書くためには、教育問題に対する知識、茨城県の教育方針や施策、自らの教育観といった多くの情報が必要。
先ほどの例でいうなら、「確かな学力」や「自分の教育観」は方向性を理解しておくという感じです。
ただ自分の考えを書くだけでは評価はもらえないため、事前に情報収集をしておくことが大切。
マイナス評価を受けない書き方
どれだけ上手に文章が書けても、以下に該当する答案はマイナス評価を受けてしまいます。
- 雑、汚い
- 原稿用紙の使い方
- 誤字・脱字
- 横文字だらけ
- 一文が長い
なかでも誤字・脱字や文体(常体・敬体)の混同は大きく減点されてしまいます。
- 「常体」・・・文末が「である」「だ」形
- 「敬体」・・・文末が「です」「ます」の形
✕「学習指導において、正しい言葉遣いを身につけさせたいです。言葉遣いは良好な人間関係を形成するためにも必要不可欠な要素だからだ」
◎「学習指導において、正しい言葉遣いを身につけることができるようにする。言葉遣いは良好な人間関係を形成するためにも必要不可欠な要素だからだ」
- 書き方は「三段型(序論・本論・結論)」を使って執筆
- 書くには前提知識(教職、教育時事、教育施策など)が必要
- 書いた答案は添削を受けて弱点を把握することが上達のポイント
茨城県教員採用試験 論文対策はいつから始める?
結論をいえば、人によります。
「何を当たり前のことを言っているんだ!」と思うかもしれませんが、事実なので…。
というのも、あなたが文章を書くのが得意と思いこんでいるなら本番1カ月前でもよいかもしれませんし、まったく苦手ならもっと早くやるべきだからです。
とはいえ、とりあえず書いてみて評価を受けてから判断することをオススメします。
何度も言うように、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあるからです。
添削を受けてみて、ある程度書けていれば月に1~2枚ぐらい書く、まったくダメなら繰り返し書く。このように判断するといいでしょう。
論文対策は明確な解答がないため、独学では限界があります。そのことを踏まえて練習してください。
- 茨城県の傾向は「生徒指導や学習指導」について論じる
- 過去問をたくさん説いて傾向を理解する
- 書き方は「三段型(序論・本論・結論)」を使って執筆
- 書くには前提知識(教職、教育時事、教育施策など)が必要
- マイナス評価を受けないように注意