福岡市教員採用試験の二次試験で行われる個人面接。
「自己PRや志望動機を聞かれる試験でしょ?」となんとなく内容をイメージできるけど、実際に”何を質問されるのか“気になるのではないでしょうか。
結論からお話すると、福岡市教員採用試験の個人面接では、「教員を目指した理由は何ですか?」みたいなベタな質問から、『人権感覚を磨くためにしていることはありますか』といった、教員採用試験ならではの質問まで幅広く聞かれています。
本記事では、福岡市教員採用試験の個人面接に関する下記の内容を紹介します。
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「個人面接で聞かれる質問が知りたい」「個人面接・自己アピールシートの内容が知りたい」「個人面接の対策を始めたい」という方は必見です!
早いうちに自己分析や志望動機の整理を行い、個人面接を攻略できるように準備を始めましょう。
なお、教採ギルドでは、他にも全自治体の面接質問を集約・配信しています。気になる方は、以下の記事を参考にしてみてください。

福岡市教員採用試験 面接の質問
ここでは、実際に福岡市教員採用試験を受験してきた方々から集めた面接試験の質問を抜粋してまとめています。

その辺に落ちているような出典元が不明なものではなく、僕自身のツイッターやサイトで募集し提供してもらったリアルな情報を集約しています!
- 福岡市を志望する理由は何ですか。
- 関心のある教育問題は何ですか。
- 困りごとがあったときはどうやって解決していますか。
- 教員を目指したのはいつからですか。
- 理想の教師像を教えてください。
- 体罰についてどう思いますか。
- 自分のアピールポイントは何ですか。
- どのような学級経営を行いたいですか。
- 苦手なタイプはどんな人ですか。
- 不登校の学生にはどのように対応しますか。
- 子供に最も伝えたいことは何ですか。
- 人権問題で気になることはありますか。
- 人権感覚を磨くためにしていることはありますか。
- 最近失敗したことはありますか。
- ストレス解消法はありますか。
面接対策の基本は「予想される質問を知り、ベストな回答を準備する」ことです。今までの経験を思い返して、自信を持って答えられるように準備を始めましょう。
なお、ここには掲載しきれなかった問題や返答に困る質問への回答例は下記記事で公開しています。


福岡市教員採用試験 面接の傾向
福岡市教員採用試験の面接は、二次試験で行われます。
試験日 | 令和5年8月3日(木)〜27日(日)の間で指定された日 |
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試験時間 | 20分 |
面接官 | 3人 |
内容 | 個人面接(コンピテンシー評価型) |
配点 | 90点 |
評価基準 | ・教育的愛情、 ・向上心 ・社会性 ・コミュニケーション力 これらの観点から、教員としての資質、適格性、人物性を総合的に評定する。 |
面接試験(個人面接)では1人の受験者に対して、集中してチェックできるため、面接官は様々な観点から評価することができます。
D評価以下で足切り
福岡市の個人面接は点数に応じてA~Dの4段階で評価されます。
- Aランク 優れている
- Bランク 標準レベルである
- Cランク 標準をやや下回る
- Dランク 標準を下回る
*令和5年度 福岡市立学校教員採用候補者選考試験における選考についてより抜粋
このうちD評価をもらうと一発アウトなので注意してください。
形式はコンピテンシー評価型
福岡市では、かなり前から「コンピテンシー評価型面接」を実施しています。
知識として知っている方も多いと思いますが、この面接形式は、結果や成果にとどまらず、その達成までのプロセスに着目し、受験者の行動特性を評価することを目的としています。
たとえば「アルバイトは家庭教師をしていた」という回答に対して、以下のような追質問がされることがあります。
- なぜ家庭教師をしようと思ったのですか?
- どんな子どもたちを教えていたのですか?
- 苦労(工夫)した点はありましたか?
このように、これまでの経験や体験について掘り下げる面接形式であるため、しっかりと準備しておく必要があるのです。
しかし、コンピテンシー評価型面接はタネさえわかっていれば恐れることはありません。時間をかけて対策すべき質問パターンはたった3つしかないので、早めにポイントを押さえて準備を始めましょう。
詳しいパターン(問われ方)は以下の記事を参考にしてください。


福岡市教員採用試験 自己アピールシートとは
自己アピールシートとは、面接で使用される資料のことです(面接カードともいう)。氏名や学歴などの基本情報にくわえ、志望動機や自己PRなどを記入して提出します。
自己アピールシートの役割は、採用者が「受験者はどんな人物なのか?」を見極めるための資料なので、わかりやすくアピールできる内容を作成しなくてはいけません。
自己アピールシートの内容


- 教員を志した動機
- 福岡市を志願した理由
- 教員にとって一番大切だと思うもの及びその理由
- 学校で活かせると思う得意分野やPRしたいこれまでの経験
- これまでの経験で苦労したことや失敗したこと。また、その経験を踏まえて学んだことや心がけていること



自己アピールシートは一次試験の数日前に提出します。
*令和5年7月4日まで。
自己アピールシートの書き方
- 自己分析
- 結論から書く
- 添削を受ける
自己アピールシートを作成するときのポイントは以下の記事で詳しく解説しています。注意点などもまとめているので、参考にしてください。


福岡市教員採用試験 面接対策のポイント
福岡市教員採用試験の面接対策ポイントを3つ紹介します。
- 求める教師像を理解する
- 自己分析を進める
- 模擬面接で実践練習
求める教師像を理解する
福岡市教育委員会が、どんな人物を求めているのか知っていますか?
面接は採用者側(福岡市)が求める教師像と、あなたの人物像がどれだけマッチしているかを確認するために行われています。ここにズレが生じると不合格が確定してしまうので、必ず求める教師像をきちんと把握してから対策してください。
福岡市が求める教師像は以下のとおりです。
- 向上心を持ち、子どもの学ぶ意欲と学力を高める学習指導ができる教員
- 人権感覚にあふれ、子ども理解に基づいたあたたかい生徒指導ができる教員
- 危機管理意識を持ち、子どもの生命や身体の安全を確保できる教員
- 協調性を持ち、同僚や保護者・地域等と協働しながら教育活動を推進できる教員
- 社会性を備え、法令を遵守しながら体罰や飲酒運転等の不祥事を根絶できる教員



「このような人物が欲しい!」という教育委員会からのメッセージです。今までの経験や体験からアピールできるような内容を準備しましょう。
その他、以下の資料にも目を通しておくといいでしょう。
自己分析をする
続いて、自分自身をきちんと理解(自己分析)しましょう。自己分析ができていないと、面接官を納得させられる話をできないからです。
多くの方は自分という人間について深く理解し、売り込む経験をしたことなんてないですよね。
なので、自己分析をきちんと行って話す内容を考えておかなければ、面接では絶対に上手くアピールすることはできないのです。
コツは求める教師像を自分なりに解釈して、一つずつエピソードを考えること。
そうすれば、自分の芯と福岡市が求める人物像とがマッチングしてくるので、話に厚みが出てきますよ。
過去の質問内容などを使いながら、面接で話す内容(自己PRや志望動機)を作るところから始めていきましょう。
模擬面接で実践練習
最後は、模擬面接を受けて実践力を鍛えましょう。
- 本番特有の緊張感
- 回答に困る深掘りポイント
- 客観的な評価
1人で面接練習をしていては気が付かない部分がたくさん発見できるからです。
このような観点は一人では判断(評価)できないですよね。なので、最低でも3回は客観的な評価をもらえるような環境で練習してください。
練習相手は友達や家族でもいいですが、できるだけ経験者(予備校やその道のプロ)にみてもらうといいでしょう。
なお、面接対策を始める時期やコツは以下の記事で詳しく解説しています。
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福岡市教員採用試験 面接も過去問分析が大事
今回は、福岡市教員採用試験の個人面接を徹底解説しました。
個人面接は筆記試験と違い、どのような対策をすれば良いのかが分かりにくく、努力がそのまま結果に繋がらない不透明な試験です。
そのために対策を後回しにしてしまい、不合格になる人が後を絶ちません。
しかし、面接対策も筆記試験の勉強とやることはほとんど同じです。
過去問分析を行い”どのような傾向(聞かれる質問の種類)があるのか“を知り、そしてベストな回答を用意すること。
実際の面接試験で質問に対して即答できる受験者は、ほとんどいません。どの合格者も時間をかけて回答を練っています。自己分析や志望動機を考えることも重要ですが、結局は「事前に回答を用意する」ことになるので、それなら最初に過去問を使って回答を考えていった方が効率的です。
そして、第三者にきちんと伝わるかどうか、話し方や表情、態度などを確認しながら練習を続けることで、面接対策は考えているよりも簡単に行えますよ。
まずは過去問を使いながら、自分なりの回答を考えてみましょう。
過去の質問や回答例は下記記事で詳しくまとめています。ぜひ活用してください。


今回は以上です。
その他、福岡市教員採用試験の情報は以下の記事を参考にしてください。試験概要から傾向まで網羅しています。