相模原市教員採用試験の中で、とくに厄介なのが、今回解説する教職・一般教養。
なんとなく情報を集めて勉強を始めたものの、「結局、何から始めればいいの?」と悩む方がほとんどでしょう。

事実、DMや公式LINEで相談を受けていても、的外れな(悪くいうとデタラメに)勉強をしてしまっている人が相当多いです。
そこで今回は、相模原市教員採用試験の教職・一般教養について徹底解説します。試験科目や出題傾向は自治体によって違うので、必ず理解してから勉強しましょう!
過去10年間の試験問題を分析して、その出題内容を科目別・分野別に分類した「note」を配信しています。無駄な時間や労力を減らして、効率よく勉強を進めたい方にオススメです!
相模原市教員採用試験 教職・一般教養の概要
教職・一般教養(一般教養・教職専門)とは、「教職教養科目」と「一般教養科目」で構成される筆記試験のことです。
教職教養 | 教育原理・教育心理・教育関係法規等に関する知識を問う |
一般教養 | 人文・社会・自然科学等に関する知識を問う |
教員として必要な基礎的な能力や一般教養が、どれくらい備わっているのかを測る試験となっています。
教職・一般教養の試験概要は以下のとおり。
実施 | 一次試験 |
試験時間 | 60分 |
問題数 | 39問 |
出題形式 | 空欄補充、正誤問題 |
解答方式 | 択一式(マークシート) |
配点 | 100点 |



続いて、具体的な試験科目を紹介します。
相模原市教員採用試験 教職・一般教養の試験科目
相模原市教員採用試験の教職・一般教養は、次の試験科目から出題があります。
教職教養 | 教育原理、教育法規、教育心理、教育史 | |
一般教養 | 人文科学 | 国語、英語、音楽、美術 |
社会科学 | 日本史、地理、政治、経済 | |
自然科学 | 数学、物理、化学、生物、地学 |
大学の教職課程や中学~高校までに学んだ内容ばかりです。
そのため、難易度は高くありませんが、科目数が多いので対策に苦労している人は多いです。やみくもに手をつけるのではなく、出題傾向をきちんと理解して対策しましょう。
なお、詳しい内容は【問題例あり】教員採用試験の教職・一般教養とは?内容やレベルを徹底解説でまとめているので、参考にしてください。



続いて、出題傾向を解説します!
相模原市教員採用試験 教職・一般教養の出題傾向
ここでは、相模原市教員採用試験の教職・一般教養における出題傾向を解説します。
問題レベルは「やや高い」
たとえば、次の問題。


空欄補充の問題ですが、すべての設問に解答できないと正解になりません。
部分的な知識だけでは正解ができないため、設問ごとに点数が取れたり、一問一答だったりする自治体と比べると難度は「やや高い」といえます。
一般教養の比重が高い
教職教養:一般教養の比重は「4:6」で、教職教養科目よりも一般教養科目の方が多く出題されています。
教職教養の出題範囲はある程度限られているので、予備校や参考書を活用すれば、比較的簡単に対策できます。しかし、一般教養は、科目数・範囲が膨大なため、教職教養に比べて難易度が高いです。
以下のデータや自分の学力を踏まえて、現実的に点になりそうな科目から勉強しましょう。
採用年度 (実施年度) | 令和3年度 (2020年) | 令和4年度 (2021年) | 令和5年度 (2022年) |
---|---|---|---|
教育原理 | 7 | 8 | 6 |
教育法規 | 5 | 4 | 4 |
教育心理 | 2 | 3 | 5 |
教育史 | 1 | 0 | 0 |
国語 | 4 | 4 | 4 |
英語 | 2 | 2 | 2 |
音楽 | 1 | 1 | 1 |
美術 | 1 | 1 | 1 |
日本史 | 1 | 2 | 2 |
地理 | 2 | 2 | 1 |
政治 | 4 | 4 | 4 |
経済 | 1 | 0 | 0 |
数学 | 4 | 4 | 4 |
物理 | 1 | 1 | 1 |
化学 | 1 | 1 | 1 |
生物 | 1 | 1 | 1 |
地学 | 1 | 1 | 1 |
その他 | 0 | 0 | 1 |
合計 | 39 | 39 | 39 |
このように、科目によって配点(問題数)が違います。すべてを勉強して中途半端になるよりも、まずは出題数の多い科目を確実に正解することが大切。
配点が高い科目に重点を置き、知識をインプットしていきましょう。
過去10年間の試験問題を分析して、その出題内容を科目別・分野別に分類した「note」を配信しています。頻出分野を理解して、効率よく勉強を進めたい方にオススメです!
相模原市教員採用試験 教職・一般教養のよくある質問FAQ
ここでは、DMや公式LINEで寄せられた、相模原市教員採用試験の教職・一般教養でよくある質問に回答しています。
- 試験時間や問題数はどれくらいですか?
-
試験時間は60分、問題数は39問です。
問題数を時間で割ると1問あたり1分強で解かないといけません。じっくりと考えていたら時間がどんどん過ぎていき、最後まで回答できない恐れがあります。
解答用紙への記入や見直しの時間も考えると、テンポよく解答していくことが大事。普段から時間配分を意識して勉強しましょう。
- 過去問はどこで入手できますか?
-
過去の教員採用選考試験問題および正答例等は、『相模原市役所本庁舎本館1階 行政資料コーナー』で閲覧およびコピー(有料)をすることができます。
- 勉強はいつから始めればいいでしょうか?
-
専門科目の勉強が一段落したら始めると良いでしょう。
なぜなら、専門科目の方が点数を取りやすいからです。自分が指導する科目ですから得意な人が多いというのもあります。
なお、具体的な勉強手順については2023年教員採用試験の勉強はいつから?オススメの勉強法を徹底解説を参考にしてください。
- オススメの参考書や問題集はありますか?
-
オープンセサミシリーズ(東京アカデミー)がオススメです。
他にも「らくらくマスターシリーズ」や「Twin Books完成シリーズ」など教採用の参考書・問題集はたくさんあるので、自分にあった1冊を選んで勉強してください。詳しくは【2023年版】教員採用試験でオススメの参考書や過去問題集で解説しています。
相模原市教員採用試験 教職・一般教養は効率よく勉強しよう!
今回は、相模原市教員採用試験の教職・一般教養について、概要や出題傾向を解説しました。
試験科目は多いので、やみくもに勉強するのではなく、効率よく勉強することが大切です。効率よく勉強する手順は以下のとおり。
どんな勉強でもそうですが、どれだけ時間をかけて努力したとしても、それが間違った方法であれば意味がありません。
とくに教職・一般教養は未知な部分が多いので、はじめて受験する方であればこそ、正しい勉強方法を知り、効率よく勉強していくことが大切です。
まずは出題傾向の把握、そこから始めていきましょう!なお、過去10年間の出題傾向は【2023年版】相模原市教採の過去問10年分を徹底分析!教職・一般教養の出題傾向で公開しているので、合わせてチェックしてみてくださいね。
今回は以上です。