どんなに頑張って筆記試験で高得点を取っても、面接試験で一定の評価をとらないことには最終合格できません。
これから面接対策をしようと思うものの、「結局、何から始めればいいのかわからない」と悩んでいる人も多いことでしょう。実際に僕も面接対策には頭を抱えましたからね……。
結論からいうと、面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を用意する」ことです。
実際の面接試験で質問に対して即答できる受験者は、ほとんどいません。どの合格者も時間をかけて回答を練っています。
そこで本記事では、川崎市教員採用試験の面接試験・場面指導で問われた過去問(質問)を紹介!面接試験の傾向や面接で受かる人の特徴など徹底解説していきます。
本記事を参考にして、面接で落ちないように準備をはじめましょう。
- 過去に問われた質問110個
- コンピテンシー評価型面接の特徴と質問技法
- 受験者の9割が回答に困る質問と模範回答
これらを集約したnoteを公開しています!大手予備校や塾が書きたがらないようなリアルな情報もふんだんに盛り込んでいるので、効率よく面接対策を進めたい方はぜひ役立ててください。
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川崎市教員採用試験 個人面接・場面指導の過去問
受験者が面接試験で最も気になるのは「面接で何を質問されるのか」ではないでしょうか。
あらかじめ質問内容がわかっていれば、事前に備えることができます。一方で、何を聞かれるのかが不明瞭では、準備のしようがありませんからね。
ここでは、実際に川崎市教員採用試験を受験してきた方々から集めた質問内容をまとめています。自分なりの回答を練って対策をはじめましょう!

その辺に落ちているような出典元が不明なものではなく、僕自身のツイッターやサイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
場面指導のテーマ
- 総合的な学習の時間に、公共交通機関を使って施設見学に行きます。このことについて指導してください。
- クラス対抗長縄大会が行われました。熱心に練習に取り組みましたが、目標としていた記録更新はかなわず、落ち込んでいる児童生徒がいます。このことについて指導してください。
- 明日、新年度最初の避難訓練(地震発生による)があります。児童生徒に事前指導をしてください。
- 海外の現地校から、日本語がほとんど話せない児童生徒が、来週転入してくることになりました。このことについて指導してください。
- 来月、自然教室に行きます。野外炊飯の班を決めます。このことについて指導してください。
- SNSでのやり取りをきっかけにしたトラブルの相談がありました。このことについて指導してください。
- もうすぐ冬休みです。冬休みの過ごし方について、とくに大切だと思うことを取り上げて指導してください。
- 「登下校の際に、道いっぱいに広がって歩いていて困ります。」との苦情が地域の方から学校にありました。このことについて指導してください。
- 数名の児童生徒が、給食の量を毎日減らしています。このことについて指導してください。
- 帰りの会のあと、みんなの机を並べ直したり、黒板をきれいにふいたりしてから帰る児童生徒がいます。このことについて指導してください。
個人面接の質問
- 志望動機を教えてください。
- 川崎市を志望した理由は何ですか。
- 志望校種の魅力は何ですか。
- これまでの人生で最も誇れる経験を教えてください。
- 場面指導のなかで何を伝えたかったですか。
- 友人はどのようなタイプが多いですか。
- 友人間でどのような立場ですか。
- 趣味や特技を教えてください。
- ボランティア活動は何をやっていますか。
- これだけは誰にも負けないと言えることはありますか。
- 併願していますか。
- 教員になるにあたり不安なことはありますか。
- 生徒指導で気をつけることはありますか。
- 気になる教育ニュースはありますか。
なお、ここには掲載できなかった質問内容などを以下のnoteでも公開しています。
たくさん練習したい方は、ぜひ参考にしてください。


【傾向】川崎市教員採用試験の場面指導とは?
川崎市教員採用試験の場面指導とは、受験者が教師役と児童生徒役になって、「模擬的な学級指導をする」試験のことです。
グループで実施
- 1グループ5人程度
- 教師役と児童生徒役を交代で行う
- 最初に簡単な自己紹介を実施
- 児童生徒役は小学校5年生、中学校2年生という設定
テーマは事前に発表
事前に川崎市教委HPで、場面指導で扱うテーマが10個提示されます。
この中から試験日にテーマが指定されるので、どのテーマでも対応できるように準備してください。
》場面指導のテーマはこちら。
評価基準
指導力 | ◎指導内容を理解し、解決に向けて適切に指導しているか。 <具体例> ・状況に応じて発問や展開等を工夫している。 ・指導内容に応じて事実の確認や子どもの気持ちを聞くなどして、子ども自身に考えさせたり気づかせたりして指導している。 ・子どもの反応等に対して、適切に対応している。 |
表現力 | ◎指導に必要なコミュニケーション能力が備わっているか。 <具体例> ・適切な言葉遣いや話し方で、指導している。 ・子どもの発達段階に応じて例示をしたり板書を工夫したりするなど、わかりやすく指導している。 ・状況に応じた表情で、指導している。 |
意欲・人柄 | ◎指導の中に子どもへの愛情が感じられるか。 <具体例> ・子どもの心情を受け止めながら指導している。 ・子どもが安心して考えることができる雰囲気をつくっている。 ・指導全体を通して、子どもをひきつける魅力が感じられる。 |
これらの観点をもとに7段階(20点満点)で評価します。
なお、12点以下で足切り(不合格)なので注意してください。
【傾向】川崎市教員採用試験の個人面接とは?
面接試験(個人面接)では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
グループ面接とは違い、受験者は自分一人だけなので緊張しやすい形式ですが、他の受験者がいないことから集中でき、自分をアピールしやすいという利点があります。
面接の試験時間
25分です(令和5年度の場合)。
早く終わったら落ちる?
面接時間が短かった場合でも、不合格だと決めつける必要はありません。
短すぎるから不合格とは限らず、採用側の事情で短い時間しかとれないときや、すでに結果が見えているときは、短い時間でも合格の場合があります。
限られた時間であってもしっかりと自己アピールができていれば、採用されることも十分考えられるので安心して臨みましょう。



逆に長くて落ちることもあるからね・・・。面接時間はあまり気にしなくてOK!
評価基準
社会性 | <具体例> ・あいさつやマナーなど、社会人としての基本的な素養がある。 ・質問の意図を正しく理解し、自分の考えを簡潔に伝えている。 ・考え方に柔軟性や適応性があり、職場の教職員等と良好な人間関係を築くことができる。 |
教員としての 適性 | <具体例> ・子どもへの愛情があり、子どもとしっかりと向き合って指導・支援しようとしている。 ・学び続ける姿勢があり、常に成長しようとする意思がある。 ・教育公務員としての責任感と自覚をもっている。 |
意欲・人柄 | <具体例> ・前向きで積極性があり、困難な状況の中でも柔軟に対応しようとしている。 ・ものごとを広い視野でとらえ、よりよいものを求めようとする。 ・親しみやすい雰囲気をもち、応答から誠実さが感じられる。 |
これらの観点をもとに7段階(50点満点)で評価します。
なお、35点以下で足切り(不合格)なので注意してください。
形式はコンピテンシー評価型
川崎市では、かなり前から「コンピテンシー評価型面接」を実施しています。知識として知っている方も多いでしょう。
結果や成果に着目するのではなく、それらを成し遂げるに至った経緯(行動や考え、問題解決など)を聞き出し、受験者の行動特性を評価する面接のこと。
たとえば「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、
- なぜ家庭教師をしようと思ったの?
- どんな子どもを教えていたの?
- 苦労(工夫)したことはあった?
といった形で、あなたがこれまでに行ってきた体験・経験を深堀していく面接形式のことを指します。
これが理解できているかできていないかだけで合格率が全然違ってくるので、きちんと対策しましょう。
なお、コンピテンシー評価型面接の特徴やどんな感じに質問を深堀されるのか(質問技法)を以下の記事で解説しています。


川崎市教員採用試験の面接で受かる人の特徴
結論からいうと、面接で受かる人は以下に当てはまる人です。
- 印象がいい(笑顔、元気、熱い)
- 将来性や伸びしろがある
- 教員としての適性が感じられる
面接となれば、「自慢できるエピソードがないとダメだ」とか「全国大会で優勝できるくらいの実績が必要」みたいな内容に拘わりがちですが、話の内容よりも印象(雰囲気)が重要なんですよね。
もしあなたが面接官だとして、言っていることは素晴らしいのに、目線を合わせずボソボソ話したり、覚えた回答を棒読みしたりする受験者がいたらどう感じますか?採用したいと思います?
僕なら、その受験者が筆記試験で満点でも、留学経験や難関資格をたくさん持っていても、そんな人を採用したいとは思いません。
それよりも、誇れるような経験はしていないけど、一生懸命に嚙みながらも大きな声で明るく、自分の言葉で話している人を採用したいですよね。
なので、面接で受かりたいなら話す内容ばかりに時間をかけるのではなく、どういう振る舞い、話し方をすれば受け入れてもらえるのかにも時間を使ってください。
当然、そういった部分は1人では判断できません。必ず第三者に協力してもらうことが面接で受かるポイントと言えるでしょう。


川崎市の求める教師像を理解して面接対策をしよう!
川崎市教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(川崎市)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。
ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
川崎市が求める教師像は以下のとおりです。
- 子どもの話にきちんと耳を傾けることができる
- 子どもと一緒に考え行動することができる
- 子どもに適切なアドバイスを与えることができる
- 教材研究がきちんとできる



「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
なお、教員採用試験の面接対策については以下の記事でも詳しく解説しています。


まとめ|川崎市教員採用試験の面接で落ちないために必要なこと
面接は筆記試験に比べて不透明な部分が多く、努力が直結しない試験です。そのため、対策方法がわからずに後回しにしてしまい、結果として不合格になる人が後を絶ちません。
まずは、面接の軸となる「自己分析(自己PR・志望動機の作成)」をきちんと行いましょう。そのうえで過去質問をもとに自分オリジナルの回答を練っていく。
そして第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方はおかしくないか、表情や態度は大丈夫かなどを確認しながら練習していけば、面接対策は考えているより簡単に行えますよ。
面接試験の対策は筆記試験よりもやることが多く、かなり時間が必要です。できるだけ早めに手をつけて攻略していきましょう!
- 過去に問われた質問110個
- コンピテンシー評価型面接の特徴と質問技法
- 受験者の9割が回答に困る質問と模範回答
これらを集約したnoteを公開しています!大手予備校や塾が書きたがらないようなリアルな情報もふんだんに盛り込んでいるので、効率よく面接対策を進めたい方はぜひ役立ててください。
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