本記事では、これから教職・一般教養対策を始めようと考えている初心者の方のために、
「効率的な勉強の始め方」を徹底解説いたします!
最近の教員採用試験は人物重視といいますが、対策の大半を学習に充てなければなりません。
中でも教職・一般教養は試験科目・範囲が膨大なので、とにかく厄介なんですよね…。
本記事を参考にして、効率よく勉強を始めてくださいね。

▼この記事を書いている人▼
【群馬県教員採用試験】教職・一般教養の概要
教職・一般教養は第1次試験で実施される筆記試験です。
試験時間 | 60分 |
問題数 | 37問 |
試験科目 | 【教職教養】 教育原理 教育法規 教育心理 【一般教養】 国語 英語 音楽 美術 日本史 世界史 地理 政治 経済 数学 物理 化学 生物 地学 |
出題形式 | 択一式(マークシート) |
出題型 | 一般教養比重型 |
配点 | 100点 |
大学の教職課程や中学~高校までに学んだ内容で構成されています。
どの科目も中学~大学できちんと勉強してきた人からすれば、そんなに難しくありません。それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目が多すぎるからです。
あれもこれも手をつけているうちに時間だけが過ぎていき、準備不足のまま本番を迎えてしまわないようにしてください。
どんな問題なのか過去問が見たい方は「群馬県教員採用試験の過去問(PDF)をダウンロードして対策を始めよう!」をご覧ください。

続いて、「何から勉強すればいいのだろう…?」と悩む人に向けて、おすすめの手順を解説します。
【群馬県教員採用試験】教職・一般教養の勉強手順
試験科目が非常に広範な教職・一般教養で効率的に勉強を進めるためには、次の3ステップを理解しすることが重要です。
- 出題傾向を理解する
- 勉強する順番を決める
- 頻出度の高い分野から始める
①出題傾向を理解する
最初に、出題傾向(範囲)を理解しましょう。
『何から手をつければいいのか』という不安を解消し、勉強の方向性を明確にしていきます。
- 配点の高い科目を捨ててしまうかも…。
- 出題率0%なのに勉強してしまうかも…。
- 少しの勉強で点が取れる科目があるかも…。
といった感じで、何も知らないのは圧倒的に損です。
出題傾向を知らずに勉強するというのは、説明書を読まずに家具を組み立てるようなもの。説明書がなくてもちゃんと完成するかもですが、間違ってパーツを組んだり、やり直したりと手間がかかるはず。
勉強も同じです。出題傾向を知らなくても全部を勉強すれば点数は取れます。でも、必要のない科目や分野にまで時間を使うのって…無駄じゃないですかね。
そんな無駄な時間や労力を減らすには、やはり出題傾向の理解が必要です。
ポイントは「出題数」「出題分野」を科目ごとに分類すること。過去5年~10年分をまとめられるとOKです。
『何から手をつければいいのか』わかることで、効率よく勉強を進めることができます!広範な科目に挫折する可能性も大きく下がるでしょう。
出題傾向を知る方法については、以下の記事で詳しく解説しています。ぜひ、参考にしてください。
②勉強する順番を決める
試験科目は多いですが、科目によって問題数(配点)は違います。
なので、点になりそうな科目から勉強してください。
この科目選択が今後の勉強効率を大きく左右します。以下に過去3年間の出題データをまとめたので、どの科目から勉強するのか順番を考えてみましょう。
出題数一覧
※掲載データは2021年度~2023年度(令和2年~令和4年実施)
試験科目 | 2023 | 2022 | 2021 |
---|---|---|---|
教育原理 | 6 | 5 | 13 |
教育法規 | 2 | 2 | 2 |
教育心理 | 2 | 2 | 2 |
教育史 | – | – | – |
国語 | 5 | 5 | 4 |
英語 | 5 | 5 | 4 |
音楽 | 1 | 1 | – |
美術 | 1 | 1 | – |
世界史 | 1 | – | – |
日本史 | 1 | 1 | 1 |
地理 | 1 | 1 | 1 |
政治 | 2 | 1 | 1 |
経済 | 1 | 1 | 1 |
環境 | – | 2 | – |
数学 | 5 | 5 | 4 |
物理 | 1 | 1 | 1 |
化学 | 1 | 1 | 1 |
生物 | 1 | 1 | 1 |
地学 | 1 | 1 | 1 |
その他 | 1 | – | – |



すべてを勉強して中途半端になるよりも、まずは問題数の多い科目に重点を置き、知識をインプットしていきましょう。
③頻出度の高い分野から始める
勉強ができない人ほど幅広い範囲の知識をインプットしようとしていますが、受験先の頻出度を意識した勉強が大事です。
簡単にいうと、群馬県でよく出ている分野(テーマ)のこと。
たとえば、参考書「教職教養らくらくマスター(図1)」の教育法規では、「第1章日本国憲法→第2章教育基本法→第3章学校教育法・・・」の順番で構成されているので、第1章(日本国憲法)から順に勉強している人が多いです。
図1 教職教養らくらくマスター





あなたが使っている参考書はどんな構成になっているかな?確認してみよう!
でも、きちんと出題傾向を理解していれば最初から勉強しないはず。だって、日本国憲法はほとんど出ないからです(図2)。
図2 群馬県の出題範囲(教育法規)


なので最初から勉強しても意味がありません。第2章の教育基本法もそこそこ出ているので優先度は高いですが、僕なら頻出度が1番高い教職員の法規(228ページ~)から勉強しますね!
むやみに手を広げて途中で挫折するよりも、頻出度の高い部分(出題傾向)をしっかり押さえて勉強しましょう。
【群馬県教員採用試験】教職・一般教養はいつから勉強すべきか?
専門科目の勉強が一段落したら始めると良いでしょう。
なぜなら、配点は教職・一般教養よりも専門科目の方が高いからです。
- 教職・一般教養:100点
- 専門科目:200点
教職・一般教養は試験科目が非常に広範なので対策に時間はかかります。しかし、どんなに高得点を取っても配点の高い専門科目で点数が取れないと総合点は上がりません。
なので、専門科目にある程度メドが立ったら教職・一般教養の勉強を始めるといいでしょう。


出題傾向を理解して効率よく勉強しよう
今回は群馬県教員採用試験の教職・一般教養について「効率的な勉強の始め方」を解説しました。
僕が群馬県志望者の相談を受けていて思うのは、適当に勉強をしてしまっている人が相当多いということです。
どんな勉強でもそうですが、どれだけ時間をかけて努力したとしても、それが間違った方法であれば意味がありません。
とくに教職・一般教養は未知な部分が多いので、はじめて受験する方であればこそ、正しい勉強方法を知り、効率よく勉強していくことが大切です。
効率よく勉強する手順は次のとおり。
- 出題傾向を理解する
- 勉強する順番を決める
- 頻出度の高い分野から始める
これらを意識して勉強すれば十分に得点を伸ばせますよ。まずは出題範囲の確認、そこから始めていきましょう!
出題傾向を知る方法を以下の記事で解説しています。