本記事は、仙台市教員採用試験を受験する方向けの記事です。
- 教職・一般教養の出題傾向は?
- 教職・一般教養はどんな試験なの?
- 教職・一般教養を効率よく勉強する方法は?
このような悩みを解決します!
勉強を始めたものの、「結局、何から始めればいいの?」と行き詰っている受験者は多いです。
こうなってしまう原因は、出題傾向をきちんと理解していないまま(したつもりで)勉強しようとしているからです。
出題傾向を理解して勉強すれば、
- どの科目がよく出て、
- 必要ない分野はどこなのか
を、簡単に判断できます。逆にいえば、何も知らないまま適当に勉強するから悩んじゃうんですよね…。
そこで本記事では、これから教職・一般教養の勉強を始めようとしている方や勉強が苦手な方向けに、効率的な勉強方法を解説します。
時間を無駄にしないためにも、やみくもに勉強を進めていくのではなく出題傾向を理解して始めましょう。
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仙台市教員採用試験の教職・一般教養とは?試験科目と傾向を解説
教職・一般教養とは、教育原理・教育関係法規等に関する『教職教養科目』と人文・社会・自然科学等に関する『一般教養科目』で構成される筆記試験です。
まずは試験科目や傾向などを紹介します。
試験科目は大学受験の3倍
教職教養 | 教育原理 教育法規 教育心理 教育史 |
一般教養 | 【人文科学】 国語 英語 音楽 美術 保健体育 【社会科学】 世界史 日本史 地理 政治 経済 【自然科学】 数学 物理 化学 生物 地学 |
その他 | 一般常識 教育施策 |
このように大学の教職課程や中学~高校までに学んだ内容で構成されています。
どの科目も中学~大学できちんと勉強してきた人からすれば、それほど難しいわけではありません。
それなのに多くの受験者が悩んでいるのは、試験科目が多すぎるからです。大学受験の3倍も勉強しないといけないわけでして…。まぁ、マジでシンドイですね。
あれもこれも手をつけているうちに時間だけが過ぎていき、準備不足のまま本番を迎えてしまわないように、出題傾向をきちんと理解して対策することが大事。
速答が求められる
試験時間は60分です。
対する問題数は30問程度あるので、1問あたりにかけられる時間は2分しかないですね…。
複雑な問題も含め、すべての問題をこの時間内で解ききることは、簡単なことではないですよね。
実際に、解答時間が足りずに問題を解ききれない人は少なくありません。
マークシートへの記入や見直しの時間も考えると、テンポよく解答していくことが必要になってきます。普段の勉強から時間配分を意識しておくなど、十分な対策をとっておくことが必要です。
教職科目の攻略がポイント
全出題の約半分を教職科目が占めています。
▼試験科目と出題数▼
採用年度 (実施年) | 令和3年度 (2020年) | 令和4年度 (2021年) | 令和5年度 (2022年) |
---|---|---|---|
教育原理 | 5 | 7 | 9 |
教育法規 | 3 | 3 | 5 |
教育心理 | 1 | 1 | 1 |
教育史 | – | – | 1 |
国語 | 5 | 5 | 3 |
英語 | 2 | 2 | 2 |
音楽 | – | 1 | – |
保健体育 | 1 | 2 | – |
美術 | 1 | 1 | – |
世界史 | 1 | – | – |
日本史 | – | – | 1 |
地理 | 1 | 1 | 1 |
政治 | 3 | 1 | 1 |
経済 | 1 | – | – |
数学 | 4 | 3 | 2 |
物理 | – | 1 | 1 |
化学 | 2 | 2 | 1 |
生物 | 1 | 1 | – |
地学 | – | – | – |
情報 | 2 | – | – |
その他 | 1 | – | 1 |
「一般教養の方が多いじゃん」と思うかもしれませんが、一般教養科目の出題範囲はとても広いんですよね…。
もちろん、全範囲・科目を勉強してもいいですが、出ない範囲・科目もあるので注意が必要。
また、他の科目についても出題数の多い科目を確実に正解することが大切。上記データや自分の学力を踏まえて、現実的に得点できそうな科目を選んでみましょう。
少しでも楽に、簡単に勉強したいと思う場合、この科目選択が今後の勉強効率を大きく左右します。配点が低い科目、出るか出ないかわからない科目にどれだけ時間を使っても点数を上げることはできませんよね。
配点が高い科目に重点を置いて知識をインプットしましょう。
仙台市教員採用試験の勉強方法は?効率的な手順を解説
仙台市教員採用試験の教職・一般教養は科目も範囲も広範なので、適当に勉強することはNGです。
勉強するときは以下の手順で進めることをオススメします。
- 出題傾向を理解する
- 問題集→参考書の順番で勉強する
- 先へ進むよりも復習に時間を使う
出題傾向を理解する
仙台市の教採志望者に指導していて思うのは、的外れな(悪くいうとデタラメに)勉強をしてしまっている人が相当多いということです。
具体的には、得点源にすべき科目を捨てたり、逆にまったく出ない科目に時間を使ったりといった、合格から遠ざかる勉強(=間違った努力)をしてしまっているんですよね…。
このような間違った努力をしてしまうのは、出題傾向を理解しきれていないまま(または理解したつもりで)さまざまな科目・分野を勉強しているから、というのが主な原因です。
出題範囲を理解して勉強すれば、
- どの科目がよく出て、
- 必要ない分野はどこなのか
を、簡単に判断できます。なにから勉強すればいいのかわかったら簡単に勉強できますよね。
なにから勉強すればいいのか分かれば、無駄なく勉強できますよね。出題範囲が理解できていないと、どんなに時間をかけて勉強しても点数は伸びにくいので気をつけてください。
問題集→参考書の順番で勉強する
理由は単純で、参考書から読んでいたら絶対に間に合わないからです。また、活字だけの本では、どこがどういう形式で問われるのか判断できません。重要な部分の検討もつかないんですよね。
その点、問題集は必要な知識を実践的な形でインプットできるので記憶にも残りやすいです。
参考書は問題集の解答を読むとき、「参考として正解にたどり着くために必要な知識やその周辺部分を読む」という使い方をしましょう。
最初から最後まで手をつけない
-CHECK POINT-
どの科目も全範囲から出題はありません。
たとえば、
▼例)教育原理の分野と出題率▼
- 教育の基本概念:0%
- 教授・学習理論:0%
- 学習指導要領:100%
- 道徳教育:0%
- 特別活動:0%
- 生徒指導:80%
- 特別支援教育:100%
- キャリア教育:0%
といった具合に、分野によって出る・出ないがあるのです。
勉強ができない、苦手な人ほど、何度も何度も最初から最後まで勉強していますが、出ない部分にまで時間を使うのは無駄じゃないですか?
試験科目・範囲が膨大だからこそ、出題傾向を理解して、どの科目・範囲から勉強するのかという戦略を練ることが大事です!
「オープンセサミシリーズ(参考書、問題集、ノート)」を使って勉強する人は、過去10年間(2013~2022年実施)の出題を科目別・分野別に分類したnoteを公開しています。
オープンセサミシリーズの目次と出題分野がリンクしているので、「どこを勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。
使う(使おうと思っている)参考書がオープンセサミシリーズでない場合は効果をフル活用できませんが、効率よく勉強を進めたい方はぜひ役立ててください。
先へ進むよりも復習に時間を使う
また、勉強において重要なのは先に進むことよりもどれだけ復習をしたかということです。
僕の経験上、どれだけ勉強量を増やしても復習に時間をかけていないと覚えることはできません。僕も勉強時間の7割ぐらいを復習に充てていました。
復習のタイミングは一概ではありませんが、僕は勉強した箇所は3日連続で見るというルールで覚えていきました。要するにその日に解いた問題は短いスパンで3回見るというものです。
参考)復習のタイミング
1日目 | 1〜10ページをやる |
2日目 | 1〜10ページを見直して、11〜20ページをやる |
3日目 | 1〜20ページを見直して、21〜30ページをやる… |
とくに重要なのが翌日の復習。これをしないだけで一気に知識の定着が悪くなります。記憶の法則で有名なエビングハウスの忘却曲線でも人間の記憶力は翌日にガタ落ちすることが立証されていますからね。
最初のうちはけっこうシンドイですが、1カ月ほど続けてみれば結果が見えてくるので、復習メインを意識して勉強していきましょう。
まとめ|仙台市教員採用試験の勉強は出題傾向の理解から始めよう!
今回は仙台市教員採用試験の教職・一般教養について傾向と勉強方法を解説しました。
どんな勉強でもそうですが、どれだけ時間をかけて努力したとしても、それが間違った方法であれば意味がありません。
とくに教職・一般教養は未知な部分が多いので、はじめて受験する方であればこそ、正しい勉強方法を知り、効率よく勉強していくことが大切です。
まずは出題傾向の理解、そこから始めていきましょう!
「オープンセサミシリーズ(参考書、問題集、ノート)」を使って勉強する人は、過去10年間(2013~2022年実施)の出題を科目別・分野別に分類したnoteを公開しています。
オープンセサミシリーズの目次と出題分野がリンクしているので、「どこを勉強すればいいんだろう…」と悩む心配がありません。
使う(使おうと思っている)参考書がオープンセサミシリーズでない場合は効果をフル活用できませんが、効率よく勉強を進めたい方はぜひ役立ててください。
その他、仙台市教員採用試験の情報は下記記事でまとめています。
