三重県教員採用試験の中で、特に厄介な教職・一般教養。
なんとなく情報を集めて勉強を始めたものの、「結局、何から始めればいいの?」と悩んでいる人は多いです。
それもそのはず!なぜなら…、大学受験の約3倍ぐらいの科目を勉強しないといけないからです。とにかく科目・範囲が膨大すぎるんですよね。
そこで今回は、三重県教員採用試験の教職・一般教養を効率よく対策する方法を解説します。
この記事を読めば、最新(2022年実施)の受験科目や出題傾向から、効率よく勉強する方法まで網羅的にわかりますよ。ぜひ参考にして合格を勝ち取りましょう!
「オープンセサミシリーズ(参考書、問題集、ノート)」を使って勉強する人は、過去10年間(2013~2022年実施)の出題を科目別・分野別に分類したnoteを公開しています。
オープンセサミシリーズの目次と出題分野がリンクしているので、「どこを勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。
使う(使おうと思っている)参考書がオープンセサミシリーズでない場合は効果をフル活用できませんが、効率よく勉強を進めたい方はぜひ役立ててください。

三重県教員採用試験の教職・一般教養とは?
教育原理・教育心理・教育関係法規等に関する『教職教養科目』と、人文・社会・自然科学等に関する『一般教養科目』で構成される筆記試験です。
試験科目が多い
分野 | 科目 |
---|---|
教職教養 | 教育原理、教育法規、教育心理、教育史 |
一般教養 | ・人文科学(国語、英語、保健体育、美術) ・社会科学(地理歴史、政治経済、環境) ・自然科学(数学、物理、化学、生物、地学) |
その他 | 三重県の教育施策・制度 |
このように大学の教職課程や中学~高校までに学んだ内容で構成されています。
どの科目も中学~大学できちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。
それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目が多すぎるからです。

大学受験の3倍も勉強しないといけないわけでして…。まぁ、シンドイですね。
試験(解答)時間が短い
試験時間は40分です。
それに対する問題数は20問程度なので、1問に2分以上かけていると間に合いません。実際に、解答時間が足りずに問題を解ききれない人は少なくありません。
マークシートへの記入や見直しの時間も考えると、テンポよく解答していくことが必要になってきます。普段の勉強から時間配分を意識しておくなど、十分な対策をとっておくことが必要です。
配点は低い
校種 | 教科専門 | 教職・一般教養 |
---|---|---|
小学校 | 100点 | 50点 |
中学校 | 150点 | 50点 |
高等学校 | 150点 | 50点 |
特別支援学校 | 100点 | 50点 |
養護教諭 | 100点 | 50点 |
栄養教諭 | 100点 | 50点 |
どの校種も配点は『教科専門>教職・一般教養』です。
一次試験の合格者は「教職・一般教養+教科専門」の点数が高い順に決まるので、配点の高い教科専門で高得点を取ることが重要。
したがって、教科専門はガッツリ勉強し、教職・一般教養は出題傾向を理解して効率よく対策しましょう。
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【勉強方法】三重県教員採用試験の教職・一般教養を効率よく対策するには
DMや公式LINEで相談を受けていて思うのは、的外れな(悪くいうとデタラメに)勉強をしてしまっている人が相当多いということです。
具体的には、得点源にすべき科目を捨てたり、逆にまったく出ない科目に時間を使ったりといった、合格から遠ざかる勉強(=間違った努力)をしてしまっているんですよね…。
たとえば、
- 教育原理:9問
- 教育法規:4問
- 人文科学:3問
- 社会科学:2問
- 自然科学:1問
という出題傾向があるとしたら、『自然科学▶︎社会科学▶︎人文科学▶︎教育法規▶︎教育原理』という順番で勉強するでしょうか?
どんなに自然科学が苦手でも、教育原理から勉強した方が効率的ですよね。
このような間違った努力をしてしまうのは、出題傾向を理解しきれていないまま(または理解したつもりで)さまざまな科目・分野を勉強してしまうからです。
もちろん、本試験までに時間がたっぷりあるなら一通り勉強するのも良いです。でも、短期間・短時間で点数を取りにいきたいなら、出題傾向に則した勉強が合格の可能性を大きく左右します。
出題範囲を理解して勉強すれば、
- どの科目がよく出て、
- 必要ない分野はどこなのか
を、簡単に判断できますよ。
出題範囲が理解できていないと、どんなに時間をかけて勉強しても点数は伸びにくいので気をつけてください。
以下に科目ごとの配点(問題数)をまとめています。このデータや自分の学力を踏まえて、現実的に得点できそうな科目を選んでみましょう。
▼試験科目と出題数▼
科目|年度 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
教育原理 | 11 | 6 | 5 |
教育法規 | 2 | 3 | 3 |
教育心理 | 2 | 2 | 2 |
教育史 | 0 | 0 | 2 |
国語 | 3 | 1 | 2 |
英語 | 2 | 2 | 4 |
保健体育 | 0 | 1 | 0 |
美術 | 1 | 1 | 0 |
世界史 | 0 | 0 | 2 |
日本史 | 1 | 3 | 1 |
地理 | 2 | 2 | 2 |
政治 | 1 | 0 | 0 |
経済 | 0 | 2 | 2 |
環境 | 1 | 1 | 1 |
数学 | 4 | 4 | 3 |
物理 | 0 | 1 | 0 |
化学 | 2 | 0 | 1 |
生物 | 0 | 0 | 1 |
地学 | 0 | 1 | 0 |
その他 | 2 | 6 | 3 |
合計 | 34 | 36 | 34 |
少しでも楽に、簡単に勉強したいと思う場合、この科目選択が今後の勉強効率を大きく左右します。出るか出ないかわからない科目にどれだけ時間を使っても点数を上げることはできませんよね。
配点が高い科目に重点を置き、知識をインプットしていきましょう。
「オープンセサミシリーズ(参考書、問題集、ノート)」を使って勉強する人は、過去10年間(2013~2022年実施)の出題を科目別・分野別に分類したnoteを公開しています。
オープンセサミシリーズの目次と出題分野がリンクしているので、「どこを勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。
使う(使おうと思っている)参考書がオープンセサミシリーズでない場合は効果をフル活用できませんが、効率よく勉強を進めたい方はぜひ役立ててください。
三重県教員採用試験 教職・一般教養の出題傾向を知る方法3選
ここでは、効率的な勉強に欠かせない出題傾向を知る方法を3つ紹介します。
- 自分で過去問分析をする
- 市販のテキストを買う
- noteを活用する
自分で過去問分析をする
三重県教員採用試験の過去問は、『三重県庁 情報公開・個人情報総合窓口』で閲覧・コピーできます。また、実際に受験した先輩に過去問を譲ってもらうのも手っ取り早いですね。
それを使いながら、自分が使う教材に合わせて自力で出題傾向表を作成します。
メリット | デメリット |
---|---|
費用が抑えられる(無料) | 自力で分析する手間がかかる 初心者には難しい 誤った分析をしてしまうリスク |
必要経費だけで考えれば負担が一番少ないです。基本的に問題のコピー代くらいしかかかりませんからね。
でも、過去問と参考書を行き来しながら1問ずつ分類するのは…、かなりメンドイです。しかも、これから勉強を始めようとしている人には難度が高いかと。
また、科目知識のない初心者が傾向分析しようとすれば、「この問題は教育原理かな?教育時事かな?」と、間違って分類してしまう危険性もあるので注意しましょう。
市販のテキストを買う
協同出版の書籍「三重県の教員採用試験「過去問」シリーズ」の冒頭に過去5年分の出題一覧表が付いています
これを使えば誰でも簡単に出題傾向を把握することが可能です。
メリット | デメリット |
---|---|
過去5年間の出題傾向がわかる 問題と解説が手に入る | 勉強用の参考書・問題集が別途必要 在庫が少ない(すぐ売り切れる) |
出題傾向や出題形式、レベルを知る意味では最適の1冊です。最新年度の問題を含む数年分の過去問と解説も手に入るのでオススメ。
しかし、1点だけ注意がありまして…。それは、あなたが使おうと思っている参考書や問題集の目次と過去問シリーズの出題一覧表がリンクしていないので、どこを勉強すればいいのか分からないって人が多いんですよね。、
つまり、出題傾向はある程度わかるけど、自分が使う参考書に合わせてカスタマイズするというワンクッションが必要なので、すぐに勉強ができない点は覚悟が必要です。
noteを活用する
過去10年間(2013~2022年実施)の出題を科目別・分野別に分類して、オリジナルの出題傾向表をnoteで公開しています。
メリット | デメリット |
---|---|
過去10年間の出題傾向が丸わかり 分析済みのデータが入手できる 誤った分析をしてしまうリスクが少ない 費用が抑えられる(1,480円) | 使う問題集が限定的 完璧主義の人には不要 |
オープンセサミシリーズを使えば目次と出題分野がリンクしているので並行学習が可能です。
出題傾向表を見て、繰り返し出題されている科目・分野から勉強すればOK。逆に出題がない分野は見る必要すらないので、「どこを勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。



オープンセサミシリーズは情報量が多い反面、無駄な部分も多いです。そのうえ出題傾向表がついていないので独学で勉強するのはシンドイんですよね…。そんな問題を解消するためにオリジナルの出題傾向表を作成しました!
使う(使おうと思っている)参考書がオープンセサミシリーズでない場合は必要ありませんが、効率よく勉強を進めたい方はぜひ役立ててほしいです。
\ 過去10年間の出題範囲がまるわかり /
三重県教員採用試験 教職・一般教養のよくある質問FAQ
ここでは、三重県教員採用試験(教職・一般教養)でよくある質問に回答しています。
過去問(PDF)はどこでダウンロードできますか?
教職・一般教養の過去問はダウンロードできません。
なぜなら、Web上に公開(アップロード)されていないからです。
問題と解答は『三重県庁 情報公開・個人情報総合窓口』で閲覧できます。また、希望者はコピー(有料)することもできます。



コピーできるのは問題と解答だけです。解説も欲しいという場合は協同出版が出している書籍がオススメ!


合格ラインは何割ぐらいですか?
三重県教員採用試験(教職・一般教養)の合格ラインは7割程度だと推測できます。
三重県は合格ラインを公表していませんが、例年だと『教養+専門=7~8割』ぐらいの点数で合格している人が多いです。
このことからも専門教養で8割、教職・一般教養で6割を一つの目標にするといいでしょう。
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オススメの参考書・問題集はありますか?
- オープンセサミシリーズ(東京アカデミー)
- らくらくマスターシリーズ(実務教育出版)
- 要点整理・理解シリーズ(時事通信出版)
これらの参考書・問題集がオススメです。
テキストごとに特徴があるので、自分にあった1冊を選んで勉強してください。


三重県教員採用試験 教職・一般教養の勉強方法まとめ
試験科目は多いため、やみくもに勉強するのではなく、出題傾向を理解してから対策することがポイントです。
効率よく勉強するには、出題傾向を理解することが大事。
僕が三重県志望者の相談を受けていて思うのは、目的に対して的外れな勉強をしてしまっている人が相当多いということです。
どんな勉強でもそうですが、どれだけ時間をかけて努力したとしても、それが間違った方法であれば意味がありません。とくに教職・一般教養は未知な部分が多いので、はじめて受験する方であればこそ、正しい勉強方法を知り、効率よく勉強していくことが大切です。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
「オープンセサミシリーズ(参考書、問題集、ノート)」を使って勉強する人は、過去10年間(2013~2022年実施)の出題を科目別・分野別に分類したnoteを公開しています。
オープンセサミシリーズの目次と出題分野がリンクしているので、「どこを勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。
使う(使おうと思っている)参考書がオープンセサミシリーズでない場合は効果をフル活用できませんが、効率よく勉強を進めたい方はぜひ役立ててください。