長野県教員採用試験の一次選考で行われる小論文。
「文章を書く試験でしょ?」と何となく内容を想像するけど、イマイチどんな試験なのか把握できていないのではないでしょうか。
本記事では、長野県教員採用試験の小論文に関する下記の内容をまとめています。
- 小論文の傾向
- 小論文の過去問テーマ
- 小論文の対策方法
「長野県教員採用試験の小論文を詳しく知りたい」「長野県の小論文対策を始めたい」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。
※その他、長野県教員採用試験の情報は「【簡単】長野県教員採用試験対策!内容と傾向をわかりやすく解説」でまとめています。
小論文の傾向
小論文は、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。
筆記試験(一般教養や専門教科)では判断できない、論理的思考力や読解力、人間性などを総合的に測ることができます。
小論文の傾向は以下のとおり。
区分 | 義務教育 | 高等学校 |
---|---|---|
試験時間 | 60分 | 45分 |
文字数 | 800字 | 600字 |
配点 | 5段階評価 | |
評価基準 | 題意把握の的確さ(根拠の妥当性) 文章構成の工夫(適切な構成等) 論理的思考力(論旨の展開等) 表記(誤字・脱字・字数) |
結論、9割以上書きましょう。義務教育区分なら720字程度、高等学校なら540字程度です。
文字数は誰が見ても一発でわかる評価基準なので、極端に文字数が少ないと減点もしくは採点不可の判定を受けることになるんですよね。
知識や語彙が乏しいと多くの文字を書くのは難しいので、普段から語彙力も増やしておくといいでしょう。
小論文の過去問テーマ
ここでは、長野県教員採用試験の小論文の過去問をまとめています。
- 令和6年度
- 令和5年度
- 令和4年度
- 令和3年度
- 令和2年度
- 平成31年度
令和6年度(2023年実施)
「とことん追求する子ども」と教師について、自分の体験をふまえて、あなたの考えを700字以上800字以内で書きなさい。
令和5年度(2022年実施)
「子どもをまるごと受け止める教師」について、自分の体験をふまえて、あなたの考えを書きなさい。
令和4年度(2021年実施)
子ども中心の学びについて、自分の体験をふまえて、あなたの考えを700字~800字で書きなさい。
令和3年度(2020年実施)
「子どもと向き合う教師」について、自らの体験をもとに考えを述べなさい。
令和2年度(2019年実施)
「子どもの多様性を生かす教師」について、自分の体験を踏まえて考えを述べなさい。
【2024年版】長野県教員採用試験の小論文テーマと評価観点・基準」でまとめています。
これより前のテーマや評価観点・基準などを、「
小論文の対策方法
これから小論文の対策をはじめるうえで、「いつから始めればいいんだろう?」と疑問に思うかもしれません。
結論をいえば、対策時期は人によります。
「何を当たり前のことを言っているんだ!」と思うかもしれませんが、事実なので…。
というのも、あなたが文章を書くのが得意と思いこんでいるなら本番1カ月前でもよいかもしれませんし、まったく苦手ならもっと早くやるべきだからです。
まずは今の実力を確認してみる
自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答になっていなかったりすることはよくあります。
なので、とりあえず予備校の模試などを受けてみて、今の論文力を把握してから、対策する時期の判断をしてみましょう。

東京アカデミーや時事通信などが模試を実施していますよ!
そこできちんと書けているようであれば、月に1枚~2枚の論文を書くだけでも対策になります。逆にまったく書けないなら基礎からやる必要がありますよね。
論文を書きっぱなしにしていませんか?それだと、問題を解くだけで答え合わせしていないのと同じですよ。論文上達のコツは添削を受けること!
オススメの添削方法を【教員採用試験の小論文】オススメの添削方法は?添削が必要な理由で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
3ヵ月前には始めることを推奨
小論文対策はやることが多いです。
- 課題把握力(読解力)
- 文章構成力
- 表現力
- 語彙力
- 教職関連の知識
これらの力は短期間で身につくものではありません。
語彙力や教職の知識くらいなら1ヶ月でも何とかなりますが、他の力を短期間で身につけるのは厳しいです。
書き方の勉強→推敲→フィードバック(添削)→繰り返す(最低2回)
こういった順番で勉強することになるので、やはり最低でも3ヶ月は必要だと思って学習スケジュールを組んでみてください。
小論文には、明確な解答がないため独学では限界があります。そのことを踏まえて対策を始めましょう。
なお、小論文の書き方や添削方法は、次の「【模範解答例あり】教員採用試験の小論文とは?書けない理由や対策方法を解説」で詳しく解説しているので、参考にしてください。


小論文で落ちないために必要なこと
小論文試験では、どんな人が落ちると思いますか?
答えは、最初から最後まで1人で対策しようとする人です。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いんですよね…。
答案を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことです。
過去問を眺めるだけでは、小論文を攻略することはできません。過去問を使って答案を作成し、添削を受けることで徐々に上達します。
小論文が原因で不合格にならにように、早めに(遅くても試験の3ヶ月前を推奨)準備を始めていきましょう。
評価の観点や基準は次の記事を参考にしてください。


今回は以上です。
その他、長野県の試験情報はこちら!