今回は、大阪市教員採用試験の個人面接(一次・二次)に関する下記の内容を紹介します。
この記事でわかること
- 大阪市教員採用試験の面接質問(過去問)
- 大阪市教員採用試験の面接傾向
- 大阪市教員採用試験の面接対策
「個人面接で聞かれる質問が知りたい」「個人面接の対策を始めたい」という方は必見です!
早いうちに自己分析や志望動機の整理を行い、個人面接を攻略できるように準備を始めましょう。
なお、教採ギルドでは、他にも全自治体の面接質問を集約・配信しています。
気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

大阪市教員採用試験 面接の質問
大阪市教員採用試験の面接では、「教員を目指した理由は何ですか?」みたいなベタな質問から、『理想のクラス像を教えてください。』といった、教員採用試験ならではの質問まで幅広く聞かれています。
ここでは、過去の面接で実際に聞かれた質問内容を抜粋したので参考にしてください。

その辺に落ちているような出典元が不明なものではなく、僕自身のツイッターやサイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
一次面接の質問
- あなたの強みは何ですか。
- 教員を志望する理由は何ですか。
- 教師として必要とされる資質は何ですか。理由も言ってください。
- 教師に活かせる経験はあるか。
- 教員をするうえで不安に思っていることはありますか。
- 教員を目指したきっかけは何ですか。
- 教師が不祥事を起こすと大騒ぎになりますが、なぜだと思いますか。
- 教育実習はどうでしたか。
- 教員になるうえでどんな思いがありますか。
- 教員になるうえで身に付けたい能力はありますか。
- 教育関連で気になるニュースはありますか。
- 大阪市の良いところはどこですか。
- 大阪市を志望した理由は何ですか。
- どのような学級づくりをしたいですか。
- 10年後のキャリアプランを教えてください。
二次面接の質問
- 理想のクラス像を教えてください。
- 保護者と関わる上で気を付けていることは何ですか。
- 併願している自治体はありますか。
- 部活動の指導で心掛けていることはなんですか。
- 不登校生徒にどのように対応しますか。
- 不登校児童にどのように対応するか教えてください。
- 長所と短所を述べよ。
- 大阪市の魅力は何ですか。
- 他の教師と意見が合わなかったとき,どうしますか。
- 信頼される教師になるためにはどうすればよいと思いますか。
- 授業に集中できない子どもに対して,どのように対応しますか。
- 児童生徒と関わる上で,大切だと思うことは何ですか。
- 指導可能な部活動はありますか。
- 子どもと関わる上で気を付けていることは何ですか。
- 今取り組んでいるあなたの課題は何ですか。
- 「宿題が多く、子どもの寝る時間が減っていて,学校に行きたくないと言っているのですが、宿題を減らしてもらえないでしょうか。」と保護者から電話がありました。実際に対応してみてください。
- 「最近の授業ではタブレット端末を使用しているようだが,子どもが活用方法を理解できないと困っているのでタブレット端末の使用をやめてほしい。」と学校へやってきました。担任の立場として対応してください。
- 「教室に行きたくない。」と言う中学2年生の女子生徒がいます。養護教諭として対応してください。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。
今までの経験を思い返して、自信を持って答えられるように準備を始めましょう。
なお、ここには掲載しきれなかった問題や返答に困る質問への回答例はこちらでも公開しています。


大阪市教員採用試験 面接の傾向
大阪市教員採用試験の面接は、一次試験と二次試験にそれぞれ行われます。
一次面接の傾向
試験日 | 令和5年7月16日(日)、17日(月)のうち1日 |
---|---|
試験時間 | 10分 |
面接官 | 2人 |
配点 | 450点 |
評価の観点 | ・資質 ・表現力 ・社会性 |
一次面接は、筆記試験で基準点に達した人が対象です。
試験時間は10分程度しかなく、他の教員採用試験よりも圧倒的に短いです(全自治体の平均は15分ほど)。
また、合格者は面接と筆記の合計点により決定されますが、面接の点数が基準点に達しない場合は総合点がボーダーを超えていても不合格になるのが大阪市の特徴です。


二次面接の傾向
試験日 | 令和5年9月2日(土)〜10日(日)のうち1日 |
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試験時間 | 15分 *特支は30分 |
面接官 | 3人 |
内容 | 個人面接+場面指導 |
配点 | 450点 |
評価の観点 | ・資質 ・表現力 ・社会性 |
二次面接では、一般的な口頭試問(質疑応答)の他に場面指導が行われます。
場面指導とは?
教育現場で起こりうる出来事に対して、実際に教員の立場から指導(演技)する試験のこと。
場面指導の時間は5分間(課題が発表されたら30秒で構想、4分30秒で実演という流れ)。



テーマは試験中に発表されるので、事前告知される自治体に比べれば難度は高いです。
コンピテンシー評価型面接
面接は、一次試験日に提出する面接個票をベースに進行します。
しかし、面接個票に書いた内容以外からも聞かれるほか、1つ1つの回答に対して細かい深堀りをするコンピテンシー評価型で行われる点にも注意が必要です。
結果や成果にとどまらず、その達成までのプロセスに着目し受験者の行動特性を評価することを目的としています。
たとえば「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、以下のような追質問がされることがあります。
- なぜ家庭教師をしようと思ったのですか?
- どんな子どもたちを教えていたのですか?
- 苦労(工夫)した点はありましたか?
このように、これまでの経験や体験について掘り下げる面接形式であるため、しっかりと準備しておく必要があるのです。
しかし、コンピテンシー評価型面接はタネさえわかっていれば恐れることはありません。
時間をかけて対策すべき質問パターンはたった3つしかないので、早めにポイントを押さえて準備を始めましょう。
詳しいパターン(問われ方)は以下の記事を参考にしてください。


大阪市教員採用試験 面接対策のポイント
大阪市教員採用試験の面接対策ポイントを3つ紹介します。
- 求める教師像を理解する
- 面接個表(自己分析)を作成する
- 模擬面接で実践練習
求める教師像を把握する
大阪市教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(大阪市)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
大阪市が求める教師像は以下のとおりです。
- 情熱:教職に対する情熱、愛情、使命感を持ち、困難にも立ち向かえる人
- 教師としての基礎力:広く豊かな教養を基盤とした、専門性と指導力を備えた人
- 人間味:子どもに対する教育的愛情と、カウンセリングマインドを備えた人



「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
その他、以下の資料にも目を通しておくといいでしょう。
面接個票を作成する
面接個票(面接カード)とは、個人面接で使用される資料のことです。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなどを記入して提出します。


面接個票の役割は、採用者が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための資料なので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
面接個票の書き方
面接票を作成するときのポイントを紹介します。
まずは、自分自身はどんな人間なのか、なぜ東京都の教員を志望するのか、といった自己分析をしましょう。面接では、自己PRと志望動機を中心に問われるため、自己分析がきちんとできていないと面接官を納得させられないからです。
一番時間のかかる作業なので、早めに準備することが大事です。
文章を書くときは、結論(自分が最も伝えたいこと)から書きしょう。なぜなら、 読み手(面接官)が圧倒的にわかりやすくなるからです。
面接官は短い時間で要点を理解して聞きたいことを精査するので、何が書いてあるのか(言いたいのか)分からないと質問できません。
『何も聞かれない⇒アピールできない⇒評価は上がらない(不合格)』という結果になってしまうため注意が必要です。
書けた面接票は、必ず第三者に見てもらいましょう。なぜなら、誤字脱字や文章の意味がわかるかどうかなど、客観的な判断をしてもらえるからです。
面接票に答えはありませんが、だれが見てもわかる内容に仕上げることは可能なはず。面接に入る前の重要資料であることを念頭に置いて、じっくり内容を考えていきましょう。
模擬面接で実践練習
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
このような観点は一人では判断(評価)できないですよね。なので、最低でも3回は客観的な評価をもらえるような環境で練習してください。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にみてもらうといいでしょう。
なお、面接対策を始める時期やコツは以下の記事で詳しく解説しています。
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大阪市教員採用試験 面接も過去問分析が大事
今回は、大阪市教員採用試験の個人面接を徹底解説しました。
個人面接は筆記試験と違い、どのような対策をすれば良いのかが分かりにくく、努力がそのまま結果に繋がらない不透明な試験です。
そのために対策を後回しにしてしまい、不合格になる人が後を絶ちません。
しかし、面接対策も筆記試験の勉強とやることはほとんど同じです。
過去問分析を行い”どのような傾向(聞かれる質問の種類)があるのか“を知り、そしてベストな回答を用意すること。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることで、面接対策は考えているよりも簡単に行えますよ。
まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
過去の質問や回答例は下記記事で詳しくまとめています。ぜひ活用してください。


今回は以上です。
その他、大阪市教員採用試験の内容や対策はこちらの記事で解説しています。

