■ 面接カードの書き方を教えて!
■ 自己PRは何を書けばいいの?
■ 志望動機の作り方が知りたい!
今回は、教員採用試験の面接カードと自己PR|志望動機に関する情報をまとめています。
- 教員採用試験 面接カードとは?書き方を3ステップで解説!
- 教員採用試験 自己PRの特徴と作り方
- 教員採用試験 志望動機の特徴と攻略ポイント
教員採用試験の面接は、事前に提出する面接カード(志願書|面接個票|自己アピールシートなど)をベースに行われます。
面接カードの内容が薄ければ、面接官に聞いてほしいアピールチャンスを逃すことになります。面接で存分にアピールできないと評価を上げることができません。
面接官に伝わる内容を書くためには自己PRと志望動機が重要です。
とはいえ、一言で「自己PR|志望動機」といっても、具体的にどうやって作れば良いかわからない受験者は多いものです。
そこで本記事では、面接官に伝わる面接カードの書き方と自己PR・志望動機の作り方を解説します。
この記事で解説していることを実践できれば、面接官に興味をもってもらえる魅力的な自己PR・志望動機を書けるようになりますよ。
面接カードは面接官の興味を引くための重要なデータです。面接官の気持ちになって「この受験者には教員になってほしいな」と思ってもらえる内容を考えていきましょう。
面接試験の対策方法や過去問を知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
.png)
教員採用試験の面接カードとは?書き方を3ステップで解説!
面接カード(志願書|面接個票|自己アピールシートなど)とは、面接試験で使用される資料のことです。
氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなど、面接官が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための役割があります。
実際の試験では、提出する面接カードに基づいて過去の経歴や経験、志望動機や今後の抱負など幅広く聞かれているので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
魅力的な面接カードを書くうえで重要なポイントは以下の3つです。
- 自己分析
- 結論から書く
- 添削をうける
①自己分析
まずは、自分自身はどんな人間なのか、なぜ教員を志望するのか、といった自己分析をしましょう。
面接では、自己PRと志望動機を中心に問われるため、自己分析がきちんとできていないと面接官を納得させられないからです。

これまでの人生でアピールできるようなことをしてきてないよ…。
このように悩んでいる方もいるかもしれませんが、必ず、自分を見つめなおせば、「好きなこと」「熱中したこと」「やりたいこと」が見えてきます。
面接カードに書く内容は、自分が経験したことや考えていることを正直に書くものです。しかし、0から1をつくってはいけませんが、1を100にふくらますことは許されます。



もし部活動をしていたなら、〇〇係として部をとりまとめる仕事をしたとか。映画が好きなら、鑑賞記録をブログで発信を続けていて、そこから交流や交友関係がおおきく広がったとか。
これはあくまで例ですが、とにかく教員に向いている、適性がある人材だということをアピールしなきゃいけないので、自分の好きなこと・やりたいことに関する話1を100に盛って、教員として活かせる能力を得られたというアピールを考えてみましょう。
なお、具体的な自己PR・志望動機の作り方は後述しています。
②結論から書く
まず、「結論」から書き、その次に「理由もしくは具体例」を述べて、最後の一文で、再度「結論」を持ってきます。
これをPREP法といいます。
PREP法とは、文章を簡潔・論理的に伝える方法のこと。
P:結論、主張(Point)
R:理由、根拠(Reason)
E:例、体験(Example)
P:結論、主張(Point)
なぜこの順序なのかというと、読み手が圧倒的にわかりやすくなるからです。また、文章が論理的になるため説得力が増すメリットもありますよ。
実際に面接カードを書いてみると、
どんな構成で文章を書けばいいのかわからずに手が止まってしまったり、
文章を書いているうちに軸がブレてしまい伝えたいことがわからなくなってしまったり、
する人も多いことでしょう。
その点、このPREP法を使って書けば、要点→理由→例→要点の順番に当てはめて書き進めれば良く、スムーズに書くことができます。



自分が伝えたいことを整理しながら書けるので主張の軸もブレませんよ!面接で回答するときも使える型です。
③添削を受けてフィードバックをもらう
最後は書けた面接カードを友人や家族、学校の先生などに見てもらいましょう。
なぜなら、内容や誤字脱字、引っかかる部分など、客観的な判断をしてもらえるからです。
結局のところ、「面接官がどう思うか」が重要なので、あなた自身がきちんと書けたと思っても意味がありません。
面接カードに答えはありませんが、だれが見てもわかる内容に仕上げることはできますよね。
面接に入る前の重要資料であることを念頭に置いて、多くの意見をもらい完璧な面接カードを準備して面接試験に臨みましょう。



面接カードを見てほしいけど、周りに頼れそうな人がいなくて・・・。



勤務校や大学等のサポートが満足に受けられずに悩んでいる人は、「ココナラ」というサービスをオススメしますよ!
① リーズナブルな料金!(1,000円〜)
② 添削者のクオリティが高い!(元校長・教育委員会人事など)
③ 最短1日で完結!(ネットでやりとりするので素早く見てもらえる)
料金や指導者も気になるところだけど、個人的には、「見てほしいときに、サクッと添削してもらえる」ところが、「ココナラ」をオススメする理由です。
大学や予備校では、即日対応してくれることはほとんどないですし、そもそも見てくれるかどうかも分からないですからね。
登録は無料なので、面接カードを見てもらいたい人は「ココナラ」の検索窓に「🔍教員採用試験 添削」で検索してみるといいですよ。
オススメ:ココナラで面接カードの添削者を探してみる
面接カードは書き方ひとつで面接試験の内容が決定してしまうといえるほど、重要なものです。
面接官は試験が始まるまでの短い時間で内容を確認しなければならないため、一目でわかる内容を書かなければなりません。
なので、丁寧で読みやすく、内容が伝わりやすい表現を心掛けて作成してください。
教員採用試験の面接カード対策!自己PRの特徴と作り方
自己PR(自己アピール)とは、面接官が受験者の大まかなことを把握するために問う定番の質問です。
その後の面接の評価や流れに大きな影響を与えることがあるので、慎重にかつ大胆に考えていきましょう。
自己PRの形式
- 最初に自己紹介をしてください。
- 1分間で自己PRをしてください。
- 最後に自己アピールをしてください。
自己PRの形式は自治体によって、広範囲な問われ方をしています。
だからといって、好きなことだけをダラダラ話しても面接官にインパクトを与えることはできません。
- 「自分が何を伝えたいのか」
- 「どんな経験をしてきたのか」
- 「どういう教員になるのか」
といったことを、しっかりアピールすることが大切です。
たまに「自分の長所にふれて」や「過去の経験を踏まえて」などと内容に制限をつけられることもあります。
その場で臨機応変に対応することが求められるため、これしかないと決めつけず、日々の練習で落ち着いて対応できるよう心構えをつけることがポイントです。



事前に何度も練習し、納得のいくPRを考えましょう。
自己PRのポイント
- スムーズな対応
- 伸び代を見せる工夫
- 教員・公務員としての自覚
- わかりやすく伝える
スムーズな対応
自分自身の経験や考えを問われている際に、回答に時間がかかったり、戸惑ったりすると面接官は不安を感じます。
回答に正当性があるのか、あるいはなにか別に考えがあるのではないかと思わせてしまいます。
スムーズに回答することで面接官に不安を与えず、安心感・信頼感を与えるように準備することが重要です。
また、緊張しすぎるのもよくありません。
緊張している場面でも、面接官に緊張感を与えず、スムーズに話ができることは、面接評価上大きなポイントとなるため、繰り返ししゃべる練習をして対策しましょう。
伸び代を見せる工夫
例を出して考えてみます。
以下の面接質問に対する2つの回答をみて、どちらの受験者が、この先、教員として成長力が高いと評価されるか予想してみましょう。



過去の経験でもっとも大変だったことは何ですか



「大学3年生のときに、大学祭の運営に携わっておりました。その際に他のメンバーがなかなか私の指示に従ってくれず、つらい思いをしたときがあります。そのときが一番大変でした」



「大学3年生のときに、大学祭の運営に携わっておりました。私の努力が足りず、その際にメンバーの意見集約に苦労しましたが、メンバーの意見をしっかり聞くようにという教授からのアドバイスのもと話合いの機会を多く設けるなどの努力をした結果、なんとか無事運営をすることができました。」
一見すると両者とも同じテーマを話しています。
しかし、受験者Bの方が面接官は「努力し」「具体的に活動できる」という印象を与えやすいです。
このように話し方、説明の仕方を工夫することによりアピールの効果が大きく変化することを理解しておきましょう。
また、自分で考えた自己PRを抑揚なく読むだけでは、面接官に飽きを感じさせてしまいます。
普段の会話でもそうですが、相手にどのように伝えるか、どう工夫するかで自己アピールは大きく変化します。
まずは話す内容をつくり、スムーズに話す練習をします。その後、自分で録音などをしながら、インパクトのあるPRになっているかを確認し、修正していくことが重要。
せっかく時間をかけて練った自己PRですから、より面接官に響くような話し方、プレゼンテーションの技法に磨きをかけ、面接序盤を勝ち抜きましょう。



自己満足じゃ意味がないので、できるだけ友人や先輩・後輩などに意見を求めると効果的です。
教員・公務員としての自覚
面接経験が少ない受験者に多いのが、面接で自分をさらけだしすぎてしまうことです。
もちろん正直な人という良い印象も与えますが、時にそれが逆効果となることも少なくありません。
たとえば、趣味を問われたときに、一般的に好ましくないとされている事柄(ギャンブルなど)や教職員として不適切な事例をそのまま回答してしまうと面接官に不安を与えることになります。
一般的な社交場での自己紹介であれば、特に支障はないかもしれませんが、あくまでも教員・公務員になるための面接ですので、TPOをわきまえた回答ができるようにしておきましょう。
わかりやすく伝える
面接官が、後で受験者とのやりとりを振り返ったときにどんな人物だったか思い出すきっかけを、このPRで作ることができれば、非常に有利になります。
そのためにも自己PRではわかりやすさが重要。
とりとめのない話が続くと、どんな人物なのかアピールできず、かえって面接官の印象を悪くします。
よくあるのは、自己PRの最中に話が脱線したり、ついつい余計なことまで話を膨らませたりすること。
熱意があまってのことかもしれませんが、準備不足という印象を与えかねないのでとくに注意したいですね。



複雑な展開にせず、伝えたいことを絞り、精選し、それを単純な形で示すことが重要です。
自己PRの作り方
以下に一般的な自己PRの流れを解説します。
ここでいう自己紹介とは、氏名や受験番号だけではなく出身校や出身地を含んだ最低限の情報を指します。
もちろん、他に優先したいテーマがある場合は、出身校などに触れなくても構いません。
なお、面接官から「〇〇を含めて自己紹介してください」のように指示がある場合は、その指示に従って正確に述べてください。
自己PRの最大のポイントになります。
自分自身の魅力を丁寧に面接官に伝えましょう。
その際に思いつきで長所を述べないように注意してください。
緊張で固くなっているときに「長所は持ち前の明るさです」と言っても説得力がありません。
自己PRに正統性を持たせるためにも、しっかりアピールできる長所を示すことが重要です。
過去の経験などに触れても良いでしょう。
ただし、その際は時間配分に気をつけなければなりません。
とにかく経験談を述べると、ついつい話が長くなってしまうものです。
「過去」より「未来」が大切で、面接では常に「未来」をどうしたいかという部分に時間をかけて話すようにしましょう。
採用された場合、どのような教員になるのか、どのような子どもを育てていきたいのかを面接官に伝えます。
志望自治体の方針や仕事への取り組み方、教職員、地域住民・保護者との連携に関することなどから選択し、自分の長所と関連させつつ説明していきます。
自己PRにも流れがあり、前半の内容と、後半にあまり関連がないと面接官にインパクトを与えることが難しいです。
戦略をもって話の構成を工夫しましょう。
最後に一言「結び」をつけます。
「頑張ります!」でもいいですが、面接官の印象を高める一言を自分なりに見つけたいものです。
あまり奇抜なキャッチフレーズを述べると面接官によっては、空気が悪くなってしまう可能性があるので注意が必要。
教員の場合は奇抜さよりも落ち着きを強く求められますので、バランスを意識することが大切です。
教員採用試験の面接カード対策!志望動機の特徴と攻略ポイント
志望動機とは、面接官が受験者の教員を目指したきっかけや教員になりたい理由を把握するために問う定番の質問です。
受験者の熱意・本気度が一番伝わる部分なので、慎重にかつ大胆に考えていきましょう。
志望動機のポイント
以下の3つは必ず明確になるよう心がけましょう。
- 志望自治体において、子どもの成長や発達のためにどんな教育を実現したいのか
- 上記の動機形成に至ったきっかけは何か
- 理想のキャリアプランの方向性
もう少し具体的な文脈の中で説明すると、
「私が○○県を志望したのは、〇〇(実現したい理想の教育など)を実現したいと考えたからです」
「なぜなら、〇〇という理由があります。」
「特に私は、自分の〇〇という強みを活かして〇〇をし、子どもたちの成長や学びに尽力したいです」
ざっくりいうと、こんな感じです。
ちなみに志望動機はあまり深く考えても仕方がありません。
内容そのものに価値がないからです。
それよりも、志望動機から派生する追加質問にしっかり返答できるかが重要なんですよね(コンピテンシー面接)。
というか、完璧に隙のない志望動機を作るなんてほぼ無理な話なので、必ず何かしら突っ込まれるという前提で対策を進めましょう。
とくに突っ込まれやすいポイントは以下のとおり。
- 志望自治体の教員になることが、自分にとってどんなメリットに繋がるのか(自分の強みを活かせる・価値観がマッチする・求める学級経営を実現できる、など)
- 志望自治体に興味を持ったきっかけは何か(いつ、どこで、誰(何)との関係性の中で、どのようにして興味を抱いたのか)
- 教員をなるうえでの軸は何か私立学校や塾・予備校では実現できないことなのか理想とするキャリアプランのゴールはどこか(どんな教員になりたいのか、どんな子どもを育てたいのかなど)
- 自分が実現したい教育ビジョンは、志望自治体の中でどのように行われているのか(教育振興基本計画や資料で確認する)
- 自分が教員になったら、どのような姿勢で取り組むか
志望動機の注意点
なお、以下のような志望動機は避けたほうが無難です。
- 生まれも育ちも志望自治体だから
- 両親・兄弟が教師だから
- 子どもたちから学ぶことで自分が成長できる
- 経験を積みたい
- 観光地としても有名で多くの人が集まるから
自己研鑽に励む姿勢や郷土愛は大切ですが、それはあくまで社会人として、その地域住民としての前提条件であり、志望動機として言及すべき事ではありません。そこは勘違いしないように注意です。
もちろん、使ってはいけないわけではありませんが、これらのフレーズはあまり準備をしていない受験者も簡単に面接で言えてしまうということに注意したいのです。
また、「志望自治体でなければならない理由」を説明し過ぎるあまり、志望動機の内容が自治体の事柄ばかりになってしまうのも危険です。
基本的にどこの自治体も求める教員像は似たり寄ったりなのは当たり前でして、厳密に差別化しようとするとキリがありません。
最低限、自治体ごとの特色を把握しておくことは大切ですが、一番肝心なのは「自分は何がしたいのか」という部分ですので、そこがボヤけないように注意しましょう。
志望動機はそこまで重要じゃない
また、最近は「志望動機を重視しない」傾向が強まっています。
これは、志望度を重視しないということではなく、言葉だけの志望動機は信じないという意味です。
結局、言葉だけの志望動機であればなんとでも言えるので、それならば、
- 子どもたちの成長・発達について一生懸命行動できるハートを持っているか
- 保護者・地域住民と上手くやっていけそうか
- 教員としての能力・適性・スキルがあるか
このあたりの要素を ” 志望動機以外の質問 ” で見極めて、自治体との相性を探っていこうというわけです。
もう少し具体的に言うと、以下のような質問です。
- 「どんなことに達成感を感じますか」
- 「理想の教員像について教えてください」
- 「教職はブラックと揶揄される仕事ですが、大丈夫ですか」
- 「苦手なタイプの人はいますか」
- 「怒られた経験はありますか、どう対処しましたか」
- 「人間関係で失敗した経験はありますか」
- 「チームで協力しながら何かを成し遂げた経験はありますか」
- 「あなたの専門性は、今後の仕事でどう活かせそうですか」
- 「長所を活かしたエピソードを教えてください」
要するに、今の受験者の志望動機がどうかよりも、実際に働き始めてから職場に馴染めるかどうかを重視して面接を進めるということです。
もちろん、いくら志望動機が重視されないと言っても志望動機はしっかり作り込むべきですし、面接本番で「志望動機を教えてください」と面接官に聞かれたら、しっかり答えられるよう準備しておくべきです。
ただ、そこでどれだけ綺麗事を並べても、それ以外の質問であなたの適性が見えてこなければ最近の採用面接ではあまり意味がありませんので、その点はご注意ください。
面接の質問例を以下の記事でまとめています。確認して対策しましょう。
教員採用試験の面接で高評価をもらって合格しよう
面接では、自己PRと志望動機の2つが重要であり、それぞれを準備するためには、自己分析と過去問研究が必要!
つまり、己を知り、敵を知るということですね。これは、無駄な面接対策を避けるためにも重要なことです。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を用意する」ことです。
自己分析や志望動機を考えることは重要ですが、結局は「質問集を使い事前に回答を用意する」ことになるので、それなら最初から過去問を使って回答を考えていった方が効率的ですよね。
それに、回答を練る作業を通じて自己分析が進み、結果的に自己PRや志望動機がより良いものに仕上げることができる相乗効果も期待できますよ。
ぜひ、受験先の過去問を1日でも早く把握し、面接対策をはじめていきましょう!
この記事が少しでもお役に立てたら幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

