■ 教員採用試験の面接はどんな人が落ちるの?
■ 教員採用試験の面接で受かる人と落ちる人の差は?
■ 教員採用試験の面接で受かるには何をすればいいの?
今回は、教員採用試験の面接で落ちる人の特徴を紹介します。
教員採用試験の面接で落ちてしまう人には、いくつかの理由があります。
落ちる人の特徴を知らないで、試験に臨んでも結果は変わりません。
少なくとも、この記事で取り上げる6つの項目に該当しないようにしましょう。
ぜひ、参考にしてくださいね。
▼この記事を書いている人▼
【不合格フラグ】教員採用試験の面接で落ちる人の特徴6選
面接では、ちょっとしたことが原因で減点となることがあります。
とくに以下の6点は評価に直結しやすいため、意識して対策するようにしましょう。
- 目を見て話さない
- 質問に沈黙する
- 丸暗記した内容をそのまま話す
- 話が長い
- 無表情で面接を受ける
- 感情的になる
①目を見て話さない
前提として、面接中は面接官と目線を合わせるのが基本です。
うつむきがちで話していたり、どこを見ているんだろうという所を見つめて話したりする人が多くいます。
ときどき目線を外すくないなら問題ありませんが、目を合わせないまま延々と話し続けるのはNG。
面接は人と人とのコミュニケーションですから、きちんと目を見て話せないと大きな減点対象となります。

面接官が複数人いる場合は誰をみて話せばいいの?
面接官が複数いる場合は、全員に万遍なく目線を送ることが大切です。
アピールをする際には、全員に話しかけるように目線を動かし、面接官が話しているときは、その人に集中して目線を合わせるといいでしょう。
②質問に沈黙する
面接試験で絶対にやってはいけないのが「沈黙」です。
面接官に「都合が悪くなると黙る人」という印象を与えてしまい、教員に相応しくないと判断されてしまうからです。
また、受験者の中には、話す前に「え、えーっと」や「あーあのー」などを繰り替えす人もいますが、話すたびにこれらの言葉を文頭に置くと、どうしても気になってしまいます。
言葉に自信がないようにも聞こえてしまうので、「そうですね」や「はい」などに置き換えるなどで対処しましょう。
どんな質問が来ても、すぐに回答できるように模範回答を練って準備することが大切です。



すぐに回答できない場合は、「申し訳ありません。勉強不足でした」と詫びるようにしましょう。連発はNGです。
③丸暗記した内容をそのまま話す
過去問を使って回答を準備することは良いことですが、その回答を丸暗記し話すことはNGです。
たいていの場合、丸暗記した回答は棒読み口調になることが多く、聞いていて違和感しかありません。
面接官から「ロボットのような人だな・・・」と思われてしまいかねないので注意しましょう。



模擬面接を重ねて、自分の言葉で自然に話せるまで繰り返し練習しましょう!
④話が長い
普段のおしゃべりと同じように、一方的に話し続ける人は好かれません。
また、長くダラダラ話しても、「結局、何が言いたいんだろう?」と相手を疲れさせてしまいます。
そのため、面接では短く、簡潔に答えて会話のキャッチボールをうまくすることがポイントです。



簡潔に話すコツは、結論を先に言うこと。たとえば、「理由は3つあります」と言ってから話始めれば、面接官は「何だろう?」と興味をもって聞いてくれるという算段です。
⑤無表情で面接を受ける
聞かれたことに回答するだけが面接ではありません。
面接官もあなたに質問を通してコミュニケーションを図ろうとしているのです。
せっかく話しているのに、相手がボーっと聞いているだけでは気分が悪いですよね。
面接官に好印象を与えるためにも、話しているときは適度に頷くことが重要です。



まったく難しいことではありません。友人や家族との会話で心掛けておきましょう!
⑥感情的になる
最近は少なくなりましたが、意地悪な質問をしてくる面接官もいます。
否定されるようなことがあっても、感情的になって回答することはNGです。
間違っても面接官を論破してやろう!などと思ってはいけませんよ。
感情が爆発しそうになったときは、試されていると思って冷静さをアピールできるように考えましょう。
教員採用試験で圧迫面接はあるのか?
結論から言うと、教員採用試験で圧迫面接は、ほぼありません。
なぜなら、面接官マニュアルで「受験者の心理を揺さぶること」が禁止されているからです。
たまに回答に困るような質問をされることもありますが、落とすために聞いているわけではありません。
- ストレス
- コミュニケーション
- 柔軟な対応
こういった項目をチェックしています。
繰り返しになりますが、教員採用試験の面接で、圧迫されることは滅多にありません。
仮に圧迫気味の対応をされても、「割り切ること」で対処可能!
すべては、あなたを試すためにやっているからです。
まんまと乗せられないよう冷静に対応しましょう。



熱くなりそうだなと思ったら、「一旦、話をまとめます・・・」といって、落ちついて整理しましょう。
【印象が重要】教員採用試験の面接で受かる人になるには?
面接試験に受かる(合格基準の評価を得る)には、「コミュニケーション能力」と「態度」を鍛えることがポイントです。
理由は、面接の評価基準のなかで、面接官が確実に評価できる項目だから。
項目 | 着眼点 |
---|---|
積極性 | ・志願動機が明確で、高い志を持っているか。 ・自ら進んで行動し、現状の改善に取り組む姿勢があるか。 ・集団をまとめ、動かすことのできる発言力、行動力があるか ・教育公務員として子供や保護者、社会に尽くす姿勢があるか |
思考力 判断力 | ・質問の趣旨を正しく理解し、的確に答えることができるか。 ・物事を深く考え、本質を捉えることができるか。 ・自ら進んで問題点を洗い出し、現状を踏まえた発想ができるか。 ・適切な判断をくだすことができるか。 |
協調性 | ・集団の中での調和のとれた言動や気配りができるか。 ・相手を思いやり、柔軟な態度で人と接することができるか。 ・異なる立場・考えを認め、協力して行動できるか。 ・自分の個性をよく理解し、集団内で生かすことができるか。 |
コミュ力 | ・簡潔に分かりやすく話すことができるか。 ・論旨が首尾一貫しているか。 ・用語、音声が適切・明瞭で、語彙が豊富であるか。 ・会話の中に、相手を尊重する姿勢や態度が見られるか。 |
態度 | ・明朗で表情や動作がはつらつとしているか。 ・受け答えに誠実さや教育的愛情が感じられるか。 ・精神的な強さやしなやかさがあるか。 ・礼儀正しく、身だしなみに適度な注意が払われているか。 |
これはほとんどの自治体で使用される面接の評価基準です。面接官はこれらの項目に沿って、受験者を評価しています。
基本的に評価項目は抽象的すぎるので、15分くらいの短時間で的確な評価はできません。



実際に面接官経験のある元校長先生や元教育委員会の方と話したときにもそんなことを言っていましたよ(汗)。
しかし、コミュ力や態度は誰でも出会ってすぐ、話してすぐ気づくので、確実に評価されるわけです。
態度(印象)をよく見せる
主に「表情(笑顔)」、「身だしなみ」、「しゃべり方」などです。
あなたの周りにも、
- 「話をしていて楽しい人」
- 「話をしていてつまんない人
っていますよね。
面接試験も、それと同じですよ。
面接官に「この人は、話をしていて楽しい人」と思わせることができれば最低でもC評価以上はつきます。
面白い話があります。
アメリカにあるリーランド・スタンフォード・ジュニア大学(スタンフォード大学)が実験したデータによると、プロの面接官が数時間かけて面接した人物の印象(好感度)と、一般人が同じ人物を15秒ほど面接したときの印象(好感度)はほとんど同じだったそうです。
つまり、面接官が時間をかけて評価したとしても、「第一印象に縛られた評価をしてしまいがち」ということが実験から導き出されました。
それだけ第一印象(好感度)が評価を左右するということを示しています。



すごい経験や実績があったとしても、表情や雰囲気などの印象が最悪だと、評価はあがりにくいってことです。
コミュニケーション能力が大事
印象が良くても「コミュ力」がないと面接試験でB評価以上がつきにくいです。
例えば、面接官に「好きなスポーツを教えてください」と聞かれたとき。
- 「はい、好きなスポーツはバレーボールです。中学校1年生から続けています」
- 「私は、運動が苦手なので好きなスポーツはありません」
この違いがわかりますか?
面接官が聞きたいことは、「好きなスポーツ」です。
「好きなスポーツはありません」だと、明確な回答になっていないんですよ。
面接官も「あ・・・そうですか・・・。」となってしまいます。



聞かれたことに対してうまく返答できたはずなのに、なぜ評価が悪いの・・・
確かにうまく返答できていたとしても、聞かれたことに対して見当違いのことを話していれば評価はあがりません。
あくまで面接試験は、「話した内容が相手に伝わるか、どうか」が重要であることを意識して対策しましょう。
以下の記事で対策方法の手順を解説しています。
教員採用試験の面接で落ちないためには事前準備が大事
面接に「受かる人」と「落ちる人」の違いは、どれだけ事前準備に時間をかけているかどうかです。
面接に受かる人は、
- 学歴が良いから
- 容姿がいいから
- 講師経験があるから
だと思っていませんか?
確かにそれらも個人の努力の賜物といえる大切な要素ではありますが、絶対的条件ではありません。
逆にいうと、それら全てを持ってる人の中で合格する人もいればしないひとも山ほどいるのです。
繰り返しになりますが、面接に「受かる人」になるには、面接への「事前準備」が必要不可欠。
なぜ、その自治体でないとダメなのか、自分はどんな人であるのか、思いを伝えアピールできるのは面接の短い時間の中だけです。
「準備」とは具体的に、「自己分析を行い自己PRや志望動機を練る」こと。
その場の考えや思いつきで質問に答えるのではなく、自治体の方針や自分の強みと紐付けて意見を述べることができればより説得力がある話になります。
以下の記事で自己PRや志望動機の作り方を解説しているので確認してみてください。
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

