
熊本市教員採用試験の小論文はどんな出題テーマが出ているの?文字数や試験時間なども知りたいです!
このような悩みを解決します。
小論文対策を始めるときに一番知りたい情報が「過去問」ですよね。
本記事では、熊本市教員採用試験の小論文について過去問5年分をまとめました。
試験概要(文字数や評価基準)や対策方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


【熊本市教員採用試験】小論文試験の傾向
小論文は、自分の考えや主張を論理的に説明する文章形式の試験です。
筆記試験(一般教養や専門教科)では判断できない、論理的思考力や読解力、人間性などを総合的に測ることができます。
配点は全体の約15%
幼稚園 | 40 / 310点 |
小学校 | 40 / 250点 |
中高 (実技なし) | 40 / 250点 |
中高 (実技あり) | 40 / 310点 |
高校 | 40 / 250点 |
養護教諭 | 40 / 250点 |
栄養教諭 | 40 / 250点 |
最終合格者は二次試験の結果のみで判定します。
足切り(基準点)に注意
なお、小論文には基準点が設定されています。
他の試験が満点でも基準点を下回れば一発アウトです。足切りにならないように対策しましょう。
文字数は700字を目安に書く
小論文の文字数は800字が上限になっています。
なので、9割前後(700字)を書いておけば文字数での減点はありません。
文字数は誰が見てもわかる評価観点なので、最低でも8割(640字)は書けるように準備しましょう。
時間配分に注意しよう
制限時間60分で書かなければいけません。
実際に時間が足りず、途中で提出してしまい落ちる人はそこそこいるんですよね…。
- 課題の把握、文章構成:10分
- 執筆:45分
- 推敲(見直し):5分
こんな感じで、時間配分に注意して書くようにしてください。



時間配分の感覚をつかむためには、実際に時間を図りながら練習することが必須です。
【熊本市教員採用試験】小論文試験の過去問(平成31年度~令和5年度)
ここでは熊本市教員採用試験の小論文の過去問をまとめています。
過去の出題テーマを参考に特徴や傾向をつかんでみましょう。
平成31年度採用(2018年実施)
幼児の自発的な活動としての遊びは、心身の調和のとれた発達の基礎を培う重要な学習です。こうした幼児の自発的な活動としての遊びを中心とした教育を実践する際、教師の役割を踏まえたとき、幼児とどのように関わっていったらよいでしょうか。あなたの考えを書きなさい。
令和2年度採用(2019年実施)
幼児の言語能力の育成のために言語環境を整えて、言語活動の充実を図る際に、幼稚園教諭としてどのような取組みを行っていったらよいですか。あなたの考えを述べなさい。
令和3年度採用(2020年実施)
幼児が諦めずに物事をやり遂げることの達成感や、前向きな見通しをもって自分の力で物事を行うことの充実感を味わうことができるようにするために、どのような取組みをしていったらよいですか。あなたの考えを述べなさい。
令和4年度採用(2021年実施)
幼稚園の教師には、幼児期の終わりまでに育ってほしい姿を念頭に置いて、一人一人の園児の指導・支援をしていくことが求められています。幼稚園教育要領の「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」の10 項目の中の「⑽豊かな感性と表現」に関して、具体的にどのように取組んでいったらよいですか。あなたの考えを述べなさい。
令和5年度採用(2022年実施)
幼稚園教諭は、幼児にとって良き理解者であり、憧れのモデルであり、共同作業者でもあります。それを踏まえて、幼稚園教諭としてどのように幼児に関わっていったらよいですか。あなたの考えを述べなさい。
【熊本市教員採用試験】独学での小論文対策は難しいです
「独学で小論文対策は難しい」というのが僕の意見です。
なぜなら、知識のない人が適当に文章を書いても、書けているのかどうか判断できないからです。
何が良くて悪いのか判断ができない
- 文章の構成
- 分かりやすさ
- 誤字脱字や不適切な表現
- 字数(400字以上500字以内)
- テーマを正しく理解している
- テーマに沿って論じている
- 自分の考えを具体的に記述している
小論文は、これらの観点に沿って2人~3人の試験官が「減点法」を用いて採点します。
試験官が独自の感覚で採点すると評価に偏よりが出てしまいます。それを防ぐためには、採点基準をそろえる必要がありますよね。そこで採用されているのが「減点法」なのです。
実際に書いた答案から、
- 文字数が少ない(多い):マイナス10点…
- 論点からずれている:マイナス3点…
- 文章構成がでたらめ:マイナス5点…
- 漢字ミスがある:マイナス1点…
- 熟語の使い方が違う:マイナス2点…
といった感じで点数を引いていき総合点を決定するのです。
何も知らない素人がどれだけ小論文を書いたところで…判断できませんよね。
客観的な評価が大事
正解不正解がわからないまま対策を続けても成績は伸びないので、書いた答案は必ず添削してもらいましょう。
小論文で落ちる人ほど、書いたら書きっぱなしってことが多いんですよね…。小論文を書いて誰にも見せないというのは、問題を解いても答え合わせをしないのと同じことです。
効率よく小論文対策をするなら「添削でフィードバックをもらう」ことが大事です。



予備校を使うのもありだし、大学生なら教職課や教職センター、講師なら校長先生を頼ってみてください。
周りに頼れる人がない方は以下の記事でオススメの添削サービスを紹介しています。ぜひ、参考にしてください。


【熊本市教員採用試験】小論文対策はいつから始めるべきか
結論をいえば、人によります。
「何を当たり前のことを言っているんだ!」と思うかもしれませんが、事実なので…。
というのも、あなたが文章を書くのが得意と思いこんでいるなら本番1カ月前でもよいかもしれませんし、まったく苦手ならもっと早くやるべきだからです。
とはいえ、とりあえず書いてみて評価を受けてから判断することをオススメします。
何度も言うように、自分では文章が書けると思っていても、意外に書けなかったり、書けた(気になった)としても課題に対してまったく十分な解答にはならないことはよくあるからです。
添削を受けてみて、ある程度書けていれば月に1~2枚ぐらい書く、まったくダメなら繰り返し書く。このように判断するといいでしょう。
論文対策は明確な解答がないため、独学では限界があります。そのことを踏まえて練習してください。

