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【遅いとダメ】教員採用試験の面接練習はいつから?やり方とコツを解説

教員採用試験の面接対策(いつから始める)

教員採用試験の面接試験は不透明な部分が多いので、不安を感じていたり、いつから練習を始めるべきなのか気になる方も多いですよね。

今回は、教員採用試験の面接練習(対策方法)について解説しています。

結論を最初に言うと、「試験日の2ヶ月前、遅くとも1ヶ月前」には準備をはじめておくべきです。

福永

面接で落ちる人は圧倒的に練習不足です。面接対策はやることがかなり多いですからね・・・。

この記事でわかること
  • 教員採用試験の面接練習をはじめる時期
  • 教員採用試験の面接練習のやり方とコツ
  • 教員採用試験の面接練習での注意点
  • 教員採用試験の面接傾向(都道府県別)

内容を理解して実践すれば、面接が苦手な人でも十分に合格基準に達するまで面接戦闘力を高めることができますよ!参考にしてくださいね。

なお、面接の質問内容はこちらの記事で都道府県別に集約しています。
あわせて確認してください。

目次

教員採用試験の面接練習はいつから始める?

結論、「試験日の2ヶ月前、遅くとも1ヶ月前」です。

一次試験(6月〜7月)に面接がある人は、4月頃から始めることが望ましいです。二次試験(8月〜9月)の人は、出願を終えたくらいから始めると良いでしょう。

合格するためには、教員採用試験での面接練習は欠かせません。

特に初心者は繰り返し練習する必要があり、試験日の2ヶ月前でも間に合わないって人はいます。ただし、すでに面接でAやB評価をもらえる人は、一次試験が終わってからでもOKです。

とはいえ、面接の評価だけで最終合格はできないので、筆記対策や論文対策と並行して面接練習する必要があります。そのため、思っている以上に時間がかかることを覚えておきましょう。

教員採用試験 面接練習なしで受けるのはダメなのか

聞かれることは人によるから面接練習なんてする意味あるの?

このように思っているかもしれませんが、面接練習は必ずしましょう!

なぜなら、面接練習をすることで、確実に面接でうまく話せるようになるからです。

『面接練習をする⇒面接でうまく話せるようになる⇒面接評価で減点されにくくなる⇒最終合格の可能性アップ』となるわけです。

面接でうまく話せるようになれば、当然、最終合格できる可能性も高くなってきます。近年の教員採用試験は面接重視なので、どれだけ筆記試験で点数を取れても面接が悪いと合格できません。

時間はかかりますが、少しでも合格率をアップさせるためにも面接練習は必ずやりましょう。

福永

僕自身、緊張で上手に話せず面接は嫌いでした。しかし、練習を何度も行ったので『話すの上手ですよね』と褒められるほどになったんですよね。

面接対策(練習)をやるメリット

  • 緊張しなくなる(自信がつく)
  • 面接の流れがつかめる
  • 面接官に評価されるポイントがみえてくる

このように面接で上手に話せるようになる以外にも多くのメリットがあります。

後述していますが、面接で落ちる人は自信なさげに見えます。面接練習を行い回答に自信をもつことは面接の評価アップ(=最終合格)に直結します。

なので、面接練習をきちんとやっていきましょう!

教員採用試験 面接練習のやり方とコツを解説

具体的な面接練習の手順は以下のとおり。

①面接の傾向を確認する

まず志望自治体の試験傾向を確認しましょう。

なぜなら、自治体によって傾向が異なるからです。

  • 個人面接
  • 個人面接+場面指導
  • 個人面接+模擬授業+場面指導

このように、面接官の質問に答えるだけの面接から、最初(途中)に模擬授業や場面指導をさせる面接まであります。

なので、志望自治体の傾向を早めに把握して準備をはじめましょう。

自治体ごとの試験情報はこちら。

②自己分析する

続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。

自己分析ができていないと、面接官を納得させられる話をできないからです。

突然ですが、次の質問に答えてください。

  • A:あなたの趣味はなんですか?
  • B:あなたの趣味はどこで役に立ちますか?

質問Aにはすぐに回答できたと思いますが、質問Bには即答できなかったのではないでしょうか?

面接は『自分という商品を売り込む(アピールする)セールスの場』です。

先ほどの質問でいえば、「あなたの趣味」は商品なので、内容(特徴)を説明することは簡単にできます。でも、お客さん(面接官)がその商品を欲しがるには、魅力をアピールしないと売れません。

多くの方は自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。

まずは面接で話す内容(自己PRや志望動機)を作るところから始めていきましょう。

自己分析がまだの方は次の記事を参考にしてみてください。特徴や作り方を解説しています。

③面接官に伝わる話し方をマスターする

続いて、面接官に伝わる話し方をマスターしていきましょう。

なぜなら、自己PRや志望動機が良くても、それが面接官に伝わらなければ評価されないからです。

話す内容をわかりやすく、論理的に伝えるには『PREP法』を意識することがポイントです。

PREP法とは

『PREP法』とは、プレゼンやビジネスの場でも使われる「分かりやすく、説得力がある文章構成」を作成する方法のことです。

■ P(Point):結論、主張したいことを最初に言う

■ R(Reason):結論の理由を説明

■ E(Example):具体例や体験を挙げる

■ P(Point):再度、結論で締めくくる

このように『結論⇒理由⇒具体例⇒もう一度結論』の流れで話せば、『伝えたいことは的確に伝え、面接官を引き込む魅力的な話し方』ができます。

日常会話から、結論と理由をセットで答えるように意識しておくと、簡単に使えるので試してみてください。

福永

僕自身、大学等でのセミナーではPREP法を意識してしゃべっているので、「分かりやすい!」と評判なんですよね(笑)

④スマホを使い自主練習

自己分析や話し方(PREP法)を理解したら、本番の面接をイメージして1人で面接練習を進めていきましょう。

スポーツと同じで、知識だけあっても練習しないと使えないからです。

具体的な流れは以下のとおり。

  1. 過去問を使い回答を練る
  2. PREP法を意識して喋る練習
  3. ①②を繰り返す
  4. スマホを使って録画する
  5. 検証と改善

とくに重要なのが④スマホを使って録画することです。

客観的に自分を見ることで、話すときの表情やクセ、声のトーンなどを確認できます。自分自身を見るのは抵抗があると思いますが、かなり重要な作業なので恥ずかしがらずにやってください。

このように「回答を練る→喋る→録画する→検証・改善」を繰り返すことで、面接戦闘力が上がっていきます。

誰がみても表情が柔らかく、スラスラ話せるようになるまで練習していきましょう。

⑤模擬面接で実践練習

最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。

  • 本番特有の緊張感
  • 回答に困る深掘りポイント
  • 客観的な評価

このように1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。

『1人で面接練習⇒すぐに本番の面接』という人も多いですが、これでは失敗する可能性が高いです。

福永

バッティングマシーンで160kmの球を打てても、いきなりプロからホームランは打てないですよね…。

『模擬面接を行う⇒改善点を直す』までやって初めて面接練習をしているといっても過言ではありません。

練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にもみてもらってください。

面接練習は何回くらいすればいい

面接練習って何回くらいするべきですか?目安が知りたいです。

結論、自分が納得できるまでやるべきだと思っています。

現実的には何十回もできないと思いますが、最低でも3回はやりましょう。

  • 1回目:面接の流れを理解する
  • 2回目:面接で基本的な質問に答えられるようになる
  • 3回目:深堀り質問への対応力が上がる

このように3回くらい模擬面接で経験を積めば確実に面接戦闘力は上がります。

注意点としては、模擬面接がおわるごとに反省・改善すること。

福永

もちろん回数を重ねることも大切ですが、1回ごとに改善点を修正していかなければ効果は激減します。

模擬面接⇒改善点を修正して次に活かす⇒模擬面接』のように進めていくようにしましょう。

やってはいけない!教員採用試験の面接対策の注意点

教員採用試験の面接対策を行うとき、やってはいけない注意点を解説します。

  • 自己分析に時間をかけすぎない
  • 回答を丸暗記しない
  • 年齢の近い人と面接練習する

自己分析に時間をかけすぎない

自己分析(自己PRや志望動機)ばかりに時間を使うことはNGです。

なぜなら、面接では「何を言うか」ではなく「誰が言うか」が重要だからです。

簡単にいうと、どれだけ言っていることが素晴らしくても、話す人物に魅力がないと評価されないってこと。

福永

たとえるなら、ジャイアンが「弱いものいじめは良くない」と言っても説得力はありませんが、のび太が言ったら説得力ありますよね。

面接で評価が低い(落ちる)人は、志望動機や自己PRの内容が悪かったことに原因を追求しがちですが、そこじゃありません。話す人に魅力(話し方や表情、誠実さ、態度など)がない場合がほとんどです。

ですので、自己分析はサクッと終わらせて、いろんな人と練習して自分磨きをしてきましょう。

簡単なテクニックで飛躍的に評価が上げられるので、これを利用しない手はありません。必要なテクニックを3つ紹介します。

  1. アイコンタクト
  2. 話のリズムを意識する
  3. メリハリをつけて話す

①アイコンタクト

一つ目のテクニックはアイコンタクト。簡単に言えば、面接官の目をしっかり見て話すことです。

相手の目をよく見る人は、知性的だと判断されるので、自分が話すときだけではなく、面接官が話しているときでもアイコンタクトは忘れずに行ってください。

とはいえ、目をずっと見つめるとどうしても圧迫感を与えてしまうので、面接官の鼻先や眉毛あたりを見るのがベストです!

②話のリズムを意識する

二つ目のテクニックはテンポよく話すこと。

話すときのテンポはとても重要です。どれだけ内容が良くてもテンポが悪いと能力がないと判断されるからです。

福永

テレビやラジオを聞いていればわかると思いますが、しゃべっている内容はあまり入ってこなくないですか?それよりも滑らかに話していれば「よくしゃべれるなー」と感心してしまうはず。

なので、内容は気にせず、詰まらず滑らかに話すことを最優先に心掛けてください。

これは訓練で身に着けることができるので、大学の就職課や友達・親に協力してもらってひたすら練習してください。

③メリハリをつけて話す

メリハリをつけて話すこともテクニックの一つです。

一般的に、面接ではゆっくりと落ち着いて話すべきだと言われていますが、心理学的にはやや早口の方が知的で説得力があると評価される結果が出ています。

福永

つまり、ゆっくり落ち着いて話すというのは昔の方法といえるんですね。

よって、面接ではいつもよりやや早口で話すことをオススメします。

緊張でいつも早口になるから、それはそれでいいってこと?

緊張でがちがちな残念な早口と、知的に見える賢い早口の違いは面接官からすればハッキリ分かります。

そこで重要なのがメリハリなんですね!

緊張した結果の早口は、最初から最後まで一貫して早口ですが、戦略的な早口は大事な部分でしっかりスピードが落ち、スローになった部分は説得力が飛躍的に増します。

これにより面接官は常に重要な部分(キーワード)ばかりが印象に残るので、高評価が期待できるというわけです。

自己PRや志望動機などの内容を考えるのはキリがなく多くの時間と労力を使うわりに、たったの7%しか面接官の印象には残りません。

一方で、紹介した3つのテクニックは、すぐに実践ができ、かつ、効果も莫大。これを知っているだけでライバルたちに差をつけることができるので早い段階から練習してみてください。

回答を丸暗記しない

話す内容を丸暗記することもよくありません。

理由はシンプルで回答のマル暗記では面接で評価されにくいから。

評価されにくい原因は下記の通りです。

  • 棒読みになるので面接官に熱意が伝わらない
  • 暗記していない質問には全く対応できなくなってしまう
  • 忘れてはいけないという緊張感で頭が真っ白になりやすい

『その場で文章を考えて話すなんてムリ・・』と最初はそう思ってしまうのも分かります。

ですが、回答マル暗記の練習方法ではいつまでも面接で評価されないので、絶対にやめましょう。

福永

考えた内容をスラスラ言うには、やっぱり練習するしかありません。丸暗記に頼っているうちは練習不足です。

年齢の近い人ばかりと練習しない

最後は面接練習をする相手ですが、できるだけ年齢の離れた教職に精通した人に見てもらいましょう。

年齢の近い人には通ずる話し方、内容でも年齢が上に上がるほど意思疎通が難しくなってきます。とくに大学生は同じ大学の気の知れたメンバーだけで練習しがちですが、緊張感のない練習ほど効果は半減してしまいます。

また、考えてみて欲しいのですが、友達に適切なフィードバックできそうですか?

教職経験がない・人生経験が乏しい今の段階では、『この回答は分かりにくかった』くらいしかコメントできないですよね。これは経験の浅い講師も同じです。

教採塾の川上氏もツイッターでこう言っています。

教師志望者の集まるオープンチャットでは、「それ面接で言ったら絶対アウトなのに。あちゃ~、鵜呑みにしているわ。」というようなアドバイスが横行している。 皆で集まっているという安寧に浸ることはできても、結局は、素人同士のアドバイス。 鵜呑みにしていると、不合格への道を着実に進むだけ。

Twitter

面接力を最短ルートで上げていくためには、教採を経験した人や試験を知っているプロと模擬面接を行って適切なフィードバックをもらうことが大切です。

なお、教員採用試験の面接で落ちる人・受かる人の特徴を下記記事で解説しています。あわせて確認してください。

【参考】教員採用試験 面接の傾向(都道府県別)

ここでは、教員採用試験の面接傾向を都道府県別にまとめた記事を紹介しています。

過去の質問内容も集約しているので、参考にしてください。

北海道・東北

関東

甲信越・北陸

東海

近畿

中国・四国

九州・沖縄

教員採用試験の面接で受かる人物になろう!

繰り返しになりますが、教員採用試験は人物重視です。筆記試験で高得点を取れても人間的魅力(教員としての資質)がなければ合格できません。

面接で一定の評価をもらうには、はやめに面接練習を始めることが大事です。

持っているコミュ力によって面接対策をはじめる時期は異なりますが、遅くとも試験日の2ヶ月前には取り掛かっておきたいところ。

面接で受かる人になる手順は以下のとおり。

面接練習を行っていけば、必ず面接の通過率は上がっていきます。

頑張って筆記試験を突破したのに、あと一歩で落ちるのは悔しいですよね。そんな思いをしないように準備をはじめましょう。

自治体別の面接情報はこちら。

今回は以上です。

その他、教員採用試験の内容はこちらの記事でまとめています。

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