名古屋市教員採用試験の小論文について解説!
『過去問』や『文字数』、『解答時間』から『評価基準』まで論文対策に必要不可欠な情報を集約!
今回は、名古屋市教員採用試験の小論文をテーマにしています。
どんな課題(テーマ)がでるのか、どうやって対策すればいいのか悩んでいる方は参考にしてくださいね。
名古屋市教員採用試験 小論文の過去問テーマ
2020~2023年度名古屋市教員採用試験の小論文テーマをまとめています。
※校種・教科に関わらず全員が同じ問題。
2020年度(令和元年実施)
人との関わりを通して、あなたが成長したと感じた体験を想起してテーマを設定し、その体験とあなたの教育観を関わらせて論述しなさい。
2021年度(令和2年実施)
新型コロナウィルス感染症の流行により、社会全体が影響を受け、私たちの生活も変更を余儀なくされています。これらの状況の中で、あなたが強く感じた事をもとにテーマを設定し、その内容をあなたの教育観と関わらせて論述しなさい。
2022年度(令和3年実施)
「踏み出す」という言葉から想起されるテーマを設定し、あなた自身の具体的な体験とあなたの教育観とを関わらせて論述しなさい。
2023年度(令和4年実施)
「つまずく」という言葉から想定されるテーマを想定し、あなた自身の具体的な体験と教育観とを関わらせて論述しなさい。
模範解答例や他のテーマも見たい場合は「【名古屋市教員採用】小論文の過去問テーマと模範解答例」で解説しているので併せて確認してください。

名古屋市教員採用試験 小論文の評価基準
名古屋市教員採用試験の小論文は、以下3つの観点について4段階の採点を行います。
問題意識
テーマと論述内容の着眼点は、自分自身の体験や教育に関わる課題を適切に踏まえたものになっているか。また、自らの思いや考えを述べるとともに、見通しや豊かな発想が見られるか。
教育的資質
文章全体から、教育に対する情熱や使命感、豊かな人間性が感じ取れるか。
表現力
- 文章構成
- 文脈(内容)の展開
- 字句の使い方
これらが適切で、読みやすい論述となっているか。
最終的にそれぞれの観点の合計によって、A~Eの5段階で判定します。

D以下で不合格(=足切り)なので注意が必要です!
名古屋市教員採用試験 小論文でよくある質問
名古屋市教員採用試験の小論文でよくある質問をまとめています。
Q.小論文の解答時間は?
試験時間は50分です。
論文を書くときには、時間配分を意識する必要があります。
時間配分の目安は以下のとおり。
- 課題の把握、文章構成:10分
- 執筆:35~45分
- 推敲(見直し):5分



時間配分の感覚をつかむためには、実際に時間を図りながら練習することが必須です。
Q.小論文の文字数は?
文字数の制限はありませんが、原稿用紙から500字程度(横25マス×縦20行)が上限になります。



何文字くらい書けばいいんだろう…?
文字数に悩む受験者は多いですが、書くときは9割前後(450字~)を目安に書くといいでしょう。
文字数は大きな評価ポイントなので、必ず守ることが大切です。
文字数も、何度か書くうちに型が出来ると思うので、自分なりの文字数を身に付けましょう。
Q.小論文で落ちることはある?
はい、あります。
名古屋市教員採用試験の小論文には基準点(D以下)が設定されており、この基準点を下回ると他の試験が満点でも不合格になるんですよね。
とくに「論旨」がズレてしまえば、大幅に評価をさげてしまいます。
このような観点は独学ではなかなか判断できないので、添削指導を受けて自分の弱点をあぶり出して対策しましょう。
》教員採用試験の論文添削については以下の記事でくわしく解説しています。


名古屋市教員採用試験 論文対策はいつから始める?
結論をいえば、人によります。
「何を当たり前のことを言っているんだ!」と思うかもしれませんが、事実なので…。
というのも、あなたが文章を書くのが得意と思いこんでいるなら本番1カ月前でもよいかもしれませんし、まったく苦手ならもっと早くやるべきだからです。
とはいえ、とりあえず書いてみて評価を受けてから判断することをオススメします。
何度も言うように、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあるからです。
添削を受けてみて、ある程度書けていれば月に1~2枚ぐらい書く、まったくダメなら繰り返し書く。このように判断するといいでしょう。
論文対策は明確な解答がないため、独学では限界があります。そのことを踏まえて練習してください。

