このようなお悩みを解決できます!
- 名古屋市教員採用試験 面接試験(人物)の内容
- 名古屋市教員採用試験 自己アピールシートの書き方
- 名古屋市教員採用試験 個人面接の傾向と対策
- 名古屋市教員採用試験 集団面接の傾向と対策
今回は、名古屋市教員採用試験の面接試験について徹底解説します。
教員採用試験は、教員になる(就職する)試験なので、民間企業の就職活動と同じく面接試験(人物試験)が実施されます。
本記事を読むと、面接試験の傾向から対策に必要な内容を理解できるだけでなく、実際に聞かれた過去の質問やテーマまで知ることが可能です!
「名古屋市教員採用試験の面接ってどのような感じなの?」「面接試験が不安」という方は、ぜひ参考にしてください。
名古屋市教員採用試験の面接内容は「個人面接」と「集団面接」!
名古屋市教員採用試験の面接試験は「個人面接」と「集団面接」が実施されます。
面接試験では、筆記試験では判断することのできない、受験者の『積極性、社会性、信頼感、態度、コミュニケーション能力』など、教員として求められる人物面での適性と能力を把握するために行われています。

筆記試験だけではあなたに教員としての適性・資質があるかどうかを判断できないので、面接で人物面のチェックをするわけです!
まずは面接試験の内容を簡単に紹介しますね。
個人面接の内容
受験者1人と面接官3人による形式。提出する自己アピールシート(後述)に沿って自己PRや志望動機などに関する質問がなされます。
個人面接では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
集団面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
間違いのない回答を目指すことも重要ですが、あまりマニュアルに頼るのではなく、それ以上に自分らしさや名古屋市への熱意をアピールできるように準備していきましょう。
集団面接の内容
受験者4人と面接官2人による集団形式での試験です。
一般的に集団面接といえば、同じ質問に複数の受験者が同時に回答する試験を想像すると思いますが、名古屋市は違います。
与えられた課題についてグループで話し合ったり、模擬指導をしたりして、個人としてのリーダーシップや協調性、グループとしての結束力などが求められます。
内容を知らなければ、何も対策ができないのできちんと傾向を理解して準備をはじめてください。
以上が、名古屋市教員採用試験における面接試験の内容です。



続いて、面接試験で重要な資料になる「自己アピールシート」を解説します。
名古屋市教員採用試験 自己アピールシートの書き方
自己アピールシートは、別名「面接カード」と呼ばれていて面接試験で使われる資料のことです。
この 自己アピールシート には、志望動機をはじめ今までの経験や特技・趣味など、あなたを知るためのポイントが凝縮されており、面接官は提出された 自己アピールシート を見ながら、内容とあなたが一致する人物かどうかを判断します。
実際の面接では、 自己アピールシート に書かれた内容に沿って質問されることが基本となるため、書き方ひとつで状況をコントロールできるんですね。また、面接官は限られた時間の中で何十人もの 自己アピールシート に目を通すことから、丁寧な字で読みやすく書くことが重要です。
自己アピールシートの提出はいつ
一次試験日に提出(持参)します。
自己アピールシートは出願が始まると、名古屋市教育委員会のホームページからダウンロードできるので、忘れずに確認してください。
自己アピールシートの内容
例年、自己アピールシートの内容は変わらないので、下記サンプルデータを使って合格発表が出るまでに完成させておき、本物の自己アピールシートが公表されたら転記するように準備しておきましょう。
自己アピールシートの書き方は?
自己アピールシートを作成するときのポイントを紹介します。
- 自己分析
- 結論から書く
- 添削を受ける
①自己分析
まずは、自分自身はどんな人間なのか、なぜ名古屋市の教員を志望するのか、といった自己分析をしましょう。
面接では、自己PRと志望動機を中心に問われるため、自己分析がきちんとできていないと面接官を納得させられないからです。
一番時間のかかる作業なので、早めに準備することが大事です。
②結論から書く
文章を書くときは、結論(自分が最も伝えたいこと)から書きしょう。
なぜなら、 読み手(面接官)が圧倒的にわかりやすくなるからです。
面接官は短い時間で要点を理解して聞きたいことを精査するので、何が書いてあるのか(言いたいのか)分からないと質問できません。
『何も聞かれない⇒アピールできない⇒評価は上がらない(不合格)』という結果になってしまうため注意が必要です。
③添削を受ける
書けた自己アピールシートは、必ず第三者に見てもらいましょう。
なぜなら、誤字脱字や文章の意味がわかるかどうかなど、客観的な判断をしてもらえるからです。
自己アピールシートに答えはありませんが、だれが見てもわかる内容に仕上げることは可能なはず。
面接に入る前の重要資料であることを念頭に置いて、じっくり内容を考えていきましょう。
なお、自己分析(自己PRや志望動機の作り方)やより詳しい自己アピールシートの書き方を以下の記事で解説しています。
以上が、自己アピールシートの概要と書き方です。



続いて、個人面接の傾向や対策方法、過去の質問を解説します。
名古屋市教員採用試験 個人面接の傾向と対策
ここでは、名古屋市教員採用試験の個人面接について傾向や対策方法を解説していきます。
個人面接の流れ
体育館で受付を済ませたあと、教室にて面接試験の説明を受けます。
その後、順番まで待機し、呼ばれたら面接室の前まで移動します。
前半は提出した自己アピールシートに沿った質問がなされます。
後半は、教職に関する基礎的知識や教育に対する考え方、人間性を確かめる質問がなされます。
個人面接の試験時間
名古屋市教員採用試験の面接時間は30分です。
一般的に面接時間の平均は15分なので少し長い傾向があります。



20分くらいで終わったんだけど・・・。これって不合格フラグなんかな?
面接時間がたとえ短かった場合でも、不合格だと決めつける必要はありません。
短すぎるから不合格とは限らず、採用側の事情で短い時間しかとれないときや、すでに結果が見えているときは、短い時間でも合格の場合があります。
限られた時間であってもしっかりと自己アピールができていれば、採用されることも十分考えられるので安心して臨みましょう。



逆に長くて落ちることもあるからね・・・。面接時間はあまり気にしなくてOK!
個人面接の評価基準
個人面接では、面接官それぞれが下記の観点に沿って評価をつけます。
- 教育公務員としての適性・使命感
- 実践的指導力
- 職務遂行能力
- 名古屋市への就職意志
- 教職に関する基本的知識や理解
- 教育に対する考え方
- 人間性(身だしなみ、態度、明朗性)
出典: 二次口述のねらい(名古屋市教育委員会)
最終的に面接官の評価を合わせて、総合評定(5段階)を判断。



なお、2以下で不合格となります。
個人面接の過去問(質問)
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
何を聞かれるのかがあらかじめわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
名古屋市では、自己アピールシートに基づく質問にくわえて、教育時事や施策についても問われています。
ここでは、過去の面接試験で具体的に聞かれた質問をまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!



その辺に落ちているような出典(出どころ)が不明なものではなく、僕自身のツイッター、サイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
一般的な質問
- 緊張していますか。
- 自己アピールをしてください。
- 志望理由は何ですか。
- なぜ名古屋市の教員を志望するのですか。
- 名古屋市の魅力はどこですか。
- 教師を目指したきっかけは何ですか。
- 尊敬できる恩師はいますか。
- ストレスはためやすいですか。
- ストレス解消はどうやってしていますか。
- 長所と短所を教えてください。
- 短所を克服するために努力していることはありますか。
- 自己研鑽はしていますか。
- スポーツは何かしていますか。
- 健康で気をつけていることはありますか。
- 気になるニュースは何ですか。 など。
教職・教育に関する質問
- 中央教育審議会の令和3年1月26日の答申の中で、「2020年代を通じて実現すべき令和の日本型学校教育の姿」として掲げられている「個別最適な学び」と「協働的な学び」とは、それぞれどのようなものですか。
- 文科省の示した「学校における」新型コロナウイルス感染症に関する衛生マニュアル~学校の新しい生活様式~」において、学校での「3つの密」の回避のために、どのような対応が必要であるとされていますか。
- 「チームとしての学校」とは、どのような対応が必要であるとされていますか。また「チーム学校」を進めるにあたって、大切なことはなんですか。
- 主権者教育とはどのようなものですか。
- 令和3年5月に文部科学大臣が発表したメッセージ「不安や悩みを抱える全国の児童生徒や学生等のみなさんへ」の内容はどのようなものでしたか。
- 学校評価における「学校関係者評価」とはどのようなものですか。
- ナゴヤ・スクール・イノベーション事業とは、どのようなものですか。
- なごやINGキャンペーンとはどのようなものですか。
- 名古屋市では、日本語指導が必要な児童生徒のために、どのような支援を行っていますか。具体的な取り組みを述べてください。
- 文部科学省の「学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル」の中で、各教科等における「感染症対策を講じてもなお感染リスクが高い学習活動」として挙げられているものには、具体的にどのようなものがありますか。
- 「インクルーシブ教育システム」とは、どのようなものですか。
- 個別の教育支援計画と個別の指導計画とは、それぞれどのようなものですか。
- 学校図書館の設備充実のために、学校における取組として大切なことは何ですか。
- 小学校高学年における教科担任制のねらいは何ですか。
- 幼稚園での食事場面で窒息や誤嚥を防ぐための指導や工夫には、どのようなことがありますか。
- 「自発的な活動としての遊び」とはどのようなことですか。
- 「指導計画の作成」にあたって必要な基本事項を挙げてください。
- 教科横断的な視点での教育課程の編成とはどういったことだと考えていますか。
- 教員のワークライフバランスに向けてどのようなことが大切だと思いますか。
この他にも、過去に聞かれた質問や回答例などを以下の記事で集約しています。
以上が個人面接の傾向です。
なお、面接対策のやり方(対策方法)などは以下の記事で解説しています。



続いて、集団面接の傾向や対策方法、過去の質問を解説します。
名古屋市教員採用試験 集団面接の傾向と対策
ここでは、名古屋市教員採用試験の集団面接について傾向や対策方法、過去問を解説しています。
集団面接では、 筆記試験では判断できない受験者の人間性や教員への資質・適性、志望意欲などを評価する人物試験です。面接形態は「討議+場面指導+面接」の3部構成で、面接官2人に対して受験者4人で行います。
試験時間は30分ほど。
集団面接の流れ
面接会場に入室すると、順番に受験番号と名前を言って着席します。
テーマが発表されるので、1分間で構想し、順番に1分間で発表します。
全員の発表が終わると、次のお題が発表されます。
続いて、お題に沿って場面指導を行います。
構想1分、発表1分。
グループ全員でお題に沿って意見交換を行います。
試験時間は6分。
最後に全体を通しての質問に回答して終了。
- 模擬指導で重視したことは何ですか。
- 模擬指導でもう少し時間があったらどんなことをつけくわえますか。
- ○○さんは意見が少なかったように思いますが、言い足りないことはありませんか。
- 自分の意見をしっかり伝えることができましたか。
- 教師として指導を行った結果、逆効果となった場合はどうしますか。 など
集団面接の評価基準
集団面接では、面接官それぞれが下記の観点に沿ってA~Dの4段階で評価をつけます。
適切な話し方 動作 | 自分の考えをわかりやすく伝えることができるか |
---|---|
使命感 情熱 即応性 | 子どもの自己肯定感を高め、よりよく成長させようとする姿勢をもっているか |
積極性 協調性 | 他者の意見も聞き、教師として大切なことを考えようとする姿勢があるか |
多面的理解 | 子どもの状況や心情をふまえ、個に応じた指導をしようとしているか |
最終的に面接官の評価を合わせて、総合評定(5段階)を判断。



なお、2以下で不合格となります。
集団面接の過去問
集団面接で評価を上げるコツ
集団面接を攻略(評価を上げる)コツは次の3つを意識することです。
- 指導力を鍛える
- 友人同士で意見交換を行う
- 実戦形式での練習
①指導力を鍛える
「生徒指導や学習指導」がテーマになりやすいです。
そのため、教職の知識や自分なりの教育観を考えおくことが重要。その際、名古屋市の方向性や文科省の資料などにも目を通しておくこと。
②友人同士で意見交換を行う
日頃から友人同士で教育問題などについて意見交換を行いましょう。
討論では他者とのコミュニケーションが何よりも大切なので、意見を聞くこと、まとめることも重要な要素になるからです。
このときは自分の意見に説得力を持たせるため「こういうことだから、こう思う」と、根拠を盛り込んで論理的に話すことがポイント。
③実戦形式で練習する
必ず1回、できれば2回は実戦形式の練習を受けましょう。
大学などでも対策してくれると思いますが試験は年齢や身分が不特定の人と一緒になるため、予備校などを使うと効果的です。
以上が集団面接の傾向です。



最後に、面接試験でよくある質問を紹介します。
名古屋市教員採用試験 人物試験(面接)でよくある質問FAQ
ここでは、人物試験(面接試験)でよくある質問に回答しています。
- 面接で落ちる人に特徴はありますか?
-
はい、あります。具体的には、「目を見て話さない」「丸暗記した内容をそのまま話す」「話が長い」などが挙げられます。以下の記事で具体的に解説しているので参考にしてください。
- 面接(二次試験)の合格率はどれくらいですか?
-
過去3年間(2020~2022年度)の平均は55.1%です。少し高めですが約半分が落ちると考えれば簡単ではありません。詳しくは以下の記事で解説しています。
投稿が見つかりません。 - 面接対策はいつから始めるべきですか?
-
遅くとも試験日の2カ月前から取り掛かりましょう。傾向の把握、回答の準備、実践練習など、対策しなければいけないことは多いです。とくに面接に苦手意識を持っている人は少しでも早く準備をはじめることが大事。詳しくは以下の記事で解説しています。
- 自己PRや志望動機が思いつかないのですが…。
-
とりあえずなんでもいいの長所や短所、これまでの経験からやってきたことを書きだしてみましょう。そこから、その時どう思ったのか、何をしたのか考えていくことで1つの軸が見えてきます。時間がかかる部分なので早めにやることがポイントです。詳しくは以下の記事で解説しています。
- 面接の過去問(質問)はどこで入手できますか?
-
面接の過去質問はどこにも公開されていません。勤務校や大学で受験した経験がある先輩がいれば聞いてみると良いでしょう。なお、以下の記事では過去の受験者から集約した情報を公開しているので参考にしてください。
以上が、人物試験(面接試験)でよくある質問です。
まとめ:名古屋市の求める教員像を理解して面接対策を始めよう!
名古屋市教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
人物試験(面接)は採用者側(名古屋市)が求める教員像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教員像をきちんと把握してから対策してください。
名古屋市が求める教員像は以下のとおりです。
〇専門的な知識と幅広い教養を有する人
〇教育に対する情熱と使命感をもつ人
〇健康な体と豊かな人間性を備えた知・徳・体のバランスのとれた人
出典:名古屋市教育委員会



「このような人物が欲しい!」という名古屋市からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接試験は考えているより簡単に行えますよ。
面接対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

