- 総合教養(教職・一般教養)の受験科目がわからない…。
- 総合教養(教職・一般教養)の合格ラインが知りたい…。
- 総合教養(教職・一般教養)の勉強方法がわからない…。
こんな悩みを解決します。
合格に向けて勉強を始めたものの、「結局、何から始めればいいの?」と行き詰っていませんか?
香川県教員採用試験の中でも「総合教養(教職・一般教養)」は科目・範囲ともに膨大なので、やみくもに勉強すると時間や労力の無駄になってしまいます。
「効率よく勉強して合格ラインを超えたい!」と考えているなら、きちんと出題傾向を理解し、正しく勉強することが必要不可欠です。
そこで今回は「香川県教員採用試験(総合教養)の勉強方法」を解説していきます。
この記事を読めば、最新(2022年実施)の受験科目や出題傾向から、効率よく勉強する方法まで網羅的にわかりますよ。ぜひ参考にして合格を勝ち取りましょう!
▼この記事を書いている人▼
香川県教員採用試験|総合教養は23科目で構成!
香川県教員採用試験(総合教養)の試験科目は、『教職教養』、『一般教養』、『その他』の3分野に大別できます。
分野 | 科目 |
---|---|
教職科目 | 教育原理、教育法規、教育心理、教育史 |
一般科目 | 人文科学(国語、英語、音楽、美術、保健体育) |
社会科学(世界史、日本史、地理、政治、経済、環境) | |
自然科学(数学、物理、化学、生物、地学) | |
その他 | 情報、一般常識・知識、ローカル |
例年だと、これらの科目から大問42題(解答数50個)の出題があります。
》科目ごとの出題数はこちら。
香川県教員採用試験|総合教養の解答時間は60分
香川県教員採用試験(総合教養)の試験時間は60分です。
それに対する解答数は50問もあるので、1問1分ペースで解かないと間に合いません。実際に、解答時間が足りずに問題を解ききれない人は少なくありません。
本番で時間が足りなくなってしまう理由は、試験時間の配分ミスにあるといえるでしょう。
マークシートへの記入や見直しの時間も考えると、テンポよく解答していくことが必要になってきます。普段の勉強から時間配分を意識しておくなど、十分な対策をとっておくことが必要です。

時間のかかる計算問題(数学、物理、化学)や読解問題(国語、英語)にハマらないことが大事!
香川県教員採用試験|総合教養の過去問を紹介
香川県教員採用試験(総合教養)の問題と解答は『香川県庁の県民室や最寄りの県民センター等』で閲覧できます。また、希望者はコピー(有料)することもできます。



コピーできるのは問題と解答だけです。解説も欲しいという場合は協同出版が出している書籍がオススメ!


香川県教員採用試験|総合教養の合格ラインは5割!
香川県教員採用試験(総合教養)の合格ラインは5~6割だと推測できます。
香川県は合格ラインを公表していませんが、5割ぐらいの点数でも合格している人は多いです。
一次試験の配点は『総合教養:専門教養=1:1.5~2』なので、専門教養で7割、総合教養で5割を一つの目標にするといいでしょう。



+集団面接の点数も加えて一次試験の合格者を決定します!
香川県教員採用試験|総合教養の勉強方法
先日、以下のツイートをしました。
教養試験は効率よく勉強することが大切です。ほかにも専門や面接など多くの試験が実施されるからね。効率よく勉強をしないと試験日までに間に合いません。まずは過去問を5年分ほど用意して傾向を分析することが重要。
傾向を分析すれば「出題数」「頻出分野」を知ることができます。
これを深堀しつつ、総合教養(教職・一般教養)を効率よく勉強する方法を解説します。
①配点の高い科目から勉強する
総合教養の試験科目は多いですが、科目によって配点(問題数)は違います。
科目別問題数一覧
科目|年度 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
教育原理 | 8 | 6 | 7 |
教育法規 | 5 | 5 | 6 |
教育心理 | 1 | 1 | 2 |
教育史 | – | 1 | – |
ローカル | 1 | 2 | – |
国語 | 6 | 6 | 6 |
英語 | 4 | 4 | 4 |
音楽 | 1 | 1 | 1 |
保健体育 | 1 | – | 2 |
美術 | 2 | 1 | – |
世界史 | 1 | 1 | 1 |
日本史 | 1 | 1 | – |
地理 | – | 2 | 1 |
政治 | 1 | 2 | 1 |
経済 | 3 | 2 | 2 |
環境 | – | – | – |
数学 | 3 | 3 | 3 |
物理 | 2 | 1 | 1 |
化学 | 1 | 1 | 1 |
生物 | 1 | 1 | 1 |
地学 | 1 | 1 | 1 |
情報 | 1 | 1 | – |
その他 | 6 | 7 | 1- |
合計 | 50 | 50 | 50 |
1問しか出ない科目に50時間使うくらいなら、複数出る科目に使ったほうが総合点は高くなりますよね。
総合教養の合格目標は5割なので、高得点を狙うよりも安定して5割の得点を取ることが重要です。配点が高い科目に重点を置き、知識をインプットしていきましょう。



1問2点×50問=100点満点です!
②出題頻度の高い分野から勉強する
科目それぞれの範囲は広いですが、すべてから満遍なく出題されません。
たとえば教育法規の中で『教育基本法』と『学校教育法』は100%出ていますが、『児童・生徒に関する法規』はまったく出ていなんですよね。
例)教育法規の出題分野一覧
分野 | 2021 | 2022 | 2023 |
---|---|---|---|
日本国憲法 | 1 | 1 | |
教育基本法 | 1 | 1 | 1 |
学校教育法 | 1 | 1 | 1 |
学校教育に関する法規 | 1 | ||
学校の管理・運営の法規 | 1 | 1 | |
児童・生徒に関する法規 | |||
教職員の法規 | 2 | 1 | 1 |
その他の法規 | 1 | ||
総合問題 |
こんな感じでよく出ている分野がある一方でまったく出ていない分野も相当多いです。
試験に出ない部分にどれだけ時間をかけても意味がありませんよね。時間と労力の無駄をしないためにも、過去の出題傾向を理解することが大事。



出題表が掲載されている参考書・問題集を活用して勉強することがポイントです。なお、受験者に人気の書籍「オープンセサミ」を使って勉強する方は過去10年間の出題表をこちらの記事で解説しています。
③復習メインで勉強する
勉強において重要なのは先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということです。
僕の経験上、どれだけ勉強量を増やしても復習に時間をかけていないと覚えることはできません。僕も勉強時間の7割ぐらいを復習に充てていました。



たとえるなら、『穴の開いたバケツで次々と水を汲む』状態ですね。そのままだと汲んだそばから水が漏れてしまいます。それよりも漏れをふさぐほうがはるかにいい結果になることは明白ですよね。
どのタイミングで復習するかは人にもよりますが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。
1日目 | 1〜10ページをやる |
---|---|
2日目 | 1〜10ページを見直して、11〜20ページをやる |
3日目 | 1〜20ページを見直して、21〜30ページをやる… |
とくに重要なのが翌日の復習。これをしないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。
最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、復習メインを意識して勉強していきましょう。



効率的な覚え方はこちらの記事でも詳しく紹介しています。併せて確認してください。
香川県教員採用試験|総合教養のまとめ
本記事は香川県教員採用試験の総合教養(教職・一般教養)について試験科目や合格ライン、勉強の手順まで解説していました。
香川県の総合教養(教職・一般教養)は以下の23科目から出題があります。
分野 | 科目 |
---|---|
教職科目 | 教育原理、教育法規、教育心理、教育史 |
一般科目 | 人文科学(国語、英語、音楽、美術、保健体育) |
社会科学(世界史、日本史、地理、政治、経済、環境) | |
自然科学(数学、物理、化学、生物、地学) | |
その他 | 情報、一般常識・知識、ローカル |
試験科目は多いため、やみくもに勉強するのではなく、出題傾向を理解してから対策することがポイントです。
効率よく勉強する手順は以下の3点。
これらを意識して勉強すれば十分に合格ラインまで得点を伸ばすことができるはずです。
僕が香川県志望者の相談を受けていて思うのは、目的に対して的外れな勉強をしてしまっている人が相当多いということです。
どんな勉強でもそうですが、どれだけ時間をかけて努力したとしても、それが間違った方法であれば意味がありません。とくに総合教養(教職・一般教養)は未知な部分が多いので、はじめて受験する方であればこそ、正しい勉強方法を知り、効率よく勉強していくことが大切です。


この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

