横浜市教員採用試験の論文対策|書き方と過去問テーマ

横浜市教員採用試験の論文対策

  • 横浜市教員採用試験の論文はどんな傾向?
  • 横浜市教員採用試験の論文はどんなテーマ?
  • 横浜市教員採用試験の論文の書き方は?

本記事は、横浜市教員採用試験の論文について解説しています。

最初に論文試験の傾向を明確にしつつ、過去問を紹介していきます

実際、論文が書けずに不合格になる受験者は多く、対策を後回しにしないことが重要。本記事の後半では、過去問を使いながら書き方のコツやNGポイントも解説しているので必見です。

それでは、前置きはこの辺にしてさっそく内容を見ていきましょう!

なお、その他試験の傾向は「横浜市教員採用試験の内容は?一次・二次ごとに傾向や勉強方法を解説!」をご覧ください。

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横浜市教員採用試験 論文の傾向

横浜市教員採用試験の論文は一次選考で行われ二次試験で採点されます。令和5年度(2022年実施)から二次試験で実施されることになりました!

横浜市は教育論や学習指導について記述させ、現代教育に求められる能力や実践力・指導力を評価する傾向があります。

そのため日頃から教育改革の流れをつかんだり、問題意識をもって行動したりすることが必要です。

試験時間

試験時間は45分です。

※令和4、3年度は中止のため、令和2年度の情報です。

論文を書くときには、時間配分を意識する必要があります。

時間配分の目安は以下のとおり。

  • 課題の把握、文章構成:10分
  • 執筆:30分
  • 推敲(見直し):5分

時間配分の感覚をつかむためには、実際に時間を図りながら練習することが必須です。

文字数

文字数は800字です。

文字数は大きな評価ポイントなので、必ず守ることが大切です。

700字前後を目安に書けるように準備しましょう。

配点

以下の観点をもとに40点満点で採点します。

  • 文章の構成
  • 分かりやすさ
  • 誤字脱字
  • 字数(論文用紙の80%以上)
  • テーマに沿って論じている
  • テーマを多面的に捉えている
  • 自分の考えを具体的に記述している

足切り

なお、論文には基準点が設定されています。

この基準点を下回ると他の試験が満点でも不合格になる(=足切り)ので注意が必要です。

とくに「論旨」がズレてしまえば、大幅に評価をさげてしまいます。

このような観点は独学ではなかなか判断できないので、添削指導を受けて自分の弱点をあぶり出して対策しましょう。

summary
  • 横浜市の傾向は「教育論や学習指導」について論じる
  • 試験時間45分、文字数は800字以内
  • 足切り(基準点)に注意

横浜市教員採用試験 論文の過去問テーマ

ここでは横浜市教員採用試験の論文で出題された過去問をまとめています。

問題は校種によってわかれているので、該当する問題を見て内容を確認しましょう。

平成30年度(2018年度)

小学校誰もが幸せに暮らす共生社会を目指して、障がいの有無に関わらず、インクルーシブ教育が推進されていますが、授業におけるユニバーサルデザインの基本的な考え方を説明するとともに、授業での具体的な工夫について例を挙げて述べなさい。
中学校「多様性を認める柔軟さ」や「協働・共生する姿勢」を育成するため、あなたは担任として、自発的・自治的な活動をどのように展開したいと考えるか、具体的に述べなさい。
高等学校
特別支援学校特別支援教育では、児童生徒一人ひとりの能力やニーズに配慮した「個に応じた指導」が特に求められています。そこで、特別支援教育の授業において、「個に応じた指導」のために、タブレット端末などのICT機器をどのように活用したらよいと考えますか。あなたの考えを具体的に述べなさい。
養護教諭児童生徒の心のケアやアレルギーへの対応などは、専門的な対応が要求される課題であり、学校だけですべてに対応することはできません。そこで、家庭や地域の専門機関との連携を強化し、効果的な対応を行う体制が求められます。あなたは養護教諭として、関係機関とどのように連携を進めるか、具体的な事例を想定して述べなさい。

平成31年度(2019年度)

小学校学校図書館の利用について、教科学習をはじめ、すべての学習場面での学校図書館の活用の推進が図られていますが、学習における学校図書館の活用に関しての基本的な考え方を述べるとともに、授業での具体的な活用について例を挙げて述べなさい。
中学校いじめは深刻な教育現場の課題として、社会からも強くその解決が求められているところです。そのためには、「生徒自らがいじめを許さない集団」作りに取り組む必要があります。この目標を達成するため、あなたは教科学習や学級指導の場面でどのような指導を展開したいと考えるか、具体的に述べなさい。
高等学校
特別支援学校障害のある児童生徒一人ひとりの教育的ニーズに応じた指導や支援を、組織的・継続的に行うことが、より一層求められています。あなた自身は、どのように取組を進めたいと考えているか、具体的に述べなさい。
養護教諭児童生徒が生涯にわたって健康な生活を送るために必要な力の1つとして、「自己有用感・自己肯定感」が挙げられています。そのような力を育成するために、あなたは養護教諭として、どのような場面をとらえながら、どう指導を展開したいと考えますか。あなたの考えを具体的に述べなさい。

令和2年度(2020年度)

小学校学習の基盤となる資質・能力の一つとしての言語能力の確実な育成が求められています。各教科の授業において、言語能力をどのように育成することができるか、教科横断的な視点に立ち、具体的な工夫例を挙げながら述べなさい。
中学校日本が批准している「子どもの権利条約」では、第12 条で意見表明権について、次のように規定されています。「締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。」上記の意見表明権を保障するとともに、その大切さを生徒が理解するため、教科学習や学習指導の場面で、あなたはどのような指導を展開したいと考えるか、具体的に述べなさい。
高等学校
特別支援学校自立と社会参加に向けた教育の充実のために、特別支援学校教員として、子どものもっている本来の能力を育みつつ、どのような教育を展開していきたいと考えるか、あなたの考えを具体的に述べなさい。
養護教諭養護教諭に求められる基本的な資質能力および職業倫理とは、どのようなものですか。具体的な場面を想定しながら述べなさい。

令和3年度(2021年度)

中止

令和4年度(2022年度)

中止

なお、2018年度より前の過去問を「【横浜市教員採用】小論文の教科書|過去の出題テーマまとめ」でまとめています。

併せて確認してみてください。

summary
  • 横浜市の論文は校種ごとにテーマが異なる
  • 過去問をたくさん説いて傾向を理解する
  • 書いた答案は添削してもらい出来具合を把握する

横浜市教員採用試験の論文対策|書き方を解説!

論文は「三段型」を使って書くことをオススメします。

なぜなら、文章の構成がしっかりでき、論旨に一貫性を持たせることが簡単にできる型だからです。

三段型の構成は以下のとおり。

  • 【序論】:テーマに対する自分の考えや解釈を主張
  • 【本論】:主張を裏付ける根拠や具体例を提示
  • 【結論】:全体を占める、今後の抱負や熱意を示す

この型を使い、全体的に4~5段落構成で書くといいでしょう。

書き方の例

実際の問題を参考に考えてみましょう。

 養護教諭に求められる基本的な資質能力および職業倫理とは、どのようなものですか。具体的な場面を想定しながら述べなさい。

ここで意識すべき点は以下の2つ。

  • 求められる資質能力
  • 職業倫理感

そして、「具体的な場面を想定しながら800字以内」と字数制限まで決まっています。

あとは、このポイントを守りながら、先ほど紹介した型(三段型)に当てはめて書けばOK。

  • 【序論】自分なりの教師観や倫理観を述べる(100字程度)
  • 【本論】自分の意見を裏付ける根拠や体験談(500字程度)
  • 【結論】このように~していきたい(100字)

このようにスッキリした文章を書くことができます。

情報収集が必要

過去問を見てわかったと思いますが、「最近の教育」に関する知識が必要です。

書くためには、教育問題に対する知識、横浜市の教育方針や施策、自らの教育観といった多くの情報が必要。

先ほどの例でいうなら、中央教育審議会答申「これからの学校教育を担う教員の資質能力の向上について〜学び合い、 高め合う教員育成コミュニティの構築に向けて〜」は熟読しておくという感じです。

ただ自分の考えを書くだけでは評価はもらえないため、事前に情報収集をしておくことが大切。

マイナス評価を受けない書き方

どれだけ上手に文章が書けても、以下に該当する答案はマイナス評価を受けてしまいます。

  • 雑、汚い
  • 原稿用紙の使い方
  • 誤字・脱字
  • 横文字だらけ
  • 一文が長い

なかでも誤字・脱字や文体(常体・敬体)の混同は大きく減点されてしまいます。

  • 常体」・・・文末が「である」「だ」形
  • 敬体」・・・文末が「です」「ます」の形

    ✕「学習指導において、正しい言葉遣いを身につけさせたいです。言葉遣いは良好な人間関係を形成するためにも必要不可欠な要素だから

    ◎「学習指導において、正しい言葉遣いを身につけることができるようにする。言葉遣いは良好な人間関係を形成するためにも必要不可欠な要素だから

詳しくは「【模範解答例あり】教員採用試験の論文が書けない理由と対策法を解説」で解説しているので確認してみてください。

summary
  • 書き方は「三段型(序論・本論・結論)」を使って執筆
  • 書くには前提知識(教職、教育時事、教育施策など)が必要
  • 書いた答案は添削を受けて弱点を把握することが上達のポイント

横浜市教員採用試験 論文対策はいつから始める?

結論をいえば、人によります。

「何を当たり前のことを言っているんだ!」と思うかもしれませんが、事実なので…。

というのも、あなたが文章を書くのが得意と思いこんでいるなら本番1カ月前でもよいかもしれませんし、まったく苦手ならもっと早くやるべきだからです。

とはいえ、とりあえず書いてみて評価を受けてから判断することをオススメします。

何度も言うように、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあるからです。

添削を受けてみて、ある程度書けていれば月に1~2枚ぐらい書く、まったくダメなら繰り返し書く。このように判断するといいでしょう。

論文対策は明確な解答がないため、独学では限界があります。そのことを踏まえて練習してください。

summary
  • 横浜市の傾向は「学習指導や教育論」について論じる
  • 過去問をたくさん説いて傾向を理解する
  • 書き方は「三段型(序論・本論・結論)」を使って執筆
  • 書くには前提知識(教職、教育時事、教育施策など)が必要
  • マイナス評価を受けないように注意