どんなに頑張って筆記試験で高得点を取っても、面接試験で一定の評価をとらないことには最終合格できません。
これから面接対策をしようと思うものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と悩んでいる人も多いことでしょう。実際に僕も面接対策には頭を抱えましたからね……。
結論からいうと、面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を用意する」ことです。
実際の面接試験で質問に対して即答できる受験者は、ほとんどいません。どの合格者も時間をかけて回答を練っています。
そこで本記事では、兵庫県教員採用試験の面接試験(集団・個人)で聞かれた過去問(質問)を紹介!面接試験の傾向や面接で受かる人の特徴など徹底解説していきます。
本記事を参考にして、面接で落ちないように準備をはじめましょう。
- 個人面接で問われた質問105個
- コンピテンシー評価型面接の特徴と質問技法
- 受験者の9割が回答に困る質問と模範回答
これらを集約したnoteを公開しています!大手予備校や塾が書きたがらないようなリアルな情報もふんだんに盛り込んでいるので、効率よく面接対策を進めたい方はぜひ役立ててください。
\ PayPayクーポンで最大5%OFF /
神戸市教員採用試験 面接試験の過去問
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
あらかじめ質問内容がわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
ここでは、実際に神戸市教員採用試験を受験してきた方々から集めた質問内容をまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!

その辺に落ちているような出典元が不明なものではなく、僕自身のツイッターやサイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
集団面接の質問内容|一次試験
- 子どもたちが幸福感を得るために学校教育でどのような取組をすればいいか話し合ってください。
- 新任教師に求められる役割について話し合ってください。
- 学校でのやりがいについて話し合ってください。
- インクルーシブ教育の推進のために大切なことについて話し合ってください。
- 体罰や不祥事を根絶するためには何が必要かについて話し合ってください。
- 兵庫県ではなく、神戸市を志望する理由を言ってください。
- 「幸せ」をテーマにスピーチをしてください。
- 人生最大のピンチは何ですか。
- 自分の価値観,人生観が変わった経験はありますか。
- 座右の銘を言ってください。
- 友達とケンカしたことはありますか。
- 苦手なタイプの人はどのような人ですか。
- 最近、どこかに旅行で出かけましたか。
- 教師になりたいと思ったきっかけは何ですか。
- あなたのセールスポイントは何ですか
個人面接の質問内容|二次試験
- 緊張していますか。
- 模擬授業を自己評価すると何点ですか。
- 模擬授業の後の流れを教えてください。
- なぜ神戸市を志望するのですか。
- 地元の自治体ではなく、神戸市を志望する理由は何ですか。
- 複数の免許を持っている中で、なぜ、今の校種を志望しているのですか。
- 教職以外の職についていますが、そのときのことを教えてください。
- 転職期間中に得たことは何ですか。得たことは今活かせていますか。
- 他職種から教員を目指す理由は何ですか。
- 恩師と呼べる先生はいますか。
- 尊敬できる教師はいますか。その教師のどんなところを尊敬しますか。
- 今まで勤めてきた学校で、尊敬できると感じた先生はいましたか。
- 卒業論文についてテーマを教えてください。
- 自分自身の性格を簡単に説明してください。
- 教師に向いているところ、向いていないところはどんなところですか。
- 苦手なタイプの人はどのような人ですか。
- 働くとなると苦手なタイプの人とも関わらなければならないが、大丈夫ですか。
なお、ここには掲載できなかった質問内容などを以下のnoteでも公開しています。
たくさん練習したい方は、ぜひ参考にしてください。


神戸市教員採用試験 集団面接の傾向
実施 | 一次試験 |
試験時間 | 30分 |
受験者数 | 5~6人 |
面接官 | 3人 |
形式 | 集団面接+集団討論 |
配点 | 120点満点 |
神戸市教員採用試験の集団面接は集団討論と面接がセットで実施されます。
集団面接の流れ
順番に受験番号や氏名を言ってから着席する。
試験内で扱うテーマが発表される。
テーマについて1分間で構想する
テーマに関する自分の考えを1分程度で発表する
周りの考えを聞いた後、もう一度テーマに関して発表する
テーマについてグループで話し合う
面接官の質問に対して順番に回答する
神戸市教員採用試験 個人面接の傾向
実施 | 二次試験 |
試験時間 | 30分 |
面接官 | 3~4人 |
形式 | 個人面接+模擬授業+場面指導 (コンピテンシー評価型) |
配点 | 210点(300点満点) |
面接試験(個人面接)では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
個人面接の流れ
事前に作成・提出する指導案(テーマ自由)について質問された後、指示に従って模擬授業を行う。
構想1分、実践2分です。
テーマが提示されるので1分間で構想、2分間で実演する。
一般的な事項について質疑応答。
個人面接の評価基準
- 子供一人一人に愛情をもって関わり、温かく寄り添う感性を持っているか。
- いかなる困難にあっても、子供の笑顔と成長につながる行動がとれるか
- 社会人として守るべき法令やルール、マナーを身につけているか。
- 組織の一員として、互いを理解し尊重しながら協働する意義を理解しているか。
- 良好な人間関係を築くことができるコミュニケーション能力を有しているか。
- 教育を取り巻く社会情勢の変化に関心を持っているか。
- 教育者としての責任感・使命感を備え、学び続ける向上心があるか。
個人面接の形式はコンピテンシー評価型
神戸市では、かなり前から「コンピテンシー評価型面接」を実施しています。知識として知っている方も多いでしょう。
結果や成果に着目するのではなく、それらを成し遂げるに至った経緯(行動や考え、問題解決など)を聞き出し、受験者の行動特性を評価する面接のこと。
たとえば「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、
- なぜ家庭教師をしようと思ったの?
- どんな子どもを教えていたの?
- 苦労(工夫)したことはあった?
といった形で、あなたがこれまでに行ってきた体験・経験を深堀していく面接形式のことを指します。
これが理解できているかできていないかだけで合格率が全然違ってくるので、きちんと対策しましょう。
なお、コンピテンシー評価型面接の特徴やどんな感じに質問を深堀されるのか(質問技法)を以下の記事で解説しています。


神戸市教員採用試験の面接で受かる人の特徴
結論からいうと、面接で受かる人は以下に当てはまる人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接となれば、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝できるくらいの実績が必要」みたいな内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だとして、言っていることは素晴らしいのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点でも、留学経験や難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容ばかりに時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのかにも時間を使ってください。
当然、そういった部分は1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で受かるポイントと言えるでしょう。


神戸市の求める教師像を理解して面接対策をしよう!
神戸市教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(神戸市)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
神戸市が求める教師像は以下のとおりです。
- 豊かな人間性にあふれ、子供に寄り添うことができる人
- 自律心を備え、多様性を尊重し、協調・協働できる人
- 自らの資質・能力向上のため、学び続けることができる人



「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
なお、教員採用試験の面接対策については以下の記事でも詳しく解説しています。


まとめ|神戸市教員採用試験の面接で落ちないために必要なこと
面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機の作成)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。
そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接対策は考えているより簡単に行えますよ。
面接試験の対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!