
岐阜県教員採用試験の小論文はどんな出題テーマが出ているの?文字数や試験時間なども知りたいです!
このような悩みを解決します。
小論文対策を始めるときに一番知りたい情報が「過去問」ですよね。
本記事では、岐阜県教員採用試験の小論文について過去問5年分をまとめました。
試験概要(文字数や評価基準)や対策方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


岐阜県教員採用試験の小論文テーマ(過去問)
ここでは岐阜県教員採用試験の小論文の過去問をまとめています。
過去の出題テーマを参考に特徴や傾向をつかんでみましょう。
令和5年度(2022年実施)
あなたの学級で,いじめに関するアンケートを実施したところ,あなたの学級のAさんがいじめを受けていること
が発覚しました。「いじめの防止等のための基本的な方針(最終改定 平成29年3月文部科学大臣決定)」には,学校における「いじめに対する措置」のポイントが示されています。これを踏まえ,担任として,この後とるべき対応について,具体的に述べなさい。※学年は,各自の志願種別において想定し,論じること。
令和4年度(2021年実施)
あなたは、休み時間に、あなたの担任する学級のAさんが、同じ学級のBさんとCさんから冷やかされたりからかわれたりしている場面を見かけました。Aさんに事情を聞いたところ、「自分がされて嫌だと思うことは嫌だと言えているし、いじめとは感じていない。」と答えましたが、普段よりも暗くしずんだように見えました。担任として、この後とるべき対応について、①Aさんへの対応 ②Bさん及びCさんへの対応 ③その他必要な対応 に分けて具体的に述べなさい。※Aさん、Bさん、Cさんの学年は、各自の志望種別において想定し、論じること。
令和3年度(2020年実施)
「平成30年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(文部科学省)」によると,小・中・高等学校における暴力行為の発生件数は72,940件であり,前年度から約15%増加している。また,過去5年間の傾向として,小学校における暴力行為が大幅に増加している。(平成25年度:10,896件→平成30年度:36,536件)暴力行為の増加の要因と背景を踏まえ,小学校段階における指導の在り方について,あなたの考えを述べなさい。
令和2年度(2019年実施)
岐阜県では,「岐阜県の求める教師像」として,3点を掲げています。あなたは,その3点の具体像をそれぞれどのように捉えますか。また,それぞれの実現に向けて,具体的にどのように取り組んでいきたいか,あなたの考えを述べなさい。
平成31年度(2018年実施)
あなたの学級のAさんは、理由のはっきりしない遅刻や欠席が多く、季節や気温に関係なく、登校するといつも長袖の服を着ています。Aさんに、長袖の理由を聞いても、首をふるだけで答えてくれません。そこで、Aさんの友達のBさんに話を聞いたところ、Bさんは次のように言いました。「この前、Aさんが『お父さんに毎日たたかれて怖い』と言っていたよ。それから、腕に青あざができているのも見たよ。」このことについて、あなたはどのような対応をしますか
岐阜県教員採用試験の小論文とは?傾向を解説!
小論文は、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。
筆記試験(一般教養や専門教科)では判断できない、論理的思考力や読解力、人間性などを総合的に測ることができます。
文字数
小論文対策をはじめるときに、意外と知らないのが文字数制限です。
- 小学校、中学校、養護教諭、栄養教諭:640字〜800字
- 高等学校、特別支援学校:720字〜800字
小論文を書くときには文字数が重要で、制限いっぱいを埋める必要はありませんが少なすぎると減点になります。
- 文字数をオーバーしてはいけない。
- 文字数は少なすぎても減点
- 半分も埋まっていなければ採点されない場合がある
目安として9割前後書ければ文字数での減点はありません。
長文をいきなり書くのは難しいので、何度も書く練習をしてくださいね。
時間配分に注意しよう
制限時間60分で書かなければいけません。
実際に時間が足りず、途中で提出してしまい落ちる人はそこそこいるんですよね…。
- 課題の把握、文章構成:5分
- 執筆:50分
- 推敲(見直し):5分
こんな感じで、時間配分に注意して書くようにしてください。



時間配分の感覚をつかむためには、実際に時間を図りながら練習することが必須です。
岐阜県教員採用試験の小論文対策は独学でもできるか
「独学で小論文対策は難しい」というのが僕の意見です。
なぜなら、知識のない人が適当に文章を書いても、書けているのかどうか判断できないからです。
何が良くて悪いのか判断ができない
- 文章の構成
- 分かりやすさ
- 誤字脱字や不適切な表現
- 字数
- テーマを正しく理解している
- テーマに沿って論じている
- 自分の考えを具体的に記述している
小論文は、これらの観点に沿って2人~3人の試験官が「減点法」を用いて採点します。
試験官が独自の感覚で採点すると評価に偏よりが出てしまいます。それを防ぐためには、採点基準をそろえる必要がありますよね。そこで採用されているのが「減点法」なのです。
実際に書いた答案から、
- 文字数が少ない(多い):マイナス10点…
- 論点からずれている:マイナス3点…
- 文章構成がでたらめ:マイナス5点…
- 漢字ミスがある:マイナス1点…
- 熟語の使い方が違う:マイナス2点…
といった感じで点数を引いていき総合点を決定するのです。
何も知らない素人がどれだけ小論文を書いたところで…判断できませんよね。
客観的な評価が大事
正解不正解がわからないまま対策を続けても成績は伸びないので、書いた答案は必ず添削してもらいましょう。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いんですよね…。小論文を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことです。
効率よく小論文対策をするなら「添削でフィードバックをもらう」ことが大事です。



予備校を使うのもありだし、大学生なら教職課や教職センター、講師なら校長先生を頼ってみてください。
周りに頼れる人がない方は以下の記事でオススメの添削サービスを紹介しています。ぜひ、参考にしてください。


岐阜県教員採用試験の小論文対策はいつから始めるべきか
結論をいえば、人によります。
「何を当たり前のことを言っているんだ!」と思うかもしれませんが、事実なので…。
というのも、あなたが文章を書くのが得意と思いこんでいるなら本番1カ月前でもよいかもしれませんし、まったく苦手ならもっと早くやるべきだからです。
とはいえ、とりあえず書いてみて評価を受けてから判断することをオススメします。
何度も言うように、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあるからです。
添削を受けてみて、ある程度書けていれば月に1~2枚ぐらい書く、まったくダメなら繰り返し書く。このように判断するといいでしょう。
論文対策は明確な解答がないため、独学では限界があります。そのことを踏まえて練習してください。

